ファッション
2017/9/11 11:00

王道ブランドも進化中! 旬の要素を取り入れた“技ありダイアル”で定番モデルが新領域へと飛躍

直径40㎜前後の文字盤をキャンバスに、独自の表現方法を追求する王道ブランドたち。色と素材、技術を駆使した高品質なダイアルが続出しています!

20170905_hayashi_WN_05

 

得意の手法を駆使して各社が独自の表現に挑戦

グラン・フー エナメル文字盤が際立つユリス・ナルダンの「クラシコ エナメル」のように、味わい深い上質ダイアルが市場に出回り始めています。その他、ゼニスやラルフ ローレン等から発売が続くヴィンテージ仕上げの文字盤や、タグ・ホイヤーのカレラでブレイクしたスケルトン、メテオライトなどの異素材を使ったダイアルも注目。カラーでは、グレーとブルーがトレンドです。

 

ゼニス「エル・プリメロ36’000VpH」

↑ゼニス「エル・プリメロ36’000VpH」Ref.24.2041.400/01.R576/自動巻き/10気圧防水/直径42㎜、厚さ12.75㎜
↑ゼニス「エル・プリメロ36’000VpH」Ref.24.2041.400/01.R576/自動巻き/10気圧防水/直径42㎜、厚さ12.75㎜

 

アルミとセラミックを融合させたマットブラックケースが優れた耐久性を実現。インダイアルを反転色としたシルバーホワイト文字盤は、近年作り込みの向上が著しいゼニス渾身の完成度を誇ります。

 

ココがポイント

初代エル・プリメロのDNAを受け継ぐムーブとダイアル、そして革新的ケースをモノトーンにまとめた力量が素晴らしい!インダイアルを繊細なサンレイパターンで仕上げるなど、各部の作り込みも凝っています。

 

IWC「ダ・ヴィンチ・ パーペチュアル・カレンダー・ クロノグラフ」

↑IWC「ダ・ヴィンチ・ パーペチュアル・カレンダー・ クロノグラフ」365万0400円/Ref.IW392103/自動巻き/3気圧防水/直径43㎜、厚さ15.5㎜
↑IWC「ダ・ヴィンチ・ パーペチュアル・カレンダー・ クロノグラフ」365万0400円/Ref.IW392103/自動巻き/3気圧防水/直径43㎜、厚さ15.5㎜

 

トノー型から丸型に戻った新ダ・ヴィンチ。時・分積算計とムーンフェイズを1 つのインダイアルに統合したIWC初の新キャリバーを搭載しています。スレートグレーダイアルに、サントーニ社製ストラップの相性も抜群。

 

ココがポイント

クロノグラフのダブルカウンターと月齢表示の機構を統合し、12時のサブダイアル1つで表示することに成功。星が輝く夜空のように、月齢の背景はダークブルーにホワイトゴールドの粒子が散りばめられています。

 

ウブロ「クラシック・フュージョン ヴァンドーム チタニウム」

↑ウブロ「クラシック・フュージョン ヴァンドーム チタニウム」Ref.511.NX.0630.VR.VEN16/自動巻き/5気圧防水/直径45㎜、厚さ10.95㎜
↑ウブロ「クラシック・フュージョン ヴァンドーム チタニウム」Ref.511.NX.0630.VR.VEN16/自動巻き/5気圧防水/直径45㎜、厚さ10.95㎜

 

サテン&ポリッシュ仕上げの立体的なチタンケースに、オンリーワンの魅力を放つ酸化ブロンズダイアルを組み合わせた3針モデル。販売はブティックのみ。

 

ココがポイント

ブロンズダイアルは、酸化の具合で緑青の状態が変わるため、二つとして同じ模様は存在しません。酸化と腐食の進行をコントロールするため、空気との接触を制限した構造で、ブロンズの状態を安定化させています。ヴィンテージ仕上げのカーフストラップも味わい深さを生み出します。

 

パネライ「ラジオミール 3デイズ アッチャイオ スペシャルエディション」

↑パネライ「ラジオミール 3デイズ アッチャイオ スペシャルエディション」111万2400円/Ref.PAM00687/3気圧防水/直径47㎜、厚さ13.4㎜
↑パネライ「ラジオミール 3デイズ アッチャイオ スペシャルエディション」111万2400円/Ref.PAM00687/3気圧防水/直径47㎜、厚さ13.4㎜

 

1930年代後半に製造されたラジオミールの特殊仕様を細部まで完全復刻。特徴的な12面カットベゼルに刻印された文字は、ラジオミールの特許取得を意味すると共に、イタリア海軍に提供したことを示す歴史的な意匠です。

 

ココがポイント

パネライ史上初となるシェイドブラウンを採用した文字盤は、暗闇のなかで発光するオリジナルモデルを表現。中央から外周にかけて施したグラデーションが味わい深いヴィンテージ感を漂わせています。

 

時計の印象を大きく左右する文字盤。クル・ド・パリといった伝統的なギョシェ装飾など、ひと手間かけた仕上げも増えており、様々な手法を駆使して各社が新たな表現領域に挑んでいます。