スニーカー、デニム、トランスフォーマー、スマホゲーム……。プロジェクト「平成の海援隊」に注目!
このあと、プロジェクト「平成の海援隊」として展開される6つのコラボ企画がそれぞれの企業・団体から発表されました。順を追って見ていきましょう。
【その1:atmos】人気セレクトショップが手掛ける龍馬スニーカーに期待!
スニーカーを中心に、東京カルチャーを牽引するセレクトショップ「atmos」。1996年に原宿に本店がオープンして以来、ナイキなどと数々のコラボ商品を手がけ、ニューヨーク、ソウル、バンコクにも支店を展開する人気ショップが今回のプロジェクトに参加します。
「高知県との企画のなかで作ったものを僕たちが東京で紹介する。逆に僕たちと一緒に高知県の方々と企画してもらったものを高知のミュージアムで売ってもらう、ということができるんじゃないかなと思うんですよね」(運営会社テクストトレーディングカンパニー代表取締役・本明秀文氏)
坂本龍馬を題材にしたスニーカーやTシャツが具体的に形になるのはまだ先とのことですが、いまからどんなデザインになるのか楽しみです。
【その2:WAREHOUSE×BerBerJin 藤原 裕氏】当時のディティールにこだわった「ジョン万デニム」を限定発売!
「BerBerJin(ベルベルジン)」は、今年創業20周年を迎えた原宿の老舗アメリカン・ヴィンテージ・ショップ。そのカリスマ店長であり、高知県出身でもある藤原 裕氏が、ヴィンテージ古着の忠実な復刻をテーマとするブランド「WAREHOUSE(ウエアハウス)」と組んで、限定120本の「ジョン万デニム」をデザイン・プロデュースします。
「いわゆるジーンズが生まれたあたりのディティールを混ぜさせていただき、今回『ジョン万次郎さんが考えるデニム』というコンセプトでデザインさせていただきました」(藤原氏)
ジョン万次郎の帰国の船には、仲間がアメリカで購入したデニム生地が積み込まれていたという記録が残っているそう。ベルトループのサイズや縫製、バックポケット、セルビッチ、コインポケット位置まで、ジョン万次郎が西海岸に渡っていた当時のディティールにこだわったというこのデニムは、4月21日に正式発表され、予約開始予定です。
【その3:DDホールディングス】高知愛にあふれた特別メニューを提供!
「VAMPIRE CAFE」「アリスのファンタジーレストラン」など多彩なコンセプトレストランを展開し、現在全店舗数440店舗を数える外食企業・DDホールディングス。その名物社長として知られる代表取締役CEOの松村厚之氏は、高知県出身で高知県観光特使を務めています。
今回の取り組みでは、土佐料理専門店「わらやき屋」(全国15店舗)で「幕末維新博特別メニュー」を開発・販売予定です。
「高知LOVEです、これしかないです。わらやき屋というお店をやっています。高知に恩返しをしたいということと、高知の発展に微力ながら貢献したいということで続けております」(松村氏)
高知県出身の社員4人が民謡「よさこい節」を熱唱するなど、高知愛にあふれた一幕となりました。
【その4:タカラトミー】トランスフォーマーが幕末仕様に変身!?
日本を代表する大手玩具メーカーのひとつ、タカラトミー。今回は「明治維新150周年記念事業」として、変身ロボット玩具「トランスフォーマー」で土佐藩の幕末関連品(龍馬などの武具など)を活用したプロジェクトを企画予定。コンボイと龍馬がコラボする!?
詳細は発表されませんでしたが、会場にはサイバトロン総司令官・コンボイの超巨大フィギュアも登場し、壇上にはタカラトミーのプロジェクト代表者とともに、白い作務衣姿の刀鍛冶・石田四郎國壽氏も並ぶなど、面白いコラボになりそうな予感を漂わせていました。正式発表は6月22日とのこと、トランスフォーマーファンは必見です。
【その5:DeNA Games Tokyo】人気ゲームアプリに幕末志士や高知県ゆかりの名産品が登場
DeNAグループのひとつとして「ゲームの力で人々に幸せを」というコンセプトのもと、ゲーム運営に特化した企業「DeNA Games Tokyo」。
「新選組が討ち入った池田屋事件の跡地に居酒屋があるんですが、そこで新選組の着物を着て働けるということで働いていました。そのくらい幕末がすごい好きでした。キッチンスタッフだったので1回も着なかったというオチがありますが(笑)」(代表取締役社長・井口氏)
今回は「怪盗ロワイヤル」「農園ホッコリーナ」「戦国ロワイヤル」「アクアスクエア」「スペースデブリーズ」というDeNAが運営する人気ゲームアプリ5タイトルで、坂本龍馬など幕末志士や高知県ゆかりの名産品をゲーム内に登場させるといったコラボを予定しています。
【その6:人気タレント・ユージさん】「西の岡邸」の庭を見事再生! お土産セットも新提案
もともと高知県とは縁もゆかりもなかったという人気タレントのユージさん。ですが、昨年から高知県田野町で古民家「西の岡邸」の「庭修復プロジェクト」のリーダーとして活動しています。
「野菜を育てる番組をNHKさんでやってまして、それで高知県に美味しい野菜がたくさんあるということで、最初はお仕事のご縁で高知県に行かせていただきました。そこで自分自身が高知の魅力にだんだん気づき始めまして……。高知には非常に歴史的な建物がたくさんあって、素敵だなと思っていたんですけど、ひとつだけ、これはもったいないなと思う建物がありました。それが旧岡御殿でした」(ユージさん)
田野町の観光名所「岡御殿」の2軒隣にある「旧岡御殿」こと「西の岡邸」のお庭を見事再生させることに成功したユージさん。今回のプロジェクトでは、「せっかくお客さんが来るんだったら、来ておしまいじゃなく、美味しい食べ物を知ってもらいたい、町の魅力も知ってもらいたい」と、お土産セットを提案する予定とのこと。ユージさんらしい、人を楽しませるようなお土産セットになりそうですね。
今回発表された6つのコラボプロジェクト「平成の海援隊」は、まだ詳細未定な部分も多いですが、どれも気になるものばかり。今後も正式発表され次第、詳しく紹介していければと思います。
撮影/我妻慶一