GoogleはAndroid 10以上のデバイスに対し、進化した盗難防止機能を提供しています。

この設定について、9月にGoogle Playサービスのバージョン25.34で「自動クラウドバックアップ・復元」機能が追加されたことが明らかになりました。
これまでは「盗難検出ロック」「オフラインデバイスロック」「リモートロック」といった機能の設定は、Android標準のクラウドバックアップに含まれていませんでした。そのため、新品スマホのセットアップや工場出荷時リセット後には、ユーザーがあらためて盗難防止設定を手動で行う必要がありました。
今回のアップデートにより、盗難防止機能の設定状況(オン・オフの状態を含む)がGoogleクラウドに自動保存されるようになっています。これにより、新しいスマホの初期設定や工場出荷状態へのリセット後も、元の設定が自動的に復元されます。ユーザーの手間を省きつつ、セキュリティ上の抜けを防ぐことができるようになりました。
ちなみに、上記3つの盗難防止機能は次のような働きを持っています。
- 盗難検出ロック:ロックを解除したスマホが盗まれたと検知すると、自動でロックをかけます。
- オフラインデバイスロック:位置検出を妨害する目的でスマホをオフラインにされることを防ぎます。
- リモートロック:別の端末から盗まれたスマホを遠隔でロックします。
この追加機能は、Androidの重要なセキュリティ設定を他のアプリデータやシステム設定と同様にクラウドで保護できる点で画期的です。
配信は段階的に進められており、ユーザーは「設定」アプリの「アプリ」から「Google Play開発者サービス」のバージョンを確認することで対応状況を確認できます。
Source: Android Police