透明感のある歌声と、静けさの中に芯を感じるギターの旋律や疾走感のあるサウンドで独自の世界観を描く、4人組ガールズバンド「Faulieu.(フォリュー)」。2026年4月8日に待望のメジャーデビューを果たした彼女たちの中でドラムを担当するMimoriさんは、音楽と同じように“日常の切り取り方”にも繊細なこだわりを持っています。
今回はそんなMimoriさんが、以前から興味を寄せていたというリコーの最新モノクロ機「GR IV Monochrome」を体験。荷物の多いドラマーにとって嬉しい“ポケットサイズ”の携帯性と、心が動いた瞬間に連動するレスポンスの良さ。モノクロという限られた表現の中に広がる奥行きに、現役ミュージシャンが感じたことを独自の視点で語ります。
目次
“撮られる側”から“撮る側”へ。バンド活動の中で自然と芽生えた、レンズ越しに世界を見る眼差し

Faulieu.でドラムを担当しているMimoriです。
普段はライブ活動やサポート、音楽制作を行っています。
以前からリコーのコンパクトデジタルカメラ「GRシリーズ」に興味があり、今回、最新モデルの「GR IV Monochrome」をお借りして、試した所感をレビューすることになりました。
私がカメラに触れ始めたのは大学時代。最初はミラーレス一眼を購入しました。その後、周囲のカメラマンの影響でフィルムカメラにも興味を持つようになり、さまざまなフィルムを試しながら風景などを撮ってきました。海外旅行にカメラを複数台持っていくほど写真に没頭していた時期もあります。
また、バンド活動の中で“写真”と関わる機会が多く、撮られる側でありながら“撮る側”にも自然と関心を持つようになりました。現在はミラーレス一眼をメインに使用して、SNS用にライブの裏側や演奏の様子などを撮影しています。一方で、日常の何気ない風景や瞬間を切り取る写真を誰に見せることなく撮るのも好きです。
そんな“音楽と日常”の視点から、本機の魅力を語ってみたいと思います。
リコー「GR IV Monochrome」をレビュー
使ってみたアイテム

本体サイズ:(約)幅109.4 ×厚さ32.7×高さ61.1mm(操作部材、突起部を除く)
重量:(約)228g(本体のみ)
撮像素子:モノクロ/CMOS(23.3mm×15.5mm)
有効画素数:(約)2574万画素
レンズ構成:5群7枚(非球面レンズ3枚)
焦点距離・F値:18.3mm(35ミリ判換算で約28mm相当)、F2.8~F16
「撮りたい」を邪魔しない圧倒的な軽さ! アクセサリーのように持ち物を彩る洗練されたデザイン
私は普段ミラーレス一眼を使用しているのですが、レンズ込みで重量があり、日常的に持ち歩くには少しハードルに感じていました。その点、GR IV Monochromeはポケットサイズで扱えて、荷物の多いライブの時や普段の散歩の時にも簡単に持ち歩けるのが魅力です。
また、以前にモノクロのフィルムを買ってフィルムカメラで撮影していた際に、モノクロという“限られた中での表現”に美学があるなと思い、その表現の奥行きに感動しました。
GR IV Monochromeはクオリティーが高い、かつモノクロに特化したコンパクト機という点でも強く惹かれました。
何より、第一印象は見た目がスタイリッシュでかっこいい。マットなブラックを基調としているので、お財布や指輪など日常の持ち物にも自然になじみます。それだけですでにもう愛着が湧いています。
そして、サイズ感も非常にコンパクトで軽いので、長時間持ち歩いても負担になりません。ポケットに入れて気軽に携帯できる点が、荷物の多いドラマーとしてはありがたい点です。
操作面では、本体の前後にダイヤルがあるので操作が直感的。絞りやシャッター速度の調整も片手でスムーズにできるのが便利です。
何より感動したのが速写性。心が動いた撮りたい瞬間にすぐ反応してくれるレスポンスの良さも大きな魅力です。自分と連動している感じが、音楽的に言うとレイテンシーが少なくて(笑)とってもいいなと思いました。

高い携帯性と操作性で日常に自然と“溶け込む”カメラ

今回の試用では、撮影モード(イメージコントロール)は主に“スタンダード”、露出モードはプログラム、またはマニュアルで撮影しました。特に印象的だったのはスタンダードモードです。
被写体の“静止”という言葉が似合う繊細でクリアな印象があって、モノクロならではの奥行きを強く感じました。
もう1つ特に気に入ったのは“マクロ機能”です。ボタンひとつで被写体の遠近感を表現ができるのが良いと思います。ピント合わせは自分で合わせにいくというよりも自然に“合ってくれる”感覚があり、雨の日の撮影で水滴にフォーカスが合うことで、より深みのある写真になった気がします。
スナップ性能も非常に高く、心が動いた瞬間にすぐ撮れるレスポンスの良さが印象的です。構えずに撮れる気軽さがあることで、日常の一瞬を逃さずに残せるカメラだと感じました。1日使っていましたが、バッテリーの持ちは気になりませんでした。
コンパクトで軽量なので、負担にならず、日常の実用性が高いと思いました。
■「イメージコントロール」機能とは?
彩度やコントラストを変更した画像が撮影できる。色調などを変更して特徴的な画像を撮影できる。
| 設定モード | 特徴 |
|---|---|
| スタンダード(Std) | 階調再現性に優れ、明暗のバランスが取れた基本的な白黒モード |
| ソリッド(Sol) | しっかりとした輪郭と硬調なコントラストで現代的な表現の白黒モード |
| ソフト(Soft) | 被写体の輪郭をやわらげた、優しくコントラストを抑えた白黒モード |
| ハイコントラスト(Hi) | 際立った黒と白のコントラストにより、力強く印象的な表現の白黒モード |
| グレイニー(Gra) | 粒状感を際立たせた白黒プリントのような表現の白黒モード |
| HDR調(HDR) | 陰影を強調して、ドラマチックな印象を与える白黒モード |
黒と白で描く旅と日常:Mimoriによる「GR IV Monochrome」実写作品例
香川県からの景色-屋島神社

ライブの遠征で香川に行った際の写真です。
メンバーとマネージャーと一緒にうどんをお腹いっぱい食べて、運動がてら屋島神社の境内の道を階段で上がったところから見える景色を撮りました。
着いた時のほどよい疲労感と小さな達成感。そんな思い出も振り返れる写真です。
遠近感が気に入っています。
手前の草木と石造りの階段、鳥居、砂利道、もう一つの鳥居、道路、街、ビル、空、山と一つ一つが連なっている、モノクロームならではの表現が垣間見える写真だなと思います。
車窓からの東京の街並み

ラジオ帰りの空気感と今見えている景色を収めておこうと思い、窓から見える“眠らない街”を撮ってみました。
このような夜間で漆黒要素が多い写真こそ、モノクロの魅力が詰まっていると思っています。モノクロの限られた中でも“夜の色”が表現されてることに感動しました。
切り取られた“瞬間”の空気が1枚の写真に収まっていて、フィルムカメラのような粒状感が感じられる点も好みな1枚です。
仕事道具

お気に入り機能の“マクロ撮影”で撮った私の仕事道具です。
スタジオに入った際に何気なく、ドラマーとしての日常も記録しておこうと思い撮影しました。いつも使ってるドラムスティックがスタイリッシュに見えました(笑)
柔らかいメープル素材でできたスティックなのですが、GR IV Monochromeで撮影すると少しソリッドな印象にも感じます。ピントが合ってくれて、背景のドラムセットの柔らかい雰囲気が良いコントラストになっている好きな写真です。
日常の風景が“作品”になる感覚! 創作意欲そのものを刺激してくれるカメラ
私の視点でのおすすめポイントは、速写性と軽さ、そしてモノクロ表現に特化した高機能をコンパクトに持ち歩ける点です。荷物が多くなりがちなドラマーにとって、ライブ前後の限られた時間でもすぐに取り出して撮影できる手軽さは大きな魅力です。実際に使ってみて、新しい感覚を得た気がします。
モノクロの世界を想像して街並みを見るという新しい視点。 自分の人生を少し切り取って“日常作品”と変化することへの高揚感。
すべてにおいて想像力と創造欲を掻き立てられる気がします。グッドミュージックを制作できそうな気持ちにさせてくれる魅惑なカメラだと思います!
今後は、街の風景や匿名的な人の流れ、ものづくりの職人さんの現場や自分以外のライブの生々しい瞬間も撮ってみたいと思いました。何気ない瞬間を高いクオリティーで残したい人や、モノクロ表現に魅力を感じる人には特におすすめです。
コンパクトでスタイリッシュなため、日常的に持ち歩きたい方にもフィットする一台だと思います。
「撮りたい」気持ちが止まらない! GR IV Monochromeの試用で再燃したカメラへの情熱
最後に……記事を読んでくださりありがとうございました。
カメラ好き、バンドのドラマーとしての拙いレビューでしたが、少しでも興味を持っていただけたら幸いです。
今回のレビューを書くにあたり、カメラへの興味・関心が再燃してきました。 試用期間の終わりに、GR IV Monochromeを手放すのが非常に非常に惜しいくらい愛着が湧いていました。 プライベートでも使用したいなと心から思いました。

リリース情報
Major 1st Album「MiX」(2026年4月8日発売)

ツアー情報
Faulieu. Major 1st TOUR “MiX” -PHASE01-
| 4月29日(水・祝) | Veats Shibuya (東京) |
| 5月10日(日) | KLUB COUNTER ACTION (北海道) |
| 5月22日(金) | MACANA(宮城) |
| 5月30日(土) | Yise (広島) |
| 6月6日(土) | LIVE HOUSE Queblick(福岡) |
| 6月19日(金) | ell.SIZE(愛知) |
| 6月27日(土) | OSAKA MUSE(大阪) |
Faulieu. Major 1st TOUR “MiX” -PHASE02-
| 7月18日(土) | HANASPACE(台北) |
Faulieu. Major 1st TOUR “MiX” -PHASE03-
| 8月1日(土) | LIQUIDROOM(東京) |