家族で乗り換えるなら“ミドルクラス”がおすすめ! 「分離プラン」時代のAndroidスマホ入門

ink_pen 2019/8/26
  • X
  • Facebook
  • LINE
家族で乗り換えるなら“ミドルクラス”がおすすめ! 「分離プラン」時代のAndroidスマホ入門
GetNavi編集部
げっとなびへんしゅうぶ
GetNavi編集部

「新しくていいモノ」を吟味して取り上げる新製品情報誌。生活家電とIT・デジタルガジェットを柱に、モビリティから雑貨・日用品、グルメ・お酒まで、モノ好きの「欲しい!」に答える。

6月にドコモ・au・ソフトバンク各社の「分離プラン」が出揃い、料金プランの仕組みが大きく変わりました。子どももスマホを持つようになると、通信費の負担は大きいため、無駄のないおトクなプランを選びたい。今回は、各社の「分離プラン」の特徴と、賢いプラン選択のポイントを紹介!

 

私が解説します!

ITライター

村元正剛さん

iモード元年からモバイル業界を取材し雑誌やウェブメディアに寄稿。スマホ関連の書籍・ムックの編集にも携わります。

 

端末代金が割高になったいま、ミドルクラススマホへの買い替えが吉

「分離プラン」とは、通信料金と端末代金を分けて販売する料金体系のこと。これまでは、特定の通信プランへの加入で端末代金の大幅な値引きが受けられました。しかし、この「一体プラン」は仕組みが複雑でわかりにくく、端末を頻繁に買い替える人ほど割引額が大きくなって不平等だという指摘もありました。

 

分離プランは「通信料金」と「端末代金」を分けることで、不平等を解消し、何に支払っているのかをわかりやすくすることが狙いです。

 

端末の割引が適用されない「分離プラン」時代では、ハイスペックモデルは10万円を超え、割高感があります。いま買い替えるなら、ミドルクラスこそ“賢い買い物”。家族割引などをフル活用すれば、「分離プラン」時代も快適さを損なわずに月々の支払額を節約可能です。

 

家族4人でスマホの新プランに乗り換える場合の月々の料金

 

新プランに移行すると月々の料金はどう変わるのか。4人家族(父、母、中高生の子ども2人)を想定し、ドコモの料金プランで計算すると、3000円以上も節約できる結果に。家族それぞれの必要な通信量を見極めることがポイントです。

 

従来プラン

基本使用料 spモード パケットパック 月々の合計
父(45歳) シンプルプラン
980円
300円 ウルトラシェア
パック30GB
1万3500円
1万4780円
母(45歳) シンプルプラン
980円
300円 シェアオプション
500円
1780円
息子(17歳) シンプルプラン
980円
300円 シェアオプション
500円
1780円
娘(14歳) シンプルプラン
980円
300円 シェアオプション
500円
1780円

総額 2万120円 (+ 月々の端末代金)

4人とも月額基本使用量が最も安い「シンプルプラン」に加入し、30GBを家族4人で分け合う「ウルトラシェアパック」を契約していました。一人あたり7.5GB使用できる計算です。

 

新プラン

基本使用料 ギガホ割
(2019年9月30日までに契約)
みんなドコモ割 月々の合計
父(45歳) ギガライト(5GB)
4980円
▲1000円 3980円
母(45歳) ギガライト(3GB)
3980円
▲1000円 2980円
息子(17歳) ギガホ(30GB)
6980円
6カ月間のみ▲1000円 4980円
娘(14歳) ギガライト(7GB)
5980円
▲1000円 4980円

総額 1万6920円(+ 月々の端末代金)

あまりインターネットを利用しない母は3GBで十分ですが、たくさん使う息子は30GBに乗り換え。父は5GB、娘は7GBと、それぞれ必要な容量を見極めれば、3000円以上節約できます。

 

家族みんなでキャリアを乗り換えれば、通信回線ごとに割引されておトク!

各キャリアとも、契約している家族の人数に応じて料金を割引するサービスを提供しています。離れて暮らす家族や恋人にも適用されるキャリアもあり、家族みんなで乗り換えれば、割引額も大きくておトクです。

【ドコモ】 みんなドコモ割

「ファミリー割引」のグループ内で、2回線で1人あたり永年500円、3回線以上で永年1000円の割引。

【au】 家族割プラス

同居している家族に対して、2回線で1人あたり永年500円、3回線以上で永年1000円の割引。

【ソフトバンク】 みんな家族割+

「家族割引」のグループ内で、1人あたり永年で最大2000円の割引。離れて暮らす家族や恋人も家族割引の対象に。

 

3大キャリアの「分離プラン」はココが違う!

ネットを思いっきり楽しみたいなら7GB以上の使いきりプラン、

ネットはほどほどという人は変動制プラン、がおトク!

 

3キャリアの分離プランは、データ通信量に応じて通信料金が変動する「変動制プラン」と、一定の通信量まで定額で使用できる「使いきりプラン」の2種類があります。通信量を消費しないSNS使い放題プランなどもあるので、各キャリアのプランの特徴をしっかり理解しましょう。

 

[参考:MVNOの例]

通信量 ドコモ au ソフトバンク マイネオ(Aプラン)
〜1GB ギガライト 2980円 新auピタットプラン 2980円 ミニモンスター 3980円
〜2GB ミニモンスター 5980円
〜3GB ギガライト 3980円 1510円
〜4GB 新auピタットプラン 4480円
〜5GB ギガライト 4980円 ミニモンスター 7480円
〜6GB 2190円
〜7GB ギガライト 5980円 新auピタットプラン 5980円
auフラットプラン7プラス(定額) 5480円(SNSデータ消費0)
〜10GB 3130円
〜20GB auフラットプラン20(定額) 6000円 4590円v
〜25GB auフラットプラン25Netflixパック(定額) 7150円
〜30GB ギガホ 6980円 6510円
〜50GB ミニモンスター 8480円
ウルトラギガモンスター+(定額) 7480円(動画SNS放題)
無制限 auデータMAXプラン 8980円
割引 「ギガホ」加入後6か月間は「ギガホ割」で毎月1000円引き 「auフラットプラン20」「auフラットプラン25 Netflixパック」加入後は、翌月から1年間は「スマホ応援割」で毎月1000円引き 「ミニモンスター」「ウルトラギガモンスター+」加入後は、1年間は「1年おトク割」で毎月1000円引き
総評 最大容量の「ギガホ」は、制限の30GBを超えても最大1Mbpsで通信できるのが特徴。 7GB以上使用するなら、「auフラットプラン7プラス」がおトク。データを消費せずにSNSを利用できるのもうれしい。 変動制プランの「ミニモンスター」は50GBまでカバーしますが、毎月5GB以上使うのであれば「ウルトラギガモンスター+」がおトク。 基本料金は使いきりプランのみで、どのプランを比較してもキャリアより安い。価格を最重要視するならMVNOを検討してもいいでしょう。

 

ヘビーユーザーにはソフトバンクがおすすめ

各キャリアとも、使用量に応じて料金が変わる「変動制プラン」と、一定量まで使い放題の「使いきりプラン」の2種類を用意。それぞれの特徴を村元さんに聞きました。

 

「ドコモは、7GBまでなら『ギガライト』、それ以上使うなら『ギガホ』とシンプルです。auは、7GBまでの使いきりプランが特徴。SNSのデータ消費がカウントされないため、SNS利用がメインなら、7GBでも十分でしょう。

 

ソフトバンクはやや割高に見えますが、50GBまで使える『ウルトラギガモンスター+』が魅力。SNSや動画視聴時のデータ消費がカウントされないため、ウェブ検索やゲームなども頻繁に行うヘビーユーザーにピッタリです」

 

↑変動制プランは使った分に応じて料金が変わり、無駄なく使用できるためライトユーザー向け。使いきりプランは料金が一定。大容量プランが多く、ヘビーユーザーに適しています

 

●料金は税抜です。税込の金額は各社のホームページ等でご確認ください

●3キャリアの「分離プラン」の料金は、すべて2年定期契約適用時の金額です

Related Articles

関連記事

もっと知りたい!に応える記事
Special Tie-up

注目記事

作り手のモノ語りをGetNavi流で