「TikTok」のAR自作ツール「Effect Studio」が誰でも利用可能に!

ink_pen 2022/4/13
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「TikTok」のAR自作ツール「Effect Studio」が誰でも利用可能に!
多根 清史
たねきよし
多根 清史

IT / ゲーム / アニメライター。著書に『宇宙政治の政治経済学』(宝島社)、『ガンダムと日本人』(文春新書)、『教養としてのゲーム史』(ちくま新書)、『PS3はなぜ失敗したのか』(晋遊舎)、共著に『超クソゲー2』『超アーケード』『超ファミコン』『PCエンジン大全』(以上、太田出版)がある。

ショート動画共有サービスのTikTokは、2021年夏にアプリ内でAR(拡張現実)エフェクトを自作できる「Effect House」のベータテストを始めました。これは、これまで一部の人に限られるクローズドなものでしたが、ようやく希望するすべてのユーザーが利用できるようになりました。

↑AR自作ツールをオープンにしたTikTok

 

この「Effect House」は、クリエイターがARカメラエフェクトを作り、それをほかのTikTokユーザーが自分の動画で使えるというもの。TikTokは発表の中で、このARプラットフォームが「世界中のすべてのクリエイター、デザイナー、開発者」に開放され、そこにはツールや学習リソースが含まれていると述べています。

 

ここでいうARエフェクトは、現実の動画にくす玉が割れたり、そこから紙吹雪が降り注いだりする仮想の動画が舞い落ちるというもの。iPhone 12 Pro以降に搭載されたLiDAR(3Dセンサー)が活用されており、紙吹雪が現実さながらにソファーや絨毯の上に乗っているところにLiDARが活かされているわけです。

 

ただし、無制限に利用できるわけではなく、運営側に提出した上で、一定のガイドラインに従って承認を受ける必要がある模様。特にTikTokは、特別のグループに対するカラリズム(肌の色による差別)や否定的なステレオタイプを助長するもの、整形手術を助長するもの(唇の形を変えるリップフィラーなど)を禁止しています。

 

すでにSnapchatとInstagramは同様のARクリエイターツールを導入しており、その一部は有名人やインフルエンサーのページに使われて人気を博しています。今後のショート動画アプリの主戦場は、ARに移っていくのかもしれません。

 

Source:TikTok 
via:The Verge

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