ゲーム&ホビー
2023/1/12 21:15

今からでも始められる! 「スプラトゥーン3」を、シリーズやりこみ勢が“やさしく”こってり解説

スプラトゥーン3はなぜ「面白い」のか?

本作の魅力を筆者なりに読み解くと、「遊び方の幅広さ」と「協力プレイの楽しさ」、それに「独特の世界観」が織りなすものであると考えられます。

 

●ブキも戦法も多彩

本作には60種類以上の「ブキセット」があります。ブキセットはメインウェポンと、ボムのようなサブウェポン、必殺技のスペシャルウェポンの組み合わせになっています。

 

ガンガン攻め入って戦うのに適したブキがあれば、インクをひたすら塗り広げていくのに特化したブキもありと、ブキはそれぞれに個性があります。その形もユニークで、水鉄砲のようなものもあれば、絵筆や洗剤のボトル、風呂おけをモチーフにしたものまであります。

↑ブキは60種類以上あり、使い込んでいく過程も楽しめます

 

戦い方はブキによって大きく異なります。例えば、初心者でも扱いやすい「シューター」は、水鉄砲のようにインクを撃ち続けることができます。「チャージャー」は、射程が長く、スナイパーライフルのように遠くの相手を狙って打ち抜きます。「フデ」のように、ステージを自在に移動して相手を翻弄させるブキも存在します。

 

自分の戦い方にあったブキを発掘して、相棒として使い込んでいくのも本作の楽しさ。使い慣れたブキから持ち替えると、まるで別のゲームを遊んでいるかのような新鮮さで楽しめます。

↑「パラシェルター」は傘型で防御しながら戦うトリッキーなブキです

 

↑事務製品のような形の「ジムワイパー」。本作で追加された新しいブキで、大刀のように振って戦います

 

↑スペシャルウェポンは試合を決める必殺技、ド派手な演出で

 

●少ないコミュニケーションで連携を取る楽しさ

本作の対戦・協力モードはいずれも4人1組でのチーム戦。このチームで協力して戦うという要素は、スプラトゥーンの難しさであり、楽しさでもあります。

 

チーム編成は基本的に、そのとき遊んでいるプレイヤーから実力が近い人が編成される仕組みです。チームメイトが手にしているブキはその時々によってさまざま。戦う相手のブキについても、味方と似通っていることもあれば全くバラバラの布陣ということもあります。

 

そして、チームメイトと連携する手段は限られています。フレンド以外のユーザーとチームを組むときは、「カモン!」と「やられた!」、そして「ナイス!」という3つのメッセージしか送れません。

 

自分が撃ち合いでどれほど強くとも、味方と上手に連携できないと負けてしまうのがスプラトゥーン。他のプレイヤーとうまく連携して勝った時の楽しさは格別のものです。

 

●自分の個性で世界を彩る

スプラトゥーンの世界は、独特なグラフィティで彩られています。プレイヤーが集まる「広場」やステージは、至る所に独特の落書きや不思議なステッカーが貼られており、まさに“カオス”。ステージや街中の見慣れた場所でも、細部を見渡すと意外な発見があります。

↑本作の舞台となる「バンカラ街」。至る所にグラフィティがある混沌とした空間です

 

このカオスな世界の中で、プレイヤーが自分のこだわりを表現することもできます。本作で追加された「ロッカー」では、ゲーム内の随所を彩るアイテムを収集して、自分だけのロッカーに飾ることができます。モノを整理整頓して並べる人がいれば、詰め込むだけ詰め込んだような人もいたりと、ロッカーの作り込みは人それぞれ。プレイの合間のちょっとした時間に楽しませてくれます。

↑「どうぶつの森」の部屋のように、自分だけの空間を作れるロッカー

 

戦う時のファッションでも、自分らしさを表現できます。ファッションアイテムはアタマ、フク、クツという3つの種類があり、ゲーム内で稼いだおカネを使って、お店で買うことができます。オーソドックスなものロゴ入りシャツから、アヴァンギャルドなものまで多数存在しますが、いずれもどこか個性的な作りになっており、制作者のこだわりを感じます。ファッションアイテムには「ギアパワー」というゲームに関わる要素もあり、ギアパワーを付けると少し動きやすくなったり、塗っている時のインクの減りを抑えられるといった効果もあります。

↑アタマ、フク、クツは日替わりでお店に並ぶ

 

「イラスト投稿」機能では、ドット絵を投稿することができます。人気のあるイラストは広場に登場したり、ステージの随所に掲示されたりして、ゲームの世界の一部になります。秀逸なイラストは眺めているだけでも楽しく、プレイ中に目にした投稿イラストにホンワカしたり、笑ってしまうこともあります。

 

このほか、本作では「ネームプレート」も追加されました。プレートのデザインが変更できるほか、ユニークな「二つ名」を設定したり、経験を積むともらえる「バッジ」をつけてアピールできるようになっています。

↑本作から追加された「ネームプレート」。二つ名は上の句と下の句があり、上下を組み合わせて設定する

 

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