国内クラフトジンの先駆け「季の美」とは?蒸溜所がある京都はバーシーンも盛り上がっていた

ink_pen 2022/10/23
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国内クラフトジンの先駆け「季の美」とは?蒸溜所がある京都はバーシーンも盛り上がっていた
中山秀明
なかやまひであき
中山秀明

GetNaviお酒・グルメアドバイザー。GetNavi内食・外食のトレンドに精通した、食情報の専門家。現場取材をモットーとし、全国各地へ赴いて、大手メーカーや大手小売りから小規模事業者まで、幅広く取材している。酒類に関する知識量の多さでは、大手ビールメーカーでも一目置かれる存在。GetNavi・GetNavi webのほかに、テレビや大手企業サイトのコメンテーターなど幅広く活躍。

ジンの歴史や製法も学べる

「季の美House」の1階は、3つのゾーンで構成。限定品を含む様々な「季の美」を販売する「お店の間」、「季の美」のカクテルや飲み比べを楽しめる「季の美の間」、さらにビンテージのジンも楽しめる会員制のバー「ジンパレス」となっています。

↑手前が「お店の間」で、中央が「季の美の間」。奥には美しい坪庭が設えられ、その先にある個室が「ジンパレス」です

 

↑「季の美House」でしか買えない限定品の「季の美 ハウスジン」は700mlボトルで6000円。お土産にもオススメな一本です

 

2階は、ジンの歴史や種類、製造工程などをパネルで見られる「展示の間」と、テイスティングやブレンディングをセミナー形式で学べる「混和の間」。ここでその一部を体験させてもらいました。なお、この「季の美テイスティングセミナー」は通常3000円(要予約)で体験できます。

↑「混和の間」。「季の美」のキーエッセンスとなるエレメント原酒が棚に並べられています

 

「季の美」では11種のボタニカルを6つのエレメントに分けて蒸溜し、得られた中溜区分を原酒にしてブレンド。そのエレメントは「礎」「柑」「凛」「辛」「茶」「芳」となり、この6つを味わったりブレンドしたりしながら「季の美」の奥深い魅力に触れられるのが、テイスティングセミナーの醍醐味です。

↑「季の美」公式サイトより。「礎 べ―ス」のオリスとは、シャネルの「No.5」にも使われているアイリスの根のことです

 

テイスティンググラスに入れられた原酒がシート上に並べられ、中央には完成品である「季の美 京都ドライジン」のほか、お茶のエッセンスを引き出した「季のTEA 京都ドライジン」と、英国スタイルを踏襲した力強い「季の美 勢 京都ドライジン」も。このように、きわめて贅沢な体験が3000円というのは驚きです。

↑中央の「季の美 京都ドライジン」「季のTEA 京都ドライジン」「季の美 勢 京都ドライジン」に6つのエレメント原酒を含む、計9種のスピリッツをテイスティング

 

エレメント原酒はどれも個性的なフレーバーで、なかでも単一ボタニカルの「辛(生姜)」と「茶(玉露)」は魅力がわかりやすい印象。個人的には山椒と木の芽による「凛」が好みでした。

↑「季の美 京都ドライジン」に、山椒と木の芽で蒸溜した「凛」の原酒をブレンド。ピリッとしたアクセントが加わり、エッジの効いた味わいになりました

 

数種のテイスティングやブレンディングを体験して実感したのは、完成品のバランスのよさ。事実、「季の美 京都ドライジン」「季のTEA 京都ドライジン」「季の美 勢 京都ドライジン」の3つは非常に飲みやすく、アルコール度数が高めながら飲み干すかの勢いで堪能している自分がいました。

↑セミナー後は1階「季の美の間」で「季の美 ジンソーダ」(1000円)を満喫。加水で滋味深いフレーバーが開き、炭酸の心地よい刺激が爽快な余韻を演出します

 

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