薄着になると目立ってしまうのが、ボディライン。ベルトに乗ったぜい肉を見て、ダイエット熱が高まっている人は多いはず。ダイエットの基本は、適量をゆっくりと味わって食べることですが、これがなかなか難しい。大盛りのおかずを残すのは罪悪感を覚えるし、かといって、量を減らすと満たされない思いがつのるもの。
そんな悩みに対し、超シンプルな解決法を提案してくれる、これまでありそうでなかったプレートが、ヨーロッパの見本市「ECO 2017」に出展され、ちょっとした話題になっています。
脳をだまして満腹感が味わえるプレートが登場
ダイエット効果が期待できるのは、北ヨーロッパの共和制国家・ラトビア発の透明のシンプルなプレート。じつはただのプレートではなく、かさ上げのために底が盛り上がっている上にギザギザと波打った形になっています。
Art Academy of Latvia/PA
つまり、ボリュームを減らしてパスタやチャーハンを盛り付けても、大盛りに見えちゃう、というわけです。「たっぷり食べた」という満腹感を味わえるだけではありません! 波打った形状のおかげで、食べ物を皿からすくいにくくして、早食いを防ぐことができる可能性もあるのです。
満腹になるプレートのシンプルさに絶賛の声が
たったこれだけなのかと驚くかもしれませんが、意外なことに専門家の評価はかなり高め。たとえば、心理学を専門とするリバプール大学のPaul Christiansen博士は、1皿分の食べ物を完食したという満足感を味わえると絶賛。
また、味覚を専門とするオックスフォード大学の行動心理学者のCharles Spence教授は、小さいプレートにどっさり盛り付けたり、重いボールを使ったり、数えきれないほど視覚をごまかす方法はあるけれども、大盛りに見えるこのプレートについて、「いいアイディア」だと述べています。
また、インターネット上には「いいコンセプト! 臨床試験をした方がいいわ」「早食いの犬用の似たような皿を見たことがあるぞ。犬には効果があったようだけど」「ちゃんとしたごはんを食べることの方がプレートより大切だと思う」といったポジティブコメントがズラリ。
ちなみにこのプレートは、これから100人のユーザーに使ってもらって、効果をテストする予定だとか。
「少量しか盛っていないから、おかわりしちゃおう」という気持ちにならないのかと、突っ込みたくなりますが、食べ過ぎを防いで痩せるためには、視覚を刺激しながら、ダイエットのマンネリ化を防ぐのもいいかもしれませんね!