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2019/4/1 21:32

シロカ「おりょうりケトル ちょいなべ」は「自動調理器」として使え! 一人暮らしの「鍋おじさん」がヘビロテして掴んだ真実

スピード重視なら生めんのそば・うどんが便利

なお、インスタントラーメンも調理できるということですが、個人的にはあまりおすすめはできません。というのは、筆者は麺硬め、野菜多めが好きなのですが、この条件に合うラーメンを作るのが難しいから。鍋の余熱で麺がすぐ柔らかくなってしまうという点と、野菜をゆでるとお湯が多くなり過ぎて、一回お湯を捨ててから粉末スープを投入する手間が必要になるのです。鍋には深さがあって、鍋底の隅に麺があると引き上げづらいのも惜しいところ。というというわけで、筆者とは正反対の方=少ない具で作る柔らかめのラーメンが好きな方ならよいでしょう。

 

一方で、生めんのそばやうどんの調理には便利です。インスタントと違い、加熱が終わった瞬間に食べられるのは大きなメリットですね。

↑市販のめんつゆと市販の生そば、冷凍のほうれんそう、乾燥わかめを使って調理した例。とにかくカンタンです

 

また、本機は油を使った揚げ物、焼き物、炒め物はできません。やはり「ちょいなべ」だけに、本格的に火力をコントロールして調理する料理には向かない印象。その使い方なら、卓上コンロや卓上IHヒーターのほうがいいと感じました。その意味で、本機は「調理鍋」というよりは、「1回加熱の保温鍋」と捉えたほうが、より正確なのかもしれません。

 

発表会でも押されていたチーズフォンデュに挑戦

…そして、ついに、本機でもっとも我が家に向いていない料理を作る日がやってきました。そう、チーズフォンデュです。発表会でも前面に押し出されていたメニューだけに、避けては通れません。…ところで自分、チーズフォンデュって、いままでやったっけ? 記憶をたぐったのですが…あれは茶色いからチョコレートファウンテンだったし、そういえばないかも……。

 

では、調理開始。市販のピザ用チーズに片栗粉を混ぜたものを、本機で温めた白ワインに混ぜ合わせていきます。そして、この工程が長い! ドバっと一気にやろうとするとチーズが分離してダマになりますので、決して軽い気持ちでやってはいけません。「チーズフォンデュをなめるな」と言いたいです。

↑この工程がバカになりません

 

温度管理は「ちょいなべ」まかせでラクラク

というわけで、できました! 実はレシピに「白ワイン」とあったのを、間違えてスパークリングワインを買ってきてしまい、沸騰時にやたらシュワシュワした以外、調理工程には問題なし。頂いてみると、うん、いい意味で予想通りの味。おいしいです。チーズはクセがなく、まろやかで、鍋肌近くのチーズがちょっと焦げた感じもいいですね。合わせる具はブロッコリーやソーセージが鉄板ですが、コンビニで買ったハーブのサラダチキンがバツグンに合いました。

↑スパークリングワイン、ビールとの相性もバッチリです

 

↑専用の串がないので、竹串を使いました

 

温度管理は「ちょいなべ」まかせで放っておけば固まることもなく、温かさを保ってくれるので、いったん作ってしまえばあとはラクラク。余ったスパークリングワインとともに、おいしくいただきました。ただ、量がかなり多かったので、一人で食べきるのは難しいかも。このレシピに限っては、一人より複数で楽しむのを前提にやるべきです。もし、週1でチーズフォンデュやるんだよ、というパリピの方であれば、本機を専用機として購入してなんら損はないでしょう。

 

世界の「鍋おじさん」たちに大いに活用してもらいたい

というわけで、シロカのちょいなべ、最初のイメージとは違っていましたが、「時間はかかるが放っておける保温鍋である」という本質を理解したうえで使うと、極めて便利なのがわかりました。とにかく(自己責任ですが)目を離していてもOK、というのがいい。オシャレで卓上で場所も取らないし、火を使わないから安全性も高いです。取っ手つきでケトルは洗いやすいし、注ぎ口がついていて、おだしを注ぎやすいのも地味にうれしいところ。もちろん、休日にチーズフォンデュを楽しむリア充の方にもオススメですが、鍋料理を多用する一人暮らしには、このうえないツールではないでしょうか。ぜひ、本機を世界の「鍋おじさん」たちに、大いに活用してもらいたい。心からそう思えるモデルです。

おりょうりケトル ちょいなべ SK-M151

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