「炊飯器といえば象印、象印といえば炊飯器」と美味しいごはんが炊ける炊飯器メーカーの代表格として象印を認識している人も多いのではないでしょうか。なかでも南部鉄器を内釜に採用した圧力IH炊飯ジャー「南部鉄器 極め羽釜」は極上のごはんが炊けるとして絶大な人気を博し、炊飯ジャーブランドとしての地位を不動のものとしました。
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従来の人気モデルを一新した「炎舞炊き」に4合炊きモデルを追加
しかし昨年、象印は「南部鉄器 極め羽釜」を一新し、南部鉄器を使わない「炎舞炊き」を発表。これにはもちろん、内外から「なぜ、こんなに売れている人気シリーズをやめてしまうのか」との声が上がりました。正直、筆者も、発表当時は「まさか」と驚きましたが、実際に使って、食してみて納得! 発売から約1年経ったいま、「炎舞炊き」は、「南部鉄器 極め羽釜」に負けず劣らず、高い評価を得ています。
そんな「炎舞炊き」シリーズに7月21日、新たなラインナップが追加されます。それが、4合炊きモデル「NW-ES07」(実売予想価格10万円・税抜)です。小容量炊飯器ジャーといえば、3合炊きや3.5合炊きが主流ななか、なぜ4合なのか? 疑問に思う人もいるかもしれませんが、そこには「なるほど、これはありがたい!」とユーザー心理の核心をつく理由がありました。詳細について、新製品発表会で聞いてきましたので、以下でレポートしていきます!
底IHヒーターをローテーション加熱して大火力を実現
従来の「炎舞炊き」は、5合炊きと一升炊きの2種類のみでしたが、そこに新たに、小容量タイプとなる4合炊きが加わることになります。まずは、そもそも「炎舞炊き」がどのような炊飯ジャーなのか、ご紹介していきましょう。
もっとも大きな特徴は「業界初」となる斬新な加熱方式です。IH炊飯ジャーは従来、底に搭載した1つのIHヒーターが釜底全体をムラなく加熱していましたが、「炎舞炊き」は底IHヒーターを3つ搭載することで、単位面積あたり約4倍という大火力を実現。さらに、3つのヒーターをローテーションで加熱することで、釜内に温度差が生まれて激しく複雑な対流を起こし、甘み豊かなごはんに炊き上げるといいます。