本格的な夏になって気になるのは、やはり電気代です。特に暑くなってくると、冷蔵庫の稼動音の頻度が増えてきて、「電気代がかかってるなぁ」と実感する人も多いはず。そこで今回は家電のプロ、戸井田園子さんに教えを乞い、冷蔵庫の節電で絶対にやっておくべき5つのオキテを聞いてみました! あとで電気代の明細を見てびっくり、なんてことにならないよう、しっかりと頭に叩き込んでおきましょう!
私が伝授します!
家電コーディネーター
戸井田園子さん
雑誌やテレビなど、数多くのメディアにひっぱりだこの家電専門家。ユーザー目線に立ったわかりやすい解説で、読者の厚い信頼を受けています。最新家電のほか、節電術にも精通。
その1
中央を空けて食品を置くべし!
冷蔵庫の節電には、詰め込みすぎが大敵。冷やさなくて良い食材を入れれば、そのぶんの電力は余計にかかります。また、食材を詰め込むと、冷気の吹き出し口をふさぎ、冷却効率を下げることにもなってしまいます。さらに、食品の出し入れがスムーズにできずに、開扉時間が長くなれば余計な電力を使うことも。庫内は「7割目安」を目標に、庫内の奥の壁が何となく見えるくらいの量にしておきましょう。
下の図のように、冷蔵庫のトレイを9等分して、水色の部分に食材を置くようにすれば、ほぼ7割になります。中央を空けておくことで見渡しも良くなり、食材の取り出すときの開閉時間が少なくなって一石二鳥です!
その2
設定は「自動」or「エコ運転」にすべし!
手動設定の場合、「強」から「中」に変更すると、たしかに節電にはつながります。ただし、夏場は外気温が高いので、庫内の温度が上がりやすくなるので注意が必要。お手持ちの冷蔵庫に「自動」や「エコ運転」があるなら、こちらを利用すべき。庫内の温度変化を感知し最適な運転を選んでくれるので、食品の傷みを抑え、適切に節電してくれます。
その3
パッキンのお手入れをすべし!
定期的なパッキンの掃除は節電に効果あり。庫内の冷気は、扉の合わせ目から流出するものなので、パッキンにゴミや汚れが詰まっていると密閉性が低くなり、冷気のロスにつながります。中性洗剤などでしっかり汚れを落としておきましょう!
その4
冷蔵庫周りを片付けるべし!
最近の冷蔵庫は天面から排熱しているので、上にモノを置くのは厳禁! 背面や側面からの排熱は少ないですが、それでも周囲の壁から5cmほど離して設置すると、節電効果が見込めます。余裕があるなら、取説に書いてある寸法より少しでも離して設置するのが得策ですね。
また、もし冷蔵庫が太陽光が当たる場所にあるなら、カーテンやブラインドで日差しを遮るのも効果的です。ガスコンロの近くに置くのも基本的にはNG。要は、周囲の温度が高くなったり、熱がこもると余計に電力を消費すると理解しましょう!
その5
大きな冷蔵庫を選ぶべし!
冷蔵庫は大きいほうが消費電力が多いと思われがちですが、実は正反対です。消費電力量は、300L→400L→500Lと容量が大きくなるほど少なくなっていくのです。ランニングコストのことを考えるなら、予算とスペースの許す限り、容量が大きな冷蔵庫を選びましょう! ただし、さすがに550Lオーバーの大容量となると、逆に消費電力は増えていきますので、購入の際は、スペックをしっかり確認してください。
新しい冷蔵庫を買わなくても、庫内と冷蔵庫周囲の片付けならすぐにでもできるはず。電気代への不安を減らしたいなら、ぜひ試してみてください!
参考記事:冷蔵庫節電5つのポイント http://allabout.co.jp/gm/gc/380771/