その完成度はまさに「世界基準」。8代目ゴルフの進化版「8.5」は、外観こそ控えめなリフレッシュながら、巨大ディスプレイや先進装備を搭載し、走りの質感も着実に向上。ディーゼル版では静粛性や快適性が際立ち、操縦性も深化。Cセグメントハッチバックの理想像としての存在感を改めて示している。
その完成度はまさに「世界基準」!

フォルクスワーゲン ゴルフ
SPEC【TDIアクティブ・アドバンス】●全長×全幅×全高:4295×1790×1475mm●車両重量:1430㎏●パワーユニット:1968㏄直列4気筒DOHCディーゼル+ターボ●最高出力:150PS/3000〜4200rpm●最大トルク:36.7kg-m/1600〜2750rpm●WLTCモード燃費:20.8km/L
ライト周囲は最新モデルらしく


初代から引き継がれるゴルフらしいデザイン要素は相変わらずだが、新しい「8.5」ではライト周囲をリフレッシュ。フロントについてはエンブレムにイルミ機能が追加されたほか、ヘッドライトの照射能力も向上した。
スペック上では最大のトピックに!


従来型はドライバー正面のメーターとセンターディスプレイがワンモーション的な仕立てになっていたが、新型ではセンターに12.9インチの巨大ディスプレイを採用。インフォテインメント性を格段に進化させている。
欧州モデルのハッチらしい作り

荷室容量は、後席を使用する通常時でも381L。欧州のハッチバックらしく、実用的な容量が確保される。最大では1237Lにまで拡大する。
ハッチバックとして過不足ない作り


欧州Cセグメントのハッチバックとして、前後席の空間が過不足ない広さなのは従来通り。派手な仕立てではないが、特に前席の機能性はハイレベルと言える。
パワーユニットの選択肢は豊富

エンジンは新仕様の1.5Lガソリンターボがベーシックで、他に2Lディーゼルターボ(写真)や高出力な2Lガソリンターボも用意する。
先代モデルと比較して走りの質感が着実に進化!
8代目、ということでマニアからは「ゴルフ・エイト」の愛称でも親しまれてきた現行型だが、今年上陸したアップデート版はその高い完成度から早くも「8.5」という称号を獲得。となれば、何がどう変わったのかはファンならずとも気になるところのはずだ。
とはいえ、実車の佇まいに大きな変化はなく外観はライト回りを中心にリフレッシュされた程度。一方、室内はインパネの巨大化したセンターディスプレイが目立っているが、基本的なハードウエアが激変しているわけではない。
だが、走らせてみれば進化のほどは明らか。今回はディーゼル版に試乗したが、静粛性を筆頭とするパワートレインの快適性、懐の深い操縦性はまさに最新のゴルフ。良く言えば軽快、悪く言えばドライな感触もあった先代と比べて走りの質感が向上している。いまや電動化への転換期にある自動車界だが、良質な内燃機関のクルマとしてゴルフが相変わらず「世界基準」であることは確かだろう。
構成/小野泰治 文/石井昌道 撮影/郡 大二郎
※「GetNavi」2025月8月号に掲載された記事を再編集したものです。