ブリヂストン最新タイヤ「アレンザ」「フィネッサ」に試乗、どちらもクラス超えの上質さ!

ink_pen 2026/2/21
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ブリヂストン最新タイヤ「アレンザ」「フィネッサ」に試乗、どちらもクラス超えの上質さ!
会田 肇
あいだはじめ
会田 肇

カーライフアドバイザー。カーナビやドライブレコーダーなど身近な車載ITグッズのレポートを行う他、最近はその発展系であるインフォテイメント系の執筆も増えている。海外で開かれるモーターショーや家電ショーにも足を運び、グローバルな視点でのレポートに役立てている。日本自動車ジャーナリスト協会会員。

ブリヂストンは、SUV向けプレミアムタイヤ「ALENZA(アレンザ)LX200」と、乗用車用スタンダードタイヤ「FINESSA HB01」の2つのタイヤを発表し、そのメディア向け試乗会を神奈川県大磯町で開催しました。新たに登場したタイヤは、それぞれどんな乗り味を見せてくれたのでしょうか。試乗した率直な感想をいち早くレポートします。

↑ブリヂストンが2月に発売した、SUV向けプレミアムタイヤのALENZA LX200(右)と、乗用車用スタンダードタイヤのFINESSA HB01(左)。
↑2つのタイヤは、次世代のブリヂストン製タイヤの中核を担う商品として、ともに新世代の商品設計基盤技術「ENLITEN(エンライトン)」を採用。従来よりも高い性能を発揮するタイヤとして登場したものです。写真はALENZA LX200。

価格はALENZA LX200が1本26,510円~73,370円(税込)、FINESSA HB01は1本約17,490円から約4〜6万円前後(税込)。いずれも購入店舗や時期によって価格は変動します。

SUVの走りに静粛性と滑らかさをもたらすプレミアムなALENZA LX200

↑まず紹介するのはSUV向けプレミアムタイヤのALENZA LX200です。

「アレンザ」はもともと運動性能・ウェット性能重視のスポーツ系「001」と、静粛性・乗り心地を重視したSUV向けコンフォート系「LX100」の2タイプがラインアップされていました。その中で今回発表されたLX200は、文字通りLX100の後継タイヤとして、その能力をさらに進化させて登場したものになります。

参考までに、ブリヂストンにはコンフォートタイヤとしてサルーン向けの「REGNO(レグノ)」もラインアップされていますが、アレンザはSUV特有の車体の揺れを抑えるための剛性を特に高めていることに違いがあります。

もともとSUVは車体重量が重く、一方で重心が高めです。これに合わせた運動性能を実現するにはサルーン向けタイヤと共用するのではなく、専用タイヤの開発が必要になったというわけです。

ではLX200はどこが変わったのでしょうか。具体的にはSUVに「静かでなめらかな走り」を提供するため、構造・形状の最適化と新パターンを採用して、乗り心地・運動性能・静粛性を向上させています。その結果、LX100と比べると、静粛性が16%向上、ウェットブレーキ制動距離が15%短縮、転がり抵抗係数が18%低減したとのことです。

↑ALENZA LX200。しなやかな変形をもたらす構造とケースラインを最適化することで、プレミアムSUVにふさわしい快適性能と運動性能、環境性能を両立しています。
↑ALENZA LX200の試乗会は、大磯プリンスホテルの敷地内にある広い駐車場と公道に分けて開催されました。

試乗では、駐車場にスラロームや凹凸を体験できる特設コースが設けられ、指定された速度域で走行。その後、公道へ出て湘南バイパスを高速で走行し、一般道ではステアリングの切れや荒れた舗装路での応答を体験しました。

試乗車はレクサスNX350hとトヨタ・ハリアーが割り当てられ、駐車場内ではLX100を装着した車両との比較試乗もできました。

↑LX100も試乗。乗り心地はとてもマイルドで快適性重視の設計思想が反映されていました。

高い静粛性はもちろん、優れた直進性で大幅なレベルアップ

そこで実感したのはLX100とLX200との明確な違いです。LX100が全体にマイルドで乗り心地重視の特性を示したのに対して、LX200はトレース性の能力をしっかりと高めた操縦性を重視したものとなっていました。前輪の舵角に後輪もしっかりと追従してくれるため、ステアリングを切っても車体全体の動きに一体感が得られたのです。

その結果、狙い通りのコースをそのまま走り抜けることができ、これは軽快な操舵感に大きなメリットをもたらすものといえるでしょう。

一方で突起の乗り越えではややLX200に堅さを感じました。しかし、ショックそのものは丸みのある穏やかなもので、乗り心地を損なうような不快な印象はありません。

↑段差を乗り越えた際は固めながらも不快な印象はまるで感じませんでした。

一般道での試乗は、西湘バイパスから小田原厚木道路を経由するルートを使いました。一般道は道路の継ぎ目や荒れた路面が多く、より日常使いでの特性を検証できます。とりわけ快適性をうたうアレンザにとって、ここでの対応能力は重要な要素となるはず。

走行結果は予想を超える快適なものでした。特に荒れた路面でのノイズの少なさは相当なもの。ざらついた路面に入っても不快さを感じることはほとんどなく、まさにプレミアムSUVらしい、ひとクラス上の走りにレベルアップしたように思えたほどです。

ステアリングへの振動もしっかりと抑えられており、これも快適なドライブフィールにつながっていました。

西湘バイパスは轍も多めで路面状況があまりよろしくありませんが、それでも直進性が損なわれることはなく、ステアリング修正もほとんどなく快適な走りを楽しめました。しかも高速域に入っても静粛性も高い。

これなら長距離走行した際の疲労軽減につながるのは間違いありません。プレミアムSUVで快適な走りを楽しむのにALENZA LX200は最適なタイヤとしてオススメできるでしょう。

↑直進性に優れ、轍に対してもしっかりと対応してくれました。

振動や静粛性を高め、ウェット性能が長持ちするFINESSA HB01

続いて試乗したのは、幅広いユーザーに向けて “バランス領域”という位置づけで開発された乗用車用スタンダードタイヤFINESSA HB01です。

↑手ごろな価格を実現しながら安心と快適性を実現するスタンダードタイヤのFINESSA HB01。

フィネッサという新たなブランド名は「FINE(快適)」と「SAFETY(安全)」を組み合わせた造語。エントリー向けタイヤながら、ワンランク上の安心感と心地よい車内空間を提供し、そのうえでサステナビリティへの貢献も意識して開発されたということです。

試乗はトヨタのプリウスを使い、一般公道でブリヂストンのエントリータイヤとして好評を得てきた「NEWNO(ニューノ)」と比較しました。

両者の比較で実感したのは、NEWNOよりもフィネッサの方が明らかに路面から伝わる振動が軽減されていたことです。その結果、静粛性も高まっており、まるで車体に使う遮音材が強化されたような印象を受けるほどでした。

↑FINESSA HB01は、主溝とラグ溝をつなぐことで走行中のノイズを音質面でチューニング。これによって耳に心地よいノイズ設計としたそうです。

これもENLITENによる、タイヤのプラットフォームを新しくしてチューニングした効果が発揮されたからにほかなりません。スタンダードタイヤでもここまでレベルアップできたことはうれしい限りです。

また、フィネッサでもうひとつ伝えておくべきは、ウェット性能の向上です。

発表によれば、高い排水技術「スプラッシュラグ」と「スクエアグルーヴ」を採用したことで、既存の「ECOPIA NH200」と比較してウェットブレーキ制動距離は15%短縮。加えて、摩耗後(2万km走行後)でも新品のNH200より12%短くできるため、高い安全性能が長期間にわたって維持されるそうです。

↑FINESSA HB01はラグ溝の幅を接地端に向けて広げて排水性を向上。さらに2万km走行しても優れたウェット性能を継続します。

試乗した日は天候もよく、実際にウェット性能を試すことはできませんでしたが、この効果が発揮できるなら安心感が長期にわたって継続されることになります。これはうれしいポイントです。

聞けば、フィネッサは軽量なSUVに対してもマッチングは良好とのこと。お手頃価格を実現しながらも、安心と快適性を発揮するフィネッサはエントリータイヤとして新たな選択肢となってくれることでしょう。

撮影/松川忍(一部ブリヂストンから提供写真を使用)

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