スポーツ
2025/6/30 19:15

「大きく勝負を仕掛けたい」本田圭佑が新たな挑戦。次世代スポーツブランド「mgh」がローンチ

元サッカー日本代表の本田圭佑氏が「誰もが日常生活にスポーツを取り入れる未来の実現」に向けて、新たにスポーツブランド「mgh(エムジーエイチ)」を創業。6月13日には、そのローンチ記者会見が東京渋谷で開催され、本田氏をはじめとする創業メンバーらが新製品とビジネス戦略の説明しました。そしてゲストにSKY-HI氏、益若つばさ氏を迎えてのトークセッションも行われました。

 

機能・デザイン・低価格の3拍子そろった次世代スポーツブランド

今回、本田氏が新たに立ち上げた次世代スポーツブランドmghは、AI戦略とDXを駆使し、機能とデザインを両立させたリーズナブルな製品を展開すると発表しました。ブランド名は物理学の公式「質量(mass)×重力加速度(gravity)×高さ(height)」の頭文字から命名され、一人一人が持つポテンシャルエネルギーを解放することをサポートするという想いが込められています。

 

本田氏は取締役兼CVOとしてmghのビジョンを描き、ブランド戦略とグローバル展開への領域を担当。ブランドへの想いと今後の展望について語りました。

↑ブランドへの想いと展望について話す本田圭佑 取締役CVO。

 

「長年、既存のスポーツブランドに感じる改善点みたいなものがありました。(ブランドを始める)1番のきっかけは、年々、スポーツプロダクトの値段が高くなっていると感じたところです。これは僕にとって非常に大きな動機になりました」と、既存ブランドの品質と価格のバランスについて言及。その上で「僕が目指したいものをシンプルに表現すると、格好よくてリーズナブル。そしてスポーツを本気でやるという人だけじゃなくて、運動をして健康になりたい人とか、自分の見た目をもっとよくしたい、運動に触れたいという人にとって、ハードルを少しでも下げられれば、そんなブランドになりたいという想いがあります」と話しました。

 

続けて本田氏は、今後の展望についてコメント。「どうせやるなら大きなことをやりたいということでグローバルに展開していきたいと思っています。僕はこれまでいろんなスポーツブランドを見て、着てきました。そこで色々と学ばせていただきました。なので、今回のチャレンジは新しいものではありますが、大きく勝負を仕掛けていきたいなと思っています。いろんなものを見てきたという自負もあります。これからを楽しみにしていてほしい」と力を込めて語りました。

 

第一弾は「mgh」の思想を象徴する4アイテムを限定リリース

今回、第一弾リリースプロダクトとして発表されたのは、Tシャツ、ショーツ、ソックス、シューズを4点1セットにした「CORE 4(コアフォー)」。ブランドの思想を落とし込んだコアアイテムとして、まずは1000セット限定でオンライン抽選販売されます。

 

mghのプロダクト戦略をリードする林周一郎 取締役CPOは、第一弾リリースの4点について「私たちにとって一番ベーシックなアイテム。誰かが運動したい、走りにいきたいと思った時にこれさえあれば出来るよね、というラインナップになっています」と語り、“CORE=核”という名の通り、スポーツに必要な基本動作を支えために設計したパフォーマンスラインであることを説明しました。

↑第一弾プロダクトの「CORE 4」について説明する林周一郎 取締役CPO。

 

Tシャツ、ショーツ、ソックスは、吸水速乾性・ストレッチ性・軽量性に優れた東レ素材を中心に採用。開発を担当した東レ 三本和章氏は、「よく汗を吸ったり、よく伸びたり、軽量な素材というのは、私たちの得意分野ですが、今回のコンセプトに沿ったプロダクトにするためには、質感やフォルム、品格といった部分が大切で、すごくこだわったところです。例えばショーツには通気性に優れる生地を使用していますが、いかに街で違和感なく着られるかというところが肝心。今回はヴィンテージ加工のような風合いを引き出し、採用することにしました」と語り、医療や航空分野でも高く評価されている高機能素材を採用しながら日常から運動時まで、あらゆるシーンに対応するデザインと快適性を実現していると話しました。

↑マテリアルパートナーとして、開発に携わる東レ スポーツ・衣料資源事業部 三本和章氏。

 

シューズは、軽量性・フィット感・耐久性を追求し、ライフギアコーポレーションと共に開発。担当者の川村光代氏は「今回は人間が本来持っている運動能力を引き出せるような、そして長く愛用できる木型を追求しました」とコメント。デザインについては「これを履いて街に出たとしても違和感のないスタイリッシュなルックスを取り入れました。本田さんから外観のこだわりをたくさんいただいていたので」と語り、機能とデザインを両立させたスポーツシューズを完成させたと開発背景について明かしました。

↑シューズ製造パートナーとして登壇したライフギアコーポレーション 新規事業部 川村光代氏。

 

また、これら「CORE 4」のアイテムを身に纏った本田氏は、「本当に今スポーツショップに並んでいるものと比較しても引けを取らないアイテムに仕上がっています。ぜひこれを着てトレーニングしてもらえたらなと思います」とコメントしました。

↑「CORE 4」を着用した本田圭佑 取締役CVO。

 

AIやD2C戦略を標準化し、コストをカット。販売価格へと還元

高品質で低価格なアイテムを実現するmgh。そのビジネス戦略について、代表取締役CEOを務める黒飛功二朗氏が説明しました。「今回のビジネス戦略には5つの柱を立てています。①AI、②D2C、③DXを組み合わせることで、スポーツ版Sheinモデルを実行します。さらに独自ブランド戦略として④価格の3倍高見え戦略“×3”、⑤コミュニティを形成し消費者の意見をフィードバックする“UN1ON”の実施を予定しています」と明かし、これらを行うことで大幅な中間コストの削減が可能となり、販売価格へと還元することができると話しました。

↑コンセプトやビジネス戦略について説明する黒飛功二朗 代表取締役CEO。

 

また、ローンチ記者会見の後半ではSKY-HI氏と益若つばさ氏がゲストで登場。スポーツの原体験や当時のエピソード、スポーツと美容、健康についてなど、トークセッションも開催されました。

↑本田圭佑氏とトークセッションするSKY-HI氏。

 

↑モデルやアパレルプロデュースで活躍する益若つばさ氏。

 

なお、第一弾アイテムの「CORE 4」は、Tシャツ、ショーツ、ソックス、シューズの4点1セットで、販売価格は2万4860円(税込)。2026年2月のフルローンチを見据え、まずは1000名限定でオンライン抽選による販売が行われます。フルローンチ後には、アイテム単体での購入も可能。「CORE 4」の応募期間は6月30日までで、オフィシャルHPで受付中。7月末より順次発送予定です。

↑「Neuroflex Short Sleeve T-shirt」4620円(税込)、「Axion Shorts」5720円(税込)、「Comfort Rib Socks」1320円(税込)、「Core Motion Shoes “WARP” – Blackout edition」1万3200円(税込)

 

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