スポーツ
2017/5/13 22:00

3大ツール初戦! ジロ・デ・イタリアの象徴「マリア・ローザ」は何故ピンク?

今年も自転車のグランツール(3大ツール)の季節がやってきた! 初戦となるイタリアの最高峰レース「ジロ・デ・イタリア」は、5月5日に開幕した。今年は記念すべき第100回大会で、地中海に浮かぶサルデーニャ島からスタートし、シチリア島を経てイタリア本土へ上陸。今週末の13日と14日はアドリア海沿いを北上しつつ2つの山岳ステージに臨む。

 

第7ステージを終え、個人総合1位はクイックステップ・フロアーズの若きエースで、ルクセンブルク出身のボブ・ユンゲルス。6秒差でチーム・スカイのゲラント・トーマスが続き、さらに4秒差にバーレーン・メリダのヴィンチェンツォ・ニバリ(2013年、2016年優勝)やモビスターのナイロ・キンタナ(2014年優勝)といった優勝候補の選手たちが付けている。中盤戦を迎えるここから、いよいよ各チームのエースたちが動き始める。

 

さて、そんなジロのリーダージャージといえばこちら。

 

その名も「マリア・ローザ(Maglia rosa)」。ローザとは薔薇の意味で、このピンクのジャージーは個人総合1位の選手がレースで着用するだけでなく、大会自体を象徴するものでもある。

 

この通り、沿道を含めピンクがいっぱい! しかし、なぜリーダージャージがピンクなのか。それは、レースの主催者がイタリアの有名スポーツ紙『ガゼッタ・デロ・スポルト』であるからだ。

 

『ガゼッタ・デロ・スポルト』といえば特にサッカーファンにはお馴染み、ピンクの紙面がトレードマーク。その歴史が自転車レースにおいても、100年以上に渡って(※)脈々と受け継がれてきたのである。

※)ジロが初開催されたのは1909年だが、戦争による2度の中断を挟んでいる

 

5月28日の最終日にミラノでマリア・ローザを着ているのは誰になるのか。頂点を目指して今日も熱き戦いが繰り広げられる。