東京オリンピック・パラリンピックを来年に控え、にわかに脚光を浴びているパラスポーツ。しかし普通のスポーツとは異なり、パラスポーツは独特な条件の下で行われることから、観客の側の一般層の人々にとっては、いまひとつリアリティを持ちづらい。
そんな状況に風穴を開けるべく登場したのが、『CYBER WHEEL X』だ。
『CYBER WHEEL X』は、2017年に発表されたパラ陸上の車いすによるレースをVRで体験できる『CYBER WHEEL』の進化版だ。よりリアルな車いすの操作体験が可能となり、エンターテインメント性も強化。通信対戦もできるVRゲームとして生まれ変わったのである。
動画を見ていただければおわかりのように、西暦2100年の東京の街をイメージしたコースが実に幻想的だ。そしてなにより、ハンドリム(駆動輪の外側についている持ち手)ウエイトの技術が導入されたことにより、上り坂では負荷がかかり、下り坂では加速する、より現実に近い車いすレースを体験することができるようになった。
また、新たにパラスポーツ選手用のメニューとして、トレーニングモードを用意。世界記録やトップレーサーとのデータ対戦、ハンドリムの回転数の確認や負荷の調整が可能になり、実はゲームとしてだけでなく、車いすアスリートのトレーニング用途としても利用できるようになったという。
車いす陸上の伊藤智也選手の車いすレーサーをモデルにデザインされた筐体は、さらに未来的進化を遂げ、様々な色に変化するLEDが映像内のアクションと連動。多様な発光をしつつ、VR世界――東京のストリートをレーザー計測することによって作られた3Dの都市空間を疾走する。まさに楽しみながらパラスポーツを体感できる、新たなエンターテインメントの誕生だ。
日本の最先端のテクノロジー、技術力、クリエイティブによって生み出された、体験型エンターテインメント『CYBER WHEEL X』。東京ソラマチ® イーストヤード5F「PLAY5G 明日をあそべ」コーナーで体験することができる。