文房具
2019/3/29 19:30

手間暇もスペースも省く!資料や用紙をスッパリ2分割できる折り畳み式スライドカッター

【きだてたく文房具レビュー】コンパクトに収納できるスライドカッター

コピー用紙数枚を断裁する小型のペーパーカッターというのは、文房具ライターにとってもオススメするのが難しい道具だ。なにせ、そもそも興味のある人が少ないのである。

 

個人ユースとしては、中綴じの同人誌を手作りするなど、ややマニアック気味な用途になりがちだし、企業や団体、学校あたりだと2面付けしたプリント類を半裁して量産するぐらい。実際のところ、それぐらいのレベルであれば、カッターナイフとマットでチマチマ切ってなんとかできない話でもない。わざわざ専用の道具を使うなんて……と、皆さんお考えだろう。

 

ところが、実際にその作業をやってみると「うわー、面倒くさい!」と感じるのも、人間の性である。紙を重ねてカッターナイフで切ると正確に切れないし、同じ作業の繰り返しには嫌気がさす。そういうときに、「ペーパーカッター持ってたら、一気に切れてラクだったろうな」と感じてももう遅い。あなたはチマチマチマチマチマチマと不正確なカットを、何度も繰り返すしかないのである。

 

そう、ペーパーカッターはオススメするのが難しいと同時に、持っていたら良かったと悔やみがちな道具なのである。

 

そこまで悔やんでおいて、まだ買うに至らない理由も分かる。置く場所がないぐらいかさばるし、あとそこそこ高いし、でしょ? 大丈夫。いまはオススメできる良い製品が出ているのだ。(ここからようやく文房具ライターの仕事が始まります!)

↑LIHIT LAB.(リヒトラブ)「コンパクトスライドカッター」3024円
↑LIHIT LAB.(リヒトラブ)「コンパクトスライドカッター」3024円(税込)

 

リヒトラブの「コンパクトスライドカッター」は、まさにその“買うに至らない”背中を最後にあとひと押ししてくれる、ペーパーカッターだ。

 

まず、価格が税込みで3000円ちょっと。一般的なディスク刃をスライドさせて切るペーパーカッターが5000~1万円台であるのに対して、このお値段。それで直線切りディスク刃とミシン目ディスク刃も最初から付属しているので、とりあえず本体を買っちゃえばそれで良し。

↑雑誌などが入る高さの本棚ならこの通り、二つに畳んで収納可能
↑雑誌などが入る高さの本棚ならこの通り、二つに畳んで収納可能

 

そして最大のポイントが、とにかくコンパクトに収納できるということ。本体を中央からパタンと折り畳むことで、A4ファイルほどの大きさになり、なんとスッキリと本棚に収まってしまうのだ。

 

実はこれまでにも、折り畳めるペーパーカッターは他社からも発売されていたのだが、畳んでも刃を動かすスライダー部分の厚みが残ってしまうため、棚差し収納は難しかった。対してこのコンパクトスライドカッターは、折り畳むとスライダーが、書籍で言うところの背表紙の位置にくるので無駄な凹凸もなく、背幅が39mmとかなりスリムに変形。一般的な書類保管用バインダー(300枚綴じ)が背幅46㎜なので、それよりもさらに薄い。

 

この収納性の高さは、物の置き場のない狭小オフィスや家庭でも導入しやすいはずだ。

↑ガイドに合わせてA4の紙をセットしたら、スライダーをスッと引いて半裁完了。切れ味は、ペーパーカッターとしては平均点といったところ
↑ガイドに合わせてA4の紙をセットしたら、スライダーをスッと引いて半裁完了。切れ味は、ペーパーカッターとしては平均点といったところ

 

あらためて使用時に展開すると、左右に紙台、中央にディスク刃を内蔵したスライダー、という配置になる。

 

これは、ペーパーカッターを使った作業において頻度の高い、“紙の半裁”に便利な形状だ。つまり、A4サイズの紙を置いて中央のスライダーを動かすと、真っ二つになってA5・2枚にカットされる、というもの。

 

紙台には、A4・B5・A5の半裁に便利なサイズ表記の他、ポストカードやL判写真、名刺サイズのガイドも印刷されている。適度な厚さの紙に名刺を面付け印刷してカットすれば、あっという間にセルフ名刺の量産も可能というわけだ。

↑名刺は、印刷とカットにちょっとコツがいるけれど、慣れればかなりのスピードで量産できる
↑名刺は、印刷とカットにちょっとコツがいるけれど、慣れればかなりのスピードで量産できる

 

一度に切れるカット枚数は最大でコピー用紙5枚と、小型ペーパーカッターとしてもやや少なめ。名刺用の厚手コート紙だと2枚が限界という感じ。とはいえ、カッターナイフでのチマチマ作業を代替すると考えると、それなりに実用の範囲内だと思う。

↑消耗部品は、オレンジ色の棒状カッターマット。回転させて入れ換えることで使用回数が稼げるので、ランニングコストはさほどかからないだろう
↑消耗部品は、オレンジ色の棒状カッターマット。回転させて入れ換えることで使用回数が稼げるので、ランニングコストはさほどかからないだろう

 

ただ、そのコンパクトさゆえに、最も使いたいはずの“A3→A4・2枚”の半裁作業に対応していないのはなんとも惜しい。この部分は、畳んで本棚に差せる収納性とトレードオフなので、自分の用途を見極めてから選ぶ方が、後悔しなくて済むだろう。