軽量なのに据え置き可能なコンパクトカッター
対して、大きさ・重量ともにハンディ型サイズなのに、特殊な機能で据置型として使えるテープカッターが、コクヨの「GLOO テープカッター」だ。
「文房具総選挙 2019」大賞を受賞!
https://getnavi.jp/stationery/384369/
コクヨのGLOOは、デザインオフィス「nendo」とコクヨが協業して作った、新しい“貼りもの”ブランド。スティックのり、テープのりなどがラインナップされているが、個人的にはこのテープカッターが良くできていて面白いと感じている。
なにしろ幅38mmというスリムさ、テープ込み150g前後という軽量さにも関わらず、机に置くとしっかり固定されて、片手でテープを引くことができるのだ。
その秘密は、底面の特殊な吸盤にある。平面にポンと置くだけでしっかり吸着するため、テープを引く・切るという作業をしてもグラつくことなく安定するのだ。吸盤なので、木材やカッターマットなどザラザラとした面には使えないが、オフィスデスクであればだいたいは問題なく機能するはず。
これだけしっかり吸着する吸盤だと、普通は作業後に取り外すのが大変になる。ところがGLOOテープカッターは吸盤部分に弁が付いた構造で、リールを持ち上げるだけで吸盤に空気が通り、スッと簡単に離れてしまうのだ。
実際にはユーザーが使う際に機能を意識することはなく、ただ置くだけで固定/持ち上げるだけでリリース、と簡単に便利さを享受できる。これはとても優れた機能だと思う。
軽量・コンパクトで持ち運びは簡単だし、さらに言えばデスクの引き出しにも収納可能。それが使うときだけ取り出して机に置くだけで安定して片手でテープが切れるのだから、これはかなり便利だ(しかも置いても場所を取らない)。
もちろん、日常的にセロハンテープの使用頻度が高いのであれば、がっつり重くて安定性の高い従来の据置型の方が使いやすいだろう。しかし「たまに使うかな」ぐらいであれば、ハンディ型と据置型のメリットを併せ持つ万能性は本当に優秀である。
さらにカッター刃には、これまでも切りやすさで評価の高いフラットカットのカルカット刃を搭載。もはや、言うことなしだ。