付箋を仕事などで日常的に多用する場合、考えるべきなのは「付箋をどうやって持ち歩くか?」ということ。
紙の付箋は一枚の厚みが大きいのでフィルム付箋を選ぶとか、携帯しやすいカード型ケースがあると便利だとか……。
すでにある程度のノウハウは確立されているので、ただ検索するだけでも便利な製品は見つかるはずだ。
とはいえ、同じ持ち運ぶにしても、システム手帳と一緒に運用する場合と、ペンケースにいれて持ち運べれば良いという場合とでは、マッチする製品も違ってくる。
つまり、自分の使い方に合った物を見極める必要はあるのだ。
例えば、リングノートやシステム手帳とセットで付箋を使いたいとしたら、ぶらさげて持ち運ぶべるカード付箋「ココフセン タス」(カンミ堂)がなかなか便利かもしれない。

付箋を“ぶら下げて”持ち歩く新スタイル
カンミ堂の「ココフセン」といえば、非常に小さなふせんケースを手帳や書籍に貼り付けて持ち運べるという、使い勝手の良さで知られたフィルム付箋だ。

カードタイプの「ココフセンカード」やクリップタイプの「ココフセンクリップ」などもあり、まさにユーザーの使い方でいろいろ選べるシリーズとなっている。
その中で最新アイテムとして注目しておきたいのが、ぶらさげて携帯できる「ココフセン タス チャームふせん」(以下、チャームふせん)なのである。

薄いカード形状だが、サイズはココフセンカードより一回りほど小さめ。このコンパクトさと付属の金属製ボールチェーンが、チャームふせんのポイントだ。
リングノートと合わせて運用する場合、リング部分にボールチェーンを結び付け、ぶら下げるようにして持ち運ぶのが基本形態ということになる。

ココフセンカードを携帯するにはカードサイズのポケットが必要となるが、ぶら下げるだけならそういった専用の収納スペースは必要なく、紛失の危険性もほぼゼロだ。


しおりとしても使える
使ってみて意外と便利だと感じたのが、チャームふせん自体がしおりとして機能するというところ。

本体をページの間に挟んでパタンと閉じれば、次に同じページを開くのも簡単。ノートや手帳の使い始めのページにすぐ辿り着けるというわけだ。
また、しおり代わりに使うことで、チャームふせん自体も常に最新ページの周りにあり続けるため、付箋へのアクセスがしやすくなるというメリットもある。
読書の際に付箋を使いたいという場合は、ボールチェーンで指にぶら下げた状態で書籍を手に持つと便利だ。

移動中など机がないシーンでの読書はふせんの置き場所に困りがちだが、ぶら下げ方式ならその心配もないし、付箋へのアクセスも容易だ。

ぶらさげ式付箋の拡張ツール
ココフセン タスシリーズには、チャームふせんに加えて、「ふせんボード」と「カードホルダー」がラインアップされている。
どちらも付箋を運用する上で便利なツールで、もちろんボールチェーン付きだ。
スケジュール管理に便利なふせんボード

ふせんボードはサラサラのマット加工が施されたミニボードで、表面で付箋を繰り返し貼って剥がしても粘着力が落ちにくい。
付箋にタスクを書いて貼ればToDo管理がしやすいし、それを時系列順で貼っておけばスケジューラーとしても機能する。

付箋スケジューラーは順番の入れ替えや緊急での挿し込みにも対処しやすいので、1日にこなす要件の多い人なら、普通の手帳よりむしろこちらのほうが使いやすいと感じられるかもしれない。
まだ日程が確定していない案件を付箋に書いて一時保存し、決まった時点で手帳のスケジュールページに貼り移すという使い方も良さそうだ。
また、サイズや形状の違う付箋や、適当な長さに切ったマスキングテープを貼っておくベースとして使うのもアリだ。

お気に入りのふせんをいくつかこちらに貼り移しておけば、それぞれ管理する必要もなくて持ち運びもラク。
手帳と合わせて使うなら、スケジュールの目印として使えるような物をストックしておくと、紙面にメリハリが付けやすくなるだろう。
予備の名刺入れにもなるカードホルダー

一方、カードホルダーは、最大91×63mmのカードが1〜2枚収納できるミニサイズのクリアホルダーだ。
いざというときの予備名刺入れにしたり、貼り剥がしできないシール類のストッカーとして使えたりするほか、表面はふせんボード代わりにすることも可能となっている。

弾力のないハードタイプなので容量は少ないが、その分だけ折れ曲がる危険性も少ないため、大事な推しのラミネートカードなどを入れておいても安心なのはうれしいところかも。

自分らしく活用できる付箋
実際に使ってみると、ココフセン タスシリーズ最大のポイントである“ボールチェーンによるぶら下げ携帯”は、シンプルな要素ながら運用の幅がかなり広く感じられた。

ぶら下げる場所を選べるのに加えて、必要なアイテムを束ねておけるなど、自分のスタイルに合わせやすいのだ。
現在、付箋の持ち運び方を検討している人にも、何らかの形でフィットする可能性は十分にあるので、試してみてはどうだろうか?