5000脚以上の座り心地を試した椅子マニアが厳選!作業に没頭できる快適デスクチェア予算別10選

ink_pen 2025/12/4
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5000脚以上の座り心地を試した椅子マニアが厳選!作業に没頭できる快適デスクチェア予算別10選
GetNavi編集部
げっとなびへんしゅうぶ
GetNavi編集部

1999年創刊。「新しくていいモノ」を吟味して取り上げる月刊の新製品情報誌。生活家電とIT・デジタルガジェットを中心に、モビリティ・雑貨日用品・グルメ・お酒まで、モノ好きの「欲しい!」に結論を出す、がコンセプト。

快適な作業環境作りにおいて、デスクチェアは重要なアイテム。これまでに座り心地を試したチェアの数はなんと5000脚以上、現在は31脚を所有する杉浦 優さんに、予算別のオススメを聞いた。チェア選びのヒントとともにお届けする。

【選んだ人】

椅子マニア・杉浦 優さん
30歳で教員を辞め、椅子収集に目覚めたライター・マーケター。現在31脚を所有。◯◯オタクが集う有名番組にも出演。

理想の一脚に出会うために必要なチェアの選び方とは

在宅ワークにリモート会議、ゲームに動画編集──。気付けば、1日の大半をデスクチェアの上で過ごしている人も少なくないはずです。働く場所もスタイルも自由になった今、家族とシェアする人もいれば、自分専用の一脚を探し求める人も。元々クセ者ぞろいの家具カテゴリーだったチェアですがニーズの多様化が進む現代においては、その個性の多彩さがあらゆるニーズを包み込む懐の深さへとつながっています。

そんなチェアから最適な一脚を選ぶうえで大切なのは、①目的、②座面の高さ・奥行き、③機能性、④操作のしやすさ、⑤空間になじむデザイン、⑥価格の6つ。なかでも価格については、多機能で高価格なチェアが正義とは限らず、むしろシンプルな作りが身体にしっくりくることも。また、背中全体が背もたれに接した際、膝が90度に曲がる姿勢が理想とされ、最適な座面高は身長×0.25cmと言われています。身長170cmの方なら、約42.5cmが目安です。

今回は「作業に没頭できるチェア」をテーマに椅子オタクの私が10脚をチョイス。価格帯は3~15万円超までで、評価軸は“快適性・操作性・フィット感・デザイン性・汎用性”の5つにまとめました。

■項目解説■
快適性:座面の柔らかさ・疲れにくさなど
操作性:リクライニングや高さ調整のしやすさ
フィット感:体型・動きへの追従性、調整幅
デザイン性:美しさ・空間とのなじみやすさ
汎用性:オットマン・ヘッドレストなどワーク以外での使い勝手

仕事没入へと導くオフィスチェアの王者【15万円以上】

ハーマンミラー
アーロンチェア
26万4000円~

W719×D432×SH(※1)376mm
快適性:5/操作性:5/フィット感:4/デザイン性:4/汎用性:1
リクライニング機能:−/ロッキング機能:○

※1: 座面高

↑通気性に優れた素材をシートと背もたれに採用。耐圧を緩和し、筋肉の疲労を軽減。

【杉浦’s Review】
世界初のメッシュ機構を備えた機能美チェアの金字塔。しなやかな背もたれによるフィット感と前傾・後傾への自然な追従性が光る。創業100年超えの信頼性と高い耐久性も魅力。12年の保証付き。

あらゆる動きに寄り添いどんな姿勢も包み込む【15万円以上】

スチールケース
ジェスチャー
18万4980円~

W508×D534〜601×SH419mm
快適性:5/操作性:4/フィット感:5/デザイン性:4/汎用性:4
リクライニング機能:−/ロッキング機能:○

↑姿勢を変えるたびに背もたれが背骨の動きに沿って柔軟に変形。自然なS字型に整える。

【杉浦’s Review】
世界6大陸の人種の姿勢を分析して生まれたチェア。360度回転アームや3Dライブバック機構が、前傾・後傾、スマホ操作時の姿勢にフィットし、あらゆる動きに“自由”を与えてくれます。

天然の革を自分色に育てられる国産チェア【15万以上】

カリモク
XT4400(ヴィンテージタン)
16万1700円

W655×D655×SH385mm
快適性:5/操作性:4/フィット感:3/デザイン性:4/汎用性:2
リクライニング機能:−/ロッキング機能:○

↑左右の背もたれパイプが個別にロッキングするため、斜めにもたれても自然にフィット。

【杉浦’s Review】
調整機能は控えめですが、使い込むほどにヌメ革が飴色に変わり、育てる楽しみを味わえます。オフィス感のない佇まいは、書斎にもリビングにもしっくりなじみ、お部屋の雰囲気を格上げできます。

どんな体型も受け入れあなた専用に進化する多機能万能チェア【5〜15万円】

コフォ 
Chair Premium 2
オープン価格(実勢12万4999円前後〜)

W460×D490×SH470mm
快適性:4/操作性:5/フィット感:4/デザイン性:4/汎用性:4
リクライニング機能:○/ロッキング機能:○

↑腰部分のランバーサポートが、座る人の姿勢や動きに合わせちょうどいい反発力で支えてくれる。

【杉浦’s Review】
小柄な人にもフィットする調整幅、体を支える立体ランバー、自在に動くアームレストなど、在宅作業の質を底上げする機能が豊富です。キャスターの色まで統一されたカラーリングも好印象ですね。

“働く”と“暮らす”をつなぐ越境型チェア【5〜15万円】

イトーキ 
vertebra03
11万3630円~

W470×D430×SH425mm
快適性:4/操作性:4/フィット感:5/デザイン性:5/汎用性:4
リクライニング機能:−/ロッキング機能:−

↑キャスターと4本脚の2種から選べ、働き方や空間の境界が曖昧になった現代にしなやかに調和する。

【杉浦’s Review】
デスクにもリビングにもなじむ、洗練された一脚で、色や素材が2000通り以上から選べます。機能はシンプルですが、姿勢に合わせて自動調整するリクライニングのおかげで座り心地は快適です。

感性と機能が響きあう吊り橋デザイン【5〜15万円】

ハーマンミラー 
セイルチェア
11万3300円~

500×D430〜480×SH425mm
快適性:4/操作性:4/フィット感:4/デザイン性:3/汎用性:1
リクライニング機能:−/ロッキング機能:○

↑アームレストの高さも調節可能。ウレタン座面は適度な硬さで、通気性にも優れる。

【杉浦’s Review】
吊り橋から着想を得た背もたれは、見た目も動きも軽やか。フレームがないからこそ、身体の動きに柔軟に寄り添ってくれます。前傾姿勢をラクにキープでき、膝裏が圧迫されない座面も魅力です。

揺れて整う、創造と集中の相棒【5〜15万円】

コクヨ 
ing(イング)
11万880円~

W525×D455mm×SH425mm
快適性:2/操作性:2/フィット感:4/デザイン性:4/汎用性:4
リクライニング機能:−/ロッキング機能:○

↑座るだけで、1週間で生ビール約6杯分のカロリーが消費される。

【杉浦’s Review】
座面が座った人に合わせて360度ゆらゆら自由に動く、ちょっと特殊なチェア。適度な揺れが脳を刺激し、創造性や集中力を高めてくれます。長時間座る在宅勤務やクリエイティブ職にぴったり。

誰が座っても絵になるエレガンス【5〜15万円】

ヴィトラ
ミント
13万9700円

W460×D435×SH405mm
快適性:4/操作性:4/フィット感:5/デザイン性:5/汎用性:5
リクライニング機能:−/ロッキング機能:−

↑座面の高さを調整するだけで、リクライニングの硬さが体重に応じて最適化される。

【杉浦’s Review】
フランス人デザイナーが手がけた、リビングにもなじむ美しい一脚です。使う人の体格や動きに合わせ、座面と背もたれが独立して動く構造。パーツ交換可能な長寿命設計で、長く愛用できます。

コスパの神!ゲームも仕事もこれ一脚【5万円以下】

エイムチェア
エイムチェア
4万9800円

W500×D410〜450×SH430mm
快適性:4/操作性:4/フィット感:4/デザイン性:4/汎用性:5
リクライニング機能:○/ロッキング機能:−

↑背もたれは蒸れにくいメッシュ素材。座面は、沈み込みすぎないモールドウレタンだ。

【杉浦’s Review】
ゲーマーが開発した、「派手でゴツいのが当たり前」を覆すデザインのゲーミングチェア。前傾姿勢にも対応し集中力が求められるデスクワークも快適です。日本人の体格に合わせたサイズ感も魅力。

“お、ねだん以上”を本気で超えた怪物チェア【5万円以下】

ニトリ
OC707(エラストマーメッシュ)
3万4990円(※2)

W550×D450×SH450mm
快適性:5/操作性:4/フィット感:3/デザイン性:4/汎用性:3
リクライニング機能:−/ロッキング機能:-

※2:一部離島へのお届けは別途手数料がかかります。

↑座面下にフットレストを内蔵。手で引き出せば、足を乗せリラックス姿勢がとれる。

【杉浦’s Review】
1~2万円台の椅子に慣れた人が座ると、「プラス2万円でこんなに違うの?」と驚くはず。メッシュ素材やランバーサポートなど、機能を詰め込みながらも3万円台と、ニトリの本気が見える。

※「GetNavi」2025年11月号に掲載された記事を再編集したものです。
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