一早くチェック!文房具の見本市「文紙メッセ 2019」でアツかった新商品

ink_pen 2019/8/20
  • X
  • Facebook
  • LINE
一早くチェック!文房具の見本市「文紙メッセ 2019」でアツかった新商品
きだてたく
きだてたく
きだてたく

1973年京都生まれ、東京都内在住。フリーライター/デザイナー。 小学生の頃、勉強も運動も見た目も普通の子がクラスでちやほやされるにはどうすれば良いかを考え抜いた結果「面白い文房具を持ち込んで自慢すればいい」という結論に辿り着き、そのまま数十年、何一つ変わることなく現在に至る。自称世界一の色物文具コレクション(3000点以上)に囲まれながらニヤニヤと笑って暮らす日々。ウェブサイト「デイリーポータルZ」では火曜担当ライターとして活躍中。

2.超クリアで良く消える透明消しゴム

消しゴムメーカーSEEDの注目アイテムは、透明消しゴムの「クリアレーダー」。青いスリーブでお馴染み、レーダー消しゴムの透明バージョンである。半透明ブルーのスリーブに透明の消しゴムは、一瞬「レーダー消しゴムの幽霊?」と思うほど、はかなげで美しい。

↑SEED「クリアレーダー」小サイズ100円+税/大サイズ150円+税(9月発売予定)
↑SEED「クリアレーダー」小サイズ100円+税/大サイズ150円+税(9月発売予定)

 

↑消しゴム越しに、後ろの文字が透けて見えるほどの透明感!
↑消しゴム越しに、後ろの文字が透けて見えるほどの透明感!

 

透明消しゴム自体は、かなり古くからファンシー系でよくあるジャンルなのだが、基本的に“消えない”。見た目は消しゴムだが、鉛筆の筆跡をこすると黒い汚れを紙の上にうにーっと広げるだけ、という低品質なものばかりだった。

 

ところが「クリアレーダー」は普通に消える。というか、いつものレーダー消しゴムとさほど使用感が変わらない。ということは、消しゴムとしてトップクラスに良く消えるということだ。

↑消してみると、何の違和感もなくサラッと消える。昔の「透明消しゴム」とは比較にならない高消字性だ
↑消してみると、何の違和感もなくサラッと消える。昔の「透明消しゴム」とは比較にならない高消字性だ

 

この透明感と消字力を両立させるために、なんと5年近くもかかったというから驚きだ。

ただ、時間がかかりすぎてしまったため、発売時期が9月になってしまったのは非常に惜しい。涼しげなビジュアルだけに、夏にこそ使いたかった。

 

3.ストアテープがズドンと切れるテープカッター

SONICのブースで多くの人が「おおー」と声を上げていたのが、プロ用テープカッター「GRINE」(グライン)だ。

 

そもそも“テープカッターのプロ用”って何だ? と思ったら、店舗のレジで袋を閉じる用のストアテープを切るのに特化した、というものらしい。なるほど、レジの人はテープを使うプロと言えるだろう。

↑「ズドン切り」をアピールするSONIC「GRINE」1200円+税(9月発売予定)
↑「ズドン切り」をアピールするSONIC「GRINE」1200円+税(9月発売予定)

 

ストアテープというのは通常のセロハンテープと違って、切るときにカッター刃で少しテープをひねらないと上手く切れず、これまたうにーっと伸びてしまうことがある。ストアテープを使うとき、実はほとんどの人が無意識にやっているこの「テープを切るひねり動作」は不要で、真っ直ぐ刃に押し当てるだけで切れるのが、GRINE独自の「ズドン切り」というわけ。

 

↑GRINE(左)と従来カッター(右)。ひねらずに切った際の切れ味は完全に別物だ
↑GRINE(左)と従来カッター(右)。ひねらずに切った際の切れ味は完全に別物だ

 

あらためて普通のテープカッターと比べてみると、切れ味がまったく違う。真っ直ぐな切り口のフラットカットができる細かいギザ刃を、きちんと研いで仕上げてあるそうで、確かにテープをカッター刃に当てるだけで、抵抗感も少なくスッと切れてしまう。

 

ちなみにSONICによると、カット時の抵抗は同社従来比50%減とのこと。なるほど、それぐらいの差はあるだろう。

↑研磨仕上げのGRINE刃は、指を切るぐらいにはシャープなので要注意
↑研磨仕上げのGRINE刃は、指を切るぐらいにはシャープなので要注意

 

実際、刃の部分を不用意に触ると指が切れてしまうぐらいで、これはもうれっきとした刃物である。ここまで刃にこだわって作られたテープカッターは、やはりプロ用と言うにふさわしいと思う。

Related Articles

関連記事

もっと知りたい!に応える記事
Special Tie-up

注目記事

作り手のモノ語りをGetNavi流で