テニスラケットのグリップがペンに!? 強グリップですべらない筆記具

ink_pen 2019/12/16
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テニスラケットのグリップがペンに!? 強グリップですべらない筆記具
きだてたく
きだてたく
きだてたく

1973年京都生まれ、東京都内在住。フリーライター/デザイナー。 小学生の頃、勉強も運動も見た目も普通の子がクラスでちやほやされるにはどうすれば良いかを考え抜いた結果「面白い文房具を持ち込んで自慢すればいい」という結論に辿り着き、そのまま数十年、何一つ変わることなく現在に至る。自称世界一の色物文具コレクション(3000点以上)に囲まれながらニヤニヤと笑って暮らす日々。ウェブサイト「デイリーポータルZ」では火曜担当ライターとして活躍中。

特殊塗装ですべらない鉛筆「しっかりもてるかきかたえんぴつ」

もうひとつ紹介したいのが、トンボ鉛筆の学童文具シリーズ「ippo!(イッポ)」から発売された「しっかりもてるかきかたえんぴつ」。特殊加工で手汗をかいてもすべりにくい、というものだ。

トンボ鉛筆
イッポ しっかりもてるかきかたえんぴつ
2本入り 120円(税別)
※2Bと4Bがラインナップ

 

とはいえ、一見しただけでは普通の鉛筆とまったく変わらない。特殊なグリップが付いているわけでもないし、本当にすべらないのか? と疑問にも感じるだろう。

 

しかしこれが、握ってみると確かにすべりにくいのである。もちろんゴムグリップほどの安心感はないが、それでも指先の指紋がいつもより軸をグッと強めに掴んでいるような、そんな感じだ。

↑側面のドット模様は、人差し指と親指で同じ色を押さえるとジャストな握り方になる「持ち方ガイド」
↑側面のドット模様は、人差し指と親指で同じ色を押さえるとジャストな握り方になる「持ち方ガイド」

 

秘密は、木軸の表面に施された仕上げ塗装にあるという。メーカーリリースによれば「塗料にマイクロ粒子を練り込み、表面に微細な凹凸が付くよう多層塗装をしました」とのこと。この凹凸によって、通常塗装の鉛筆と比べ通常時の手で約2倍、汗をかいた手で約3倍のグリップ力を発揮するそうだ。

↑普通の鉛筆と握り比べると「おっ、違うな!」と感じられるグリップ力
↑普通の鉛筆と握り比べると「おっ、違うな!」と感じられるグリップ力

 

マジかよ!? と顕微鏡で木軸を見てみると、確かに表面には細かな粒がびっしり。ただ、これがその粒子かどうかはちょっと不明。それでも確実にグリップ力の違いは実感できるので、マイクロ粒子の凹凸が効いているのは間違いない。

 

“かきかたえんぴつ”のメインユーザーである子ども(低学年児童)は特に手汗をかきやすく、かつ、握力が弱い。指がすべるから……と変な握り癖がついてしまうぐらいなら、こういったすべりにくい鉛筆に持ち替えた方が、圧倒的に良いと思う。

 

「きだてたく文房具レビュー」 バックナンバー
https://getnavi.jp/tag/kidate-review/

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