SUVの全世界の自動車販売比率は、2000年には10%程度でしたが、2020年には約20%にまで伸びると予測されています。
世界的なSUV人気に、これまで静観していた最上級ブランドが次々と参入し、2018年以降はランボルギーニやロールス・ロイスといった、雲上ブランドまでがモデル投入予定しています。
ジャガーの文法を踏襲した全天候OKのスポーツSUV
ジャガー
「F-ペース」
1108万9000円
「F-ペース」は、ミドルセダン・XEがベースとなる、ジャガー初のSUV。外観はスポーティなSUVですが、インテリアとその上質感はジャガーそのもの。テールゲートのJaguarマークにキーを近づけるだけで、車両の施錠/開錠が可能できるなど、先進性にも優れています。
5人の座席と650Lのラゲッジルームを持ち、SUV的な使い勝手を実現。天候や路面に応じて車両を自動制御する機能を多数搭載しており、悪路走破性にも優れます。
超高級メーカーが続々参入。フェラーリの動向に注目
これまでSUV市場に参入してこなかった超高級メーカーも、次々とモデルを投下しています。
ベントレー「ベンテイガ」は、専用開発のW型12気筒エンジンを載せ608PSを出力する同社初のSUV。オプションには英国Linley社特製の食器やカトラリーなどを付けられるなど、ゴージャスさも突出しています。
ベントレー
「ベンテイガ」
2016年秋以降発売開始/価格未定
ランボルギーニ「ウルス」は、「LM002」以来、20年以上ぶりとなるSUV。LM002は本格オフロード車でしたが、ウルスはラグジュアリー性を極めたスーパーSUVとなります。
ランボルギーニ
「ウルス」
2018年以降発売予定
ロールス・ロイス「カリナン」は、アルミ製ボディを持つ同社初のSUV。車名は世界最大のダイヤモンドにちなんで名づけられています。現在は、世界中で走行&快適性のテスト中とのことです。
ロールス・ロイス
「カリナン」
2018年以降発売予定
上記以外にも、マセラティやアストン・マーティンが開発を進めるなど、セレブ向けSUVの勢いは止まりそうにありません。もはやSUVに参入を表明していないのはフェラーリぐらいですが、アルファ ロメオが開発中のSUVに、フェラーリ製エンジンを載せるという計画が進行中との情報もあり、フェラーリのSUV参入もそう遠くないのかもしれません。