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2019/8/25 18:30

【2019夏保存版】乗るなら今のうち! 残り少ない国鉄形車両 〈電車編〉

【国鉄形④115系】寒冷地区、勾配区間でその力を発揮した

製造年1963年〜1983年(現存車両数312両)
残る路線JR東日本:越後線、弥彦線、信越本線など。

JR西日本:山陽本線、播但線、宇野線、山陰本線など

 

113系の元となった111系は非力で勾配区間などでの運行が危ぶまれた。そこで113系とともにモーターなどを強化、さらに山間部や寒冷地、急勾配路線用に造られたのが115系だった。113系とともに近郊形電車を代表する車両となり、計1921両という車両が造られている。

↑JR東日本では新潟地区のみに残る115系。6色のバリエーションがあり鉄道ファンの注目度は高い。新潟地区では越後線で出会うチャンスが高い

 

↑大きく姿を変えたJR西日本の115系。編成を短くし、先頭車を増やすため、中間車にそのまま運転席をつけた特異な姿となった。従来の姿の115系に混じって走る。JR西日本では岡山地区と下関地区に115系が多く残り、今も第一線で活躍している

 

各地を走り続けた115系も現在は最盛期に比べれば2割弱が残るのみとなっている。特にJR東日本からは多くの115系が姿を消した。今では新潟地区に21両が残るのみとなっている。3両×7編成はカラーが6通りあり、その動向に注目する鉄道ファンも多い。

 

新潟地区では、E129系の増備が続いていることもあり、ここ数年で残り少ない編成も消えていく運命となりそうだ。少しでも長い活躍を祈るのみである。

 

【関連記事】
東日本最後の115系の聖地「越後線」−− 新潟を走るローカル線10の秘密

 

【国鉄形⑤117系】京阪神の看板列車「新快速」用に生まれた

製造年1979年〜1986年(現存車両数96両)
残る路線JR西日本:湖西線・草津線、山陽本線など

 

京都〜大阪〜神戸間を走る東海道本線には「新快速」という国鉄の看板快速列車があった。その列車用に開発されたのが117系で、競走する私鉄に劣らない客室設備を備えていた。好評だったことから、その後に東海地区にも投入され活躍した。計216両の車両が造られている。

 

↑京都市内を走る117系。吹田総合車両所京都支所に配置される車両は計52両で、湖西線・草津線の運用に使われている。今ならばまだ貴重な姿を楽しむことができる

 

かつての看板列車117系も、現在は、JR東海からは全車両が引退。残りはJR西日本のみとなっている。JR西日本でも、和歌山地区からは撤退、岡山地区で走る機会が少なくなり、多くの車両が残るのは、京都地区のみとなっている。

 

消えつつある117系を新たに活かす動きも生まれている。JR西日本では、117系を改造、新たな長距離列車とする計画を発表している。グリーン車2両、普通車3両、フリースペース1両という6両編成で、名は「WEST EXPRESS 銀河」。2020年春の登場予定とされる。

 

どのような新117系列車が登場するのか、楽しみにしたい。

 

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