腕時計の購入から活用法、手入れ、保管まで、中〜上級者だけが知っている裏技テクやノウハウを6回に分けてご紹介していきます。覚えておくと購入から日常ケア、収納・保管まで悩む心配はありません。最終回は、日常での時計機能の活用法についてです。
回転ベゼルはタイマーとしても応用可能
回転ベゼルは、ダイバーズウオッチに多い装備品。通常の使用法は0〜60分の数値が描かれたベゼルの頂点(0位置)を分針の位置に合わせてから潜水することで、潜水経過時間を把握することができます。この仕組みを応用すれば、カウントダウンタイマーのようにも使えます。
設定方法は、いたって簡単。たとえば、出発時刻まで残り30分と仮定して、その時点で回転ベゼルを回し、30の位置に分針を合致(下の写真右)。こうしておけば起点の▼マークが「出発時刻」になるので、残り時間が何分かも一目瞭然(写真左の状態=残り3分)。仕事の目標終了時刻の設定からカップ麺の茹で上がりまで、いろいろなシーンで試してみてください。
タキメーターの単位を1/10に換算
「タキメーター」はパイロットが使うもので一般ユーザーには縁遠いもの。そう考えている方も多いのではないでしょうか。でも、スケールを1/10に縮小すれば、1㎞通過時ではなく、100m通過時にストップボタンを押せばいいんです。
あとは、示されたタキメーター数値を1/10に換算すればOK。この方法なら、タキメーター数値の1/10=時速6〜40㎞までを計測可能。ジョギングや自転車など各種シーンで活用できるので試してみてはいかがでしょう。
クロノグラフは計測時間を積算する
ボタンが2つあるクロノグラフは、リセットボタンを押さない限り、何度でも計測時間を積算しながら計測を続けられます。
たとえば、最初の電車に乗り始めた際にクロノをスタート(写真①)、電車を降りたらストップ(写真②)、乗り換えて次の電車に乗ったら再びスタートさせ、目的地に着いたらストップ(写真③)させれば、トータルの乗車時間が図れるというワケ。この使い方なら「1日の休憩時間のトータル」など様々なシーンに応用できるので、工夫を凝らしてみてはいかがでしょうか?
時計の手入れとマナーいかがでしたでしょうか。自分の腕時計を汚れたままにしたり、着けないまま放置していたりと、心当たりのある方は、すぐに実践してみてくださいね。
取材・撮影協力/共栄産業
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