インスタカートは、アメリカ人にとってUber(オンデマンド配車サービス)と同じくらい革命的でした。日本では国土も狭いので郵便局も配達網も十分に発達し、十分なサービスを受けられます。しかし、アメリカはともかく大きて広いので「配達は遅い。遅れる。時間指定なんて夢のまた夢!」というのが現実(Amazonですら翌日配送が限界で、数日遅延もざらにあります)。アメリカ人もそれに慣れていたわけです。しかし、それがスマホやクラウドソーシング、シェアリングエコノミーで変わり、「今すぐ、ここにほしい」が実現されたわけです。ちなみに、インスタカートの創業者はAmazon出身とのこと。
また、アメリカは売っている商品も店舗も大き過ぎます。牛乳1本にしても4リットルという量(重いです)。売り場は一般的に東京ドームの半分くらいあり、レジでも延々と並びます。この不便な買い物を誰かが代わりにやってくれたら……というニーズに答えているのがインスタカートなのです。また、ほとんどのお店が店頭で買うのと同じ価格を設定していることも、このインスタカートの良い所といえるでしょう。