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2019/5/16 21:00

ペットボトルのその先へ。ペプシコがマイボトルで飲める「炭酸水サーバー」を発表

企業や家庭にウォーターサーバーがあるのは珍しい光景ではありませんが、近年の炭酸水ブームの影響もあって「水より炭酸水が飲みたい」と思う方もきっといるのではないでしょうか。そんな炭酸水をマイボトルで飲める、新しいウォーターサーバーを米ペプシコが発表しました。

 

カスタマイズできる炭酸水サーバー

クリーンな水やお湯が出るウォーターサーバーは日本でもかなり普及していますが、それと同じような外観で炭酸水が出るマシンを、ペプシコーラやトロピカーナなどのブランドを保有する米ペプシコが4月下旬に発表しました。

 

ボトルを注ぎ口に置くと炭酸水が出てくる仕組みで、0カロリーのフレーバーのほか、炭酸の強さや温度も自由にカスタマイズできます。しかもアプリを利用すれば、自分の好みの炭酸水の管理も可能。QRコードのシールを自分のボトルに貼っておけば、マシーンにそのQRコードをかざすだけで、毎回好みの炭酸水の設定をする必要もありません。

 

プラスチック削減効果もアプリでわかる

ペプシコは、炭酸水のメーカー「ソーダストリーム」を買収しており、今回の炭酸水サーバーは同社の技術を活用して開発されました。またこれはペプシコが現在進めている、プラスチックごみを削減する活動「Beyond the Bottle」プロジェクトの一環。スターバックスやマクドナルドなど大手企業が続々とプラスチック製品の廃止活動に取り組むなか、炭酸飲料についても、プラスチックボトルではなく繰り返し使えるマイボトルで飲むことを、ペプシコが進めているんです。

 

そのため、前述したアプリ上ではサーバーで炭酸水を入れるたびに、プラスチック削減効果についても表示されるそう。毎日何気なく飲んでいる飲み物でも、目に見える形でどのくらい環境保全に貢献できたかわかれば、環境への意識も高まりそうです。

 

また、これまでに何杯炭酸水を飲んだかという記録もアプリで追跡できるため、ダイエットなどの健康管理にも役立てられそうです。

ペプシコでは、オフィスなどに合った大きめのサイズと、家庭にぴったりの小型の2サイズのサーバーを用意。2019年中にアメリカの企業や大学などに順次このサーバーを設置する予定だそうです。

 

ひと昔前は水はタダのもので、お金を出して買うなんて概念はほとんどなかったはず。それが、いつの間にか様々なミネラルウォーターがスーパーやコンビニで売られ、企業や家庭にはウォーターサーバーが設置されるようになりました。そして、数年前からは炭酸水ブームがやってきているので、こんな炭酸水サーバーが日本でも近い将来、広がっていくかもしれません。