今回は、シャープの電気無水鍋「ヘルシオ ホットクック KN-HT99A」を特集します。本機は昨年11月に発売された製品ですが、使った人が口を揃えてほめたたえるアイテム。ライターさんや評論家さんの評判は極めて良いうえに、製品を貸し出して使ってもらったママさんが感激し、「これいい!」「欲しい!」を連発していたのが印象に残っていました。ホットクックのどこがそんなにいいのか……。そう思っていたところ、本サイトのこってりレビューでおなじみ、ライター倉本 春さんがヘビーユーザーであるとのこと。本機は価格もこなれてきて狙い目であることは確かです。この機会に、持ち前のこってりレビューで、倉本さんに製品の魅力を分析してもらいました!
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一般的な使い方と筆者がハマっている裏技をご紹介!
シャープ
実売価格4万2000円
ホットクックは「電気無水鍋」。具材と調味料を入れれば、水なしで煮物が作れる鍋です。いままでも、火にかける「無水調理鍋」はありましたが、同社によると電気式は業界初! そのためか、発売開始時点で価格は6万5000円前後と高価にもかかわらず、かなりの数が売れたそうです(現在は実売価格4万3800円)。しかも、ホットクックを購入した人の多くが「買ってよかった」と口コミをしているのです。かくいう筆者も、自腹でホットクックを購入し、いまではかなりのヘビーユーザー。そこで、ここではホットクックの一般的な使い方と、最近筆者がハマっている裏技的な使い方をご紹介します。
栄養価が高く旨みの強い料理ができる!
とはいえ、いままで無水調理鍋を使ったことがないと、この調理器具の魅力はわかりにくいかもしれません。無水調理鍋とは前述したように、具材と調味料を入れれば、水なしで煮物が作れる鍋。水を入れないので栄養価が高いうえ、具材の味を水で薄めることがないので旨みの濃い煮物を調理できます。
このおいしさは、カレーを作れば一発でわかります。普段と同じ野菜と肉、ルーを使っても、まったく違う料理のように濃い旨みのあるカレーが出来上がるのです。同じような無水調理は電気式ではない「無水調理鍋」でも可能ですが、火にかける無水調理鍋は火加減が非常にシビア。最初は鍋内に汁気が少ないので焦げ付きやすいのが難点です。一方、ホットクックは内部で温度制御をするので失敗がありません。
朝材料を入れておけば帰宅後にできたてが食べられる!
もうひとつの電気式ならではの魅力は、最大12時間の「予約調理」ができること。朝に材料を入れておけば、帰宅後にできたての料理が食べられるのです。しかも、予約後は一度100℃に火を通して食材の腐敗を予防するため、肉や魚といった腐りやすい食材も朝セット可能。その後は腐敗しない70℃の温度帯で食材をキープして、予約時間前に最後の仕上げ加熱をしてくれます。
筆者が強くオススメしたいのが低温調理
ホットクックは、もちろんカレー以外の料理もおいしくできます。本体内には85種類の自動メニューに、15の手動メニューを内蔵。おでんやぶり大根、牛肉のモツ煮や炊飯、スポンジケーキなどのほか、まぜ技ユニットを駆使してトロみのある炒め物も調理も可能です。さらに、付属の蒸し板を使えば蒸し料理もできるなど、かなり幅広い調理ができます。
このあたりはすでに色々な口コミで語られていますが、そのほかに筆者が強くオススメしたいのが「低温調理」です。簡単にいうと、肉は一般的に63℃あたりから水分が抜け、68℃付近で硬くなるとされています。ですから、それより低い60℃~65℃付近の温度で長時間煮込んで水分と柔らかさを保とうという調理法です。ちなみに、60℃以下だと腐敗の可能性があるので注意しましょう。
たとえば、牛肉を低い温度帯で煮込むと、長時間加熱してもローストビーフの中身のようなピンク色です。しかも、食べてみると安い赤身肉でも非常に柔らかく仕上がり、また、味もギュッと濃縮されます。そのうえ、もし肉に硬いスジが入っていても、長時間加熱するとスジ部分がゼラチン化してやわらかくなるメリットがあります。ただし、低温調理法は現在シャープが推奨しているものではないので、試すときは衛生面に気を付け、自己責任で調理しましょう。
容量の少なさと液晶の表示だけが惜しい
とにかく便利なホットクックですが、少々気になる点もあります。とくに大きな不満点は液晶メニュ-。ホットクックは液晶画面で調理方法を設定するのですが、基本的に表示はすべて数字です。たとえば、手動メニューを選択した場合は、まぜ技ユニットを使った煮物は「1-1」、まぜ技ユニットを使わない煮物は「1-2」蒸しものは「2」となります。さらに、自動メニューを選ぶ場合は、まぜ技ユニットを使用したメニューだけでも「1-1」~「1-22」まであり、ぜんぶ覚えるのは難しいでしょう。このため、自動メニュー利用時は、いちいちメニュー番号表を確認して入力しなければいけません。
もうひとつは内釜の容量です。ホットクックの定格容量は1.6L。2人暮らしの我が家では、普段はちょうど良いのですが、お客様が来る時などは少々物足りない容量です。子どもなどが多い大家族だと容量が足りないと感じると思います。
いまやホットクックなしの生活は考えられない!
とはいえ、それらの不満点があっても、ホットクックはメリットのほうがはるかに大きい! 何といっても、ホットクックは煮込み料理に蒸し料理、低温調理まで、失敗なく調理できる万能調理器。いまやホットクックなしの生活は考えられません。 おいしい料理が作りたいひとはもちろん、手をかけずに料理を作りたい人にも、胸を張っておススメできる調理家電です!
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協力:楽天市場