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2017/4/18 19:00

コードレス掃除機、カーペット吸引力テストダイソンなど5モデルを比較!最優秀に輝いたのは?

掃除したいときにすぐに使い始められるのが魅力のコードレス型スティック掃除機ですが、最近はメイン掃除機に使っても十分なパワーと運転時間を誇る製品が続々登場しています。

 

カーペット上での吸引力を3種のゴミでテストする!

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そんな最新コードレス掃除機の人気5機種(ダイソン、パナソニック、シャープ、東芝、エレクトロラックス)の実力を、詳細に検証しようというのが本企画。連載の第2弾は、初回の「フローリング編」に続き、「カーペット上での吸引力」を比較テストしていきます!

 

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吸引力自慢のコードレス掃除機5機種がエントリー

エントリーその1

最長40分の長時間運転を実現したダイソンのフラッグシップ

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ダイソン

Dyson V8 Fluffy(ダイソン ブイエイト フラフィ)

↑品名のクリックで楽天市場の最新価格比較サイトにジャンプします(以下同)

実売価格6万690円

独自のソフトローラークリーナーヘッドで、大きなゴミと微細なゴミを同時に集じんできるスティック掃除機。バッテリーとモーターの改良で、最長40分の長時間運転と従来比15%の吸引力アップを実現しました。2 Tier Radialサイクロンを搭載し、微粒子ゴミもしっかり分離して集じんします。●サイズ/質量:W250×D1244×H224mm/2.61kg

 

エントリーその2

手首をひねるだけで家具の隙間が掃除できる

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パナソニック

iT(イット) MC-BU500J

実売価格5万8430円

部屋になじむスリムなデザインが魅力。「くるっとパワーノズル」搭載で、アタッチメントを交換せず、手首をひねるだけで家具の隙間も手軽に掃除できます。壁際のゴミもしっかり取れる「ガバとり」ヘッドや、微細ごみを検知して吸引力を高めるハウスダスト発見センサーも搭載。●サイズ/質量:W252×D153×H1160mm/2.2kg

 

エントリーその3

本体質量1.5kgを実現し高所の掃除もラクラク

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シャープ

RACTIVE Air(ラクティブエアー) EC-A1R

実売価格4万1070円

本体パイプ部に軽量高剛性のカーボンを採用するなどして、本体質量1.5kgを実現した超軽量モデル。エアコンの上など、高所の掃除が得意です。大風量ターボモーターと遠心分離サイクロンを搭載し、微細なハウスダストもパワフルに集じん。セパレート式のバッテリーはわずか80分でフル充電が可能です。●サイズ/質量:W222×D220×H980mm/1.5kg

 

エントリーその4

軽い力で掃除できゴミを掃き出す機能も搭載

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東芝

トルネオ V コードレス VC-CL1300

実売価格5万1600円

8気筒の気流で微細な粒子を分離、集じんしたゴミも圧縮する「バーティカルトルネードシステム」を搭載。グリップの形状と重心バランスの改良により、軽い力で自在に掃除できます。掃除機が使えない場所のゴミを強い風で掃き出す「エアブローノズル」を装備。●W224×D224×H1030mm/1.9kg

 

エントリーその5

1台3役で使えて毛がらみカット機能も便利!

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エレクトロラックス

ergorapido Lithium Bed Pro Power(エルゴラピード・リチウム ベッド・プロ・パワー)  ZB3234B

実売価格5万1620円

ふとん専用ノズルを搭載し、スティック、ハンディ、ふとんクリーナーの3役で使える機種。豊富なアタッチメントを付属し、家中を快適に掃除できます。標準モードで最長45分の掃除が可能。ブラシへの毛がらみをカットし吸引する「ブラシロールクリーン機能」も装備しています。●サイズ/質量:W263×D150×H1070mm/2.6kg

 

【テストの内容はコチラ】

今回はカーペット上の幅45cm×長さ70cmの範囲に、タブレット100粒、重曹20g、長さ5cm×幅1~2mmに細長く切った紙ゴミ1gを撒き、カーペット上を走行。どれだけゴミが取れたかを調べました。

 

今回は、より過酷なカーペットでの掃除ということで、全体にゴミの取れ方が良くないことが予想されるため、フローリングに比べてより長い時間をかけてテストすることに。掃除方法は、まず中央を前進したあと、左側のゴミを後退しつつ集じん、最後に右側に移って前進しながら集じんしました。さらに、一度の走行で掃除を終えるのでなく、30秒間掃除を続けました。運転モードは、電源を入れたときにデフォルト設定されているモードを使いました。

↑カーペット上にこのようにゴミを撒いて、検証しました。使用するカーペットは毛足が短いものの、重曹は繊維の奥に沈み、紙ゴミも毛に絡まりがちです
↑カーペット上にこのようにゴミを撒いて、検証しました。使用するカーペットは毛足が短いものの、重曹は繊維の奥に沈み、紙ゴミも毛に絡まりがち。テストとしては過酷な状況です

 

コードレス掃除機、カーペット吸引力テストの結果は……

エントリーその1

ダイソン

Dyson V8 Fluffy(ダイソン ブイエイト フラフィ)

タブレットと重曹は文句なしだが紙ゴミが課題

標準モードで検証。カーペット上でも重曹は問題なく集塵しています。タブレットもゴリゴリ音を立てながらソフトローラークリーナーヘッドに巻き込み、ほぼすべてを除去できました。

↑カーペットの真ん中を掃除したところ。タブレットはほぼ完璧にかき取っている一方、紙ゴミの取り残しが目立ちます
↑カーペットの真ん中を掃除したところ。タブレットはほぼ完璧にかき取っている一方、紙ゴミの取り残しが目立ちます

 

ソフトローラークリーナーヘッドはその構造上、カーペットの掃除は苦手との印象があったのですが、フェルト地のローラーの間に硬いブラシを掃除しているため、カーペットの奥の細かい粒子も、まずは問題なく吸引できるようです。また、タブレットもフローリングの上と同様、非常に効率よく捕集していました。

 

一方、集じんに苦労したのは紙ゴミで、掃除を始めて早々、ヘッドの後ろにかなりの量の紙ゴミが残りました。ソフトローラーヘッドに絡まっている紙ゴミも多かったです。その後、ひととおり全体を掃除機がけしましたが、時間をかけて掃除してもどうしてもカーペットに紙ゴミが引っかかって残ってしまいました。ソフトローラーヘッドは、紙ゴミや髪の毛など、カーペットに引っかかりやすいゴミの掃除は苦手のようです。

↑掃除を始めて30秒後に終了。紙ゴミの集じんには最後まで苦労していました
↑紙ゴミの集じんには最後まで苦労していました

 

↑dyson V8 Fluffyのヘッド裏面。赤と青の部分がフェルト地のソフトローラーで、その間黒い部分がカーボンファイバーブラシ。ヘッドのほぼ全幅サイズでローラーが設置されており、ゴミを逃さずとらえる。吸い込み口の幅は228mm。ヘッドにはソフトローラークリーナーヘッド専用モーターが搭載されています
↑Dyson V8 Fluffyのヘッド裏面。赤と青の部分がフェルト地のソフトローラーで、その間の黒い部分がカーボンファイバーブラシ。ヘッドのほぼ全幅サイズでローラーが設置されており、ゴミを逃さず捕らえます。吸い込み口の幅は228mm。ヘッドにはソフトローラークリーナーヘッド専用モーターが搭載されています

 

エントリーその2

パナソニック

iT(イット) MC-BU500J

タブレットの除去はフローリング以上に困難が!

自動モードでテスト。中央から掃除を始めましたが、最初からタブレットと紙ゴミに苦労していました。特にタブレットは、吸い込まれずヘッド前方に押し出したまま残ったものが多かったです。これは、ヘッドがカーペットの中に沈み込み、前面吸込口の隙間が狭くなってしまったからかと推測します。

↑ゴミの真ん中をまず走行。ヘッドの後ろに紙ゴミが残っています。タブレットはきれいに取れているように見えますが、実はヘッド前方に吸えなかったタブレットが固まっています
↑ゴミの真ん中をまず走行。ヘッドの後ろに紙ゴミが残っています。タブレットはきれいに取れているように見えますが、実はヘッド前方に吸えなかったタブレットが固まっています

 

一度の走行ではゴミが吸いきれず、その後30秒掃除しても、前方にタブレット、後方に紙ゴミがかなり残ってしまいました。ただし、紙ゴミの量はダイソンよりはやや少なめ。ちなみに、重曹は問題なく集じんできていました。なお、ヘッドを持ち上げながらゆっくり少しずつタブレットを吸い込むと、問題なく吸引します。前回のフローリングのときもそうでしたが、ヘッドを前後に動かすだけの掃除機がけだと、タブレットなどかさのあるものは集じんしにくい印象です。

↑カーペットの掃除終了時。ヘッド前面に、吸い切れなかったタブレットが大量に残っています
↑カーペットの掃除終了時。ヘッドの前に、吸い切れなかったタブレットが残っています

 

↑MC-BU500Jのヘッドの裏側。ヘッドはモーター駆動のブラシを搭載。ブラシはパナソニック独自のV字型で、吸引力の強い中央部にゴミが集まりやすい構造になっています。フローリングではその効果が表れていたのですが……。吸い込み口の幅は175mmと小型になっています
↑MC-BU500Jのヘッドの裏側。吸い込み口の幅は175mmと小型になっています。ヘッドはモーター駆動のブラシを搭載。ブラシはパナソニック独自のV字型で、吸引力の強い中央部にゴミが集まりやすい構造になっています。フローリングではその効果が表れていたのですが……。

 

エントリーその3

シャープ

RACTIVE Air(ラクティブエアー) EC-A1R

大きめのゴミが苦手なことがより強調される結果に

強モードで検証。これは操作性とも関連しますが、ヘッドがカーペットに吸いつき、やや掃除しづらかったです。まず中央をまっすぐ掃除しましたが、タブレットと紙ゴミが大量に残っていました。

↑まず、ゴミの中央部を掃除。タブレットがヘッドの下の隙間に入り込めず、どんどん前に押し出されるかたちになっています
↑まず、ゴミの中央部を掃除。タブレットがヘッドの下の隙間に入り込めず、どんどん前に押し出されるかたちになっています

 

特にタブレットは、前出のパナソニックMC-BU500J以上に吸い取るのに苦労しました。紙ゴミもかなりカーペットの毛に絡んで取りづらかったです。タブレットはヘッドの後方をちょっと浮かせた状態で、バックしながら吸引するとある程度取れましたが、すべて除去するのはかなり時間がかかりそうで、効率的ではないと感じました。ちなみに、重曹は問題なく除去できています。

 

全体を一回走行したあとは、タブレットと紙ゴミがかなり残った状態。30秒間掃除を続けたあとも、まだまだゴミが取りきれずに残ってしまう結果となりました。ただし、本機は高所の綿ゴミなどを除去することを想定した特別なモデルであるため、今回のようなテストは本来の用途ではないことを付記しておきます。同社にはパワー重視のコードレスもあるので、カーペット用途ならそちらを選ぶのが得策でしょう。

↑テスト終了後の状態。ある程度吸引はできましたが、吸引し切れないぶんがカーペットに散らばってしまいました。紙ゴミも広い範囲に残っています
↑テスト終了後の状態。ある程度吸引はできましたが、吸引し切れないぶんがカーペットに散らばってしまいました。紙ゴミも広い範囲に残っています

 

↑EC-A1Rのヘッドの裏側。柔らかめの緑のブラシと硬めの赤のブラシがらせん状に配置されている、オーソドックスな構造です。硬い吸い込み口の幅は191mm。ブラシ専用モーターを装備
↑EC-A1Rのヘッドの裏側。柔らかめの緑のブラシと硬めの赤のブラシがらせん状に配置されている、オーソドックスな構造です。硬い吸い込み口の幅は191mm。ブラシ専用モーターを装備

 

エントリーその4

東芝

トルネオ V コードレス VC-CL1300

丁寧に掃除機がけすればしっかり集じんできる

自動モードでテストしました。本機もヘッドがカーペットに吸い付き、やや掃除しづらいです。タブレットの除去はダイソンには及ばないものの、その他の機種に比べればまずまず。

↑最初の1ストローク。この時点で紙ゴミはかなり残っているものの、タブレットはそれなりに集じんできています
↑最初の1ストローク。この時点で紙ゴミはかなり残っているものの、タブレットはそれなりに集じんできています

 

全体を一回走行し終えた段階では、まだまだゴミ、特に紙ゴミが残っています。その後も30秒の制限時間まで掃除を続けたところ、約8割が集じんできた印象です。紙ゴミは一度の走行で取れるわけではなく、何度も掃除機がけして徐々に除去する、というイメージです。本機に関しては、タブレットはほぼ集じんでき、時間はかかりますが、紙ゴミの集じんもまずまず良好、といったところ。重曹は最初の掃除機がけで問題なく取れていました。

↑全体を一回走行したところ。この時点でタブレットの数はかなり少なくなってきています。紙ゴミの残りは多いが、その後も掃除を続けることで、着実にゴミが集じんできていました
↑全体を一回走行したところ。この時点でタブレットの数はかなり少なくなってきています。紙ゴミの残りは多いですが、その後も掃除を続けることで、着実にゴミが集じんできていました

 

↑これもシャープ同様、複数の種類のブラシがらせん状に並んでいます。ヘッド吸い込み口の幅は175mmと狭め。ブラシはモーター駆動です
↑これもシャープ同様、複数の種類のブラシがらせん状に並んでいます。ヘッド吸い込み口の幅は175mmと狭め。ブラシはモーター駆動です

エントリーその5

エレクトロラックス

ergorapido Lithium Bed Pro Power(エルゴラピード・リチウム ベッド・プロ・パワー)  ZB3234B

すべての種類をバランスよく集じんできた

強モードでテスト。ヘッドが広く重心も低いせいで、カーペットの掃除は他機種より快適です。まず中央を掃除機がけしましたが、タブレットも紙ゴミもまずまずしっかり吸引しています。

↑最初に中央を一回走行。紙ゴミがまだ残ってはいますが、タブレットはかなりスムーズに除去できていました
↑最初に中央を一回走行。紙ゴミがまだ残ってはいますが、タブレットはスムーズに除去できていました

 

全体を一回掃除機がけし終えた状態で(ちなみに約22秒かけて掃除しています)、完璧とは言わないまでも、かなり満足のいく集じんを行ってくれました。このモデルの場合、ヘッドを浮かすのは難しいですが、浮かさなくてもタブレットは着実に除去できていました。

 

結果は優秀で、前方にタブレットが10個ほど、紙ゴミが途中にいくらか残る程度でした。時間はある程度かかりますが、カーペットの掃除には一番適している機種だと思われます。ただ、カーペットの端にきたときにヘッドを引くと、端がヘッドに吸い付いてめくれ上がることがしばしば。カーペットの掃除にはある程度コツが必要なようです。

↑テスト終了時の状態。タブレットも紙ゴミも「やや残っている」といった程度で、今回試したなかでは最も優秀な結果を残しました
↑テスト終了時の状態。タブレットも紙ゴミも「やや残っている」といった程度で、今回試したなかでは最も優秀な結果を残しました

 

#写真15 ヘッドの裏側 ↑ZB3234Bのヘッドの裏側。硬質なブラシとブラシ専用モーターを搭載しており、これでカーペットのゴミも強力にかき取ります。吸い込み口の幅は207mmです
↑ZB3234Bのヘッドの裏側。硬質なブラシとブラシ専用モーターを搭載しており、これでカーペットのゴミも強力にかき取ります。吸い込み口の幅は207mmです

 

コードレス掃除機、カーペット吸引力テストまとめ

エレクトロラックスが優秀で、大きめのゴミならダイソンも有利

前回は多くのモデルがタブレットに苦労していましたが、今回はそれに加えて、カーペットの毛に引っかかる紙ゴミの集じんに四苦八苦していました。そのなかで最も安定した集じん力を発揮したのは、エレクトロラックスZB3234Bです。また、タブレットに関しては、ダイソンV8 Fluffyが圧倒的にスムーズな集じんを見せていました。

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↑カーペットの吸引テストでは、エレクトロラックスZB3234Bが優秀な結果を出しました

 

重曹に関してはどの機種も問題なしという印象。多くの機種がブラシ型ヘッドを採用しており、粉状のゴミはカーペットでも問題なくかき出せているようです。唯一フェルトタイプのヘッドを採用するダイソンV8 Fluffyも、重曹は他機種同様の集じんができていました。

 

今回、唯一エレクトロラックスZB3234Bが、良好な集じん結果を見せてくれましたが、カーペット・絨毯が多い家では、やはりコードレス掃除機だけで対応するのは難しい、という印象を受けました。

 

ただし、今回のようにカーペット上に大量のゴミが散乱している状況は考えづらいです。その意味では、バランスよく集じんできていた東芝VC-CL1300は、普段使いの掃除機として、十分カーペットにも対応できると思われます。一方、小さな子供がいて、お菓子などをカーペットにこぼしてしまうことの多い家では、大きめのゴミに強いダイソンV8 Fluffyが活躍しそう。パナソニックMC-BU500JやシャープEC-A1Rは、やはりフローリング中心の部屋に向いています。次回は、各掃除機の操作性・取り回しをテストしていきます。

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↑東芝VC-CL1300はバランスよく集じんできていた印象

 

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