最新の人型ロボットは、工場で部品を取り出し、別の棚に移し替えるという作業を黙々とこなす……。ロボット研究開発を行う米国のボストン・ダイナミクスが、人型ロボットの最新動画を公開。その能力の高さに感嘆の声が上がっています。
ボストン・ダイナミクスは、まるで犬のように、平地でも階段でもゴツゴツとした面でも歩き周るAI搭載四足歩行ロボット「スポット(Spot)」を開発したことで知られています。現在、人型ロボットの開発も進んでいて、その進化は目覚ましいものがあるよう。
同社が先日公開した最新動画では、人型ロボットのアトラス(Atlas)が棚から部品を取り出し、別の棚に部品の向きを変えて収納する様子が収められています。ボストン・ダイナミクスは、トヨタ傘下の開発・研究組織であるトヨタ・リサーチ・インスティテュートと契約を交わしたばかり。おそらく自動車製造現場でこの人型ロボットを使うという前提で、開発が行われているのでしょう。
ボストン・ダイナミクスによると、この人型ロボットは、視覚・力覚・固有受容覚のセンサーを組み合わせて、部品を移動させているそう。もし部品の収納に失敗しても、その動作の失敗を検出して対応できるのだとか。
低い棚から部品を取り出すときは腰をかがめるようにして、さらに低い棚では腰を完全にしゃがむ動作を見せるなど、動きは人間そのもの。しかし、作業を黙々とこなすアトラスは、24時間働いても文句を言うことも、疲れによってミスをすることもないでしょう。人型ロボットの発展から目が離せません。
【主な参考記事】
Tech Crunch. Boston Dynamics’ electric Atlas humanoid executes autonomous automotive parts picking. October 30 2024