TVS REGZAは、Android TVを搭載した4K有機ELテレビ「X8900K」と4K液晶テレビ「Z670K」の2機種を6月下旬に発売します。
レグザブランドの4Kテレビでは、これまでLinuxベースのオリジナルOSを採用していましたが、今回の2モデルはGoogleが提供するAndroid TVを採用。これによりネット動画アプリなどを後から追加することが可能になるほか、操作時のレスポンス性を向上しています。なお、今後すべてのレグザがAndroid OSになるかは未定で、同社では「選択肢のひとつとしてAndroid TV搭載モデルを用意した」と説明しています。
初の低反射パネルを採用した4K有機EL「X8900K」
今回発表された2機種は、いずれも新映像エンジン「レグザエンジンZR I」を搭載。高画質とハイパフォーマンスを両立しており、同社では「映像エンジンとしては約5年ぶりのフルモデルチェンジ」としています。
4K有機ELテレビ「X8900K」は、従来の光沢のあるクリアパネルを刷新し、レグザ初となる「低反射有機ELパネル」を採用。これにより映り込みを抑制して、明るいリビングなどでも見やすい高画質を実現しています。また、65/55型モデルには自社開発の高放熱インナーパネルを搭載しています。
高画質化技術として、画面上の人の肌を検知し、立体感や質感を向上させる「ナチュラル美肌トーン」技術を搭載。地デジ放送のノイズを抑制する「地デジAIビューティZR I」や、ネット動画の画質を補正する「ネット動画ビューティZR I」、周囲の明るさや色温度などをリアルタイム検出して画質を調整する「おまかせAIピクチャーZR I」なども搭載しています。
音質面では、ダブルのフルレンジスピーカー、ツイーター、ダブルパッシブラジエーターを密閉型スピーカーボックスに配置し、実用最大出力72Wのマルチアンプで駆動する「重低音立体音響システムXP」を搭載。立体音響技術「Dolby Atmos」に対応しており、立体的で迫力あるサウンドを楽しむことができます。
また、ゲームプレイ時にゲーム機の出力に合わせて自動的に最適なモードに設定する「オートゲームアジャスト」機能を搭載。有機ELレグザとしては最も低遅延な0.83ms(1080p/120Hz入力時)を実現しているほか、アップデートにより4K120p入力にも対応します(2021年秋のアップデートにて対応予定)。
搭載チューナー数はBS/CS 4K放送用が2基、地デジ/BS/CS用が各3基。なお、タイムシフトマシン録画機能は備えていないものの、別売のタイムシフトマシンHDDを接続すれば、テレビのリモコンで操作ができるタイムシフトリンクボタンを備えています。
HDMI端子は4ポート装備しており、内HDMI1/2がHDMI 2.1に対応。光デジタル音声出力やHDD接続用のUSBポートなども備えています。
【ラインナップ概要】
シリーズ | 形名 | 画面サイズ | 実売予想価格(税別) | 発売日 |
X8900K | 65X8900K | 65型 | 44万円前後 | 6月下旬 |
55X8900K | 55型 | 28万6000円前後 | 6月下旬 | |
48X8900K | 50型 | 23万1000円前後 | 6月下旬 |
倍速パネルと直下型LEDバックライトの「Z670K」
4K液晶テレビ「Z670K」は、新開発の「高コントラスト倍速液晶パネル」と「スリム直下型高輝度LEDバックライト」を搭載。レグザ専用チューニングにより、明るくなめらかな映像を再現します。
X8900Kと同様、新映像エンジン「レグザエンジンZR I」を搭載しており、「ナチュラル美肌トーン」技術や「地デジAIビューティZR I」「ネット動画ビューティZR I」「おまかせAIピクチャーZR I」などの高画質化機能により、テレビ放送もネット動画もノイズの少ないクリアな映像で楽しめます。
音質面では、フルレンジスピーカーとツイーターを内蔵した2Wayバスレフボックススピーカーに加え、重低音バズーカとトップツイーター×4の合計9個のスピーカーで構成される「重低音立体音響システムZP」を搭載。立体音響技術「Dolby Atmos」にも対応しています。
搭載チューナー数はBS/CS 4K放送用が2基、地デジ/BS/CS用が各3基。タイムシフトマシン録画機能は非搭載。HDMI端子は4ポート装備しており、内HDMI 1/2がHDMI 2.1に対応。光デジタル音声出力やHDD接続用のUSBポートなども備えています。
【ラインナップ概要】
シリーズ | 形名 | 画面サイズ | 実売予想価格(税別) | 発売日 |
Z670K | 65Z670K | 65型 | 27万5000円前後 | 6月下旬 |
55Z670K | 55型 | 20万9000円前後 | 6月下旬 | |
50Z670K | 50型 | 18万7000円前後 | 6月下旬 | |
43Z670K | 43型 | 16万5000円前後 | 6月下旬 |
Android TV搭載により、ネット動画視聴やゲーム機との親和性に重点を置いた印象のレグザX8900KとZ670Kですが、タイムシフトマシン録画を搭載したハイエンドモデルとどちらを選ぶのか悩ましいところ。4K120pにこだわるなら、新モデル2機種がオススメです。
【フォトギャラリー(画像をタップするとご覧いただけます)】