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2021/12/8 18:30

Snapdragon Soundがワイヤレス新時代を告げる! AVIOT 「TE-BD21j-ltd」の実力を徹底チェック

完全ワイヤレスイヤホンでハイレゾを聴いてみた

Snapdragon Sound対応完全ワイヤレスイヤホンであるTE-BD21j-ltdはすでに発売されていますが、同じSnapdragon Soundに正式対応するスマホで、なおかつ日本国内で入手できるものは現状ではごく限られています。今回はASUSがSIMフリースマホとして発売している、クアルコムのモバイル向けSoC「Snapdragon 888」のリファレンスモデルでもある「Smartphone for Snapdragon Insiders」(以下ではSnapdragonスマホと呼びます)を用意してサウンドをチェックしました。

↑ASUSのSmartphone for Snapdragon InsidersとAVIOTのTE-BD21j-ltd。Snapdragon Sound対応機どうしをペアリングして音質をチェックしました

 

aptX Adaptiveは元々最高48kHz/24bitの音質を再現できるBluetoothオーディオのコーデック技術としてスタートしました。今年の秋から本格的に普及が進んだSnapdragon 888から、96kHz/24bit対応になった最新バージョンのaptX Adaptiveが搭載され、スマホのメーカーがこれを扱えるようになりました。ただしSnapdragon 888を搭載するスマホのすべてが、96kHz/24bitのハイレゾ再生が楽しめるというわけではありません。Snapdragon 888を搭載していてもSnapdragon Soundに対応してないスマホも存在します。

 

ASUSのSnapdragonスマホは、aptX Adaptiveの96kHz/24bit再生を正式にサポートするSnapdragon Sound対応機です。AVIOTのTE-BD21j-ltdにペアリングすると、コーデックは自動的にaptX Adaptiveが選択されます。通知トレイに表示される「Qualcomm aptX Adaptive設定」から、「利用可能な場合に96kHzサンプルを使用」をオンにするとAVIOTのイヤホンで96kHz/24bitのハイレゾ再生が楽しめるようになります。

↑aptX Adaptiveに対応する製品どうしをペアリングすると自動的にaptX Adaptiveコーデックが選択されます

 

音楽配信サービスのmoraで購入した96kHz/24bit対応のハイレゾ音源を、ハイレゾ対応の音楽プレーヤーアプリ「Poweramp」で再生してみます。

 

aikoのアルバム「どうしたって伝えられないから」の楽曲「ばいばーーい」では、ディティールの再現力の高さに圧倒されました。解像度の高い再現力を備えるTE-BD21j-ltdだからこそ、96kHz/24bitのハイレゾ音源に収録されたボーカルの繊細な声の表情、息づかいをリアルに伝えてくれます。中高域の見晴らしの良さと透明感は従来のBluetoothオーディオから一皮向けた印象を受けました。

↑aikoのハイレゾ楽曲をワイヤレスで聴いてみた

 

ジャズバンドの演奏もピアノのメロディの躍動感と、指先の繊細なタッチがリアルに蘇ります。エレキギターのカッティングはとても歯切れが良く軽やか。ウッドベースの弦が柔らかくしなり、スムーズな低音を響かせます。TE-BD21j-ltdは、まるでプレーヤーの姿を目の前に浮かび上がらせるように活き活きとした音を描くイヤホンです。

 

aptX Adaptive対応のスマホも増加中

シャープのAQUOS R6もSnapdragon 888を搭載し、最新バージョンのaptX Adaptiveによる96kHz/24bit再生に対応するスマホです。本機をAVIOTのTE-BD21j-ltdに接続してハイレゾ音源を聴いてみました。

↑シャープのAQUOS R6とAVIOTのTE-BD21j-ltdのペアリングで再生をチェック

 

Amazon Music Unlimitedで配信されているULTRA HD音質、96kHz/24bitの音源を再生してみると、ボーカルの透明感と伸びやかさ、楽器の音色の艶やかさが存分に味わえました。アプリの再生ステータス表示にはスマホからイヤホンまで96kHz/24bitのハイレゾ再生ができていることも表示されます。

 

ただQualcomm aptX Adaptive設定から96kHzのチェックボックスをオンにしても、音楽再生を開始すると48kHzの音質に戻ってしまうことがあったり、aptX Adaptiveの接続状態が時折不安定になることがあります。やはり安定した96kHz/24bit再生を楽しむためにはSnapdragon Soundに対応するスマホの方がベターと言えますが、一般に広く購入できるAQUOS R6のようなスマホでaptX Adaptiveによる高音質・低遅延のBluetoothオーディオ再生が楽しめるメリットは大きいと思います。

 

ハンズフリー通話の音声もクリア

ASUSのSnapdragonスマホに簡易なピアノの演奏が楽しめるゲームアプリを入れて、入力操作に対する音声の遅延も確かめてみました。AVIOTのTE-BD21j-ltdをaptX Adaptiveに対応していないGoogle Pixel 6 Proに接続した場合と比べてみると、Snapdragonスマホの方がコマンド入力に対する音の反応が速く、心地よくプレイできます。

↑ゲーム音声も遅延なくスムーズに楽しむことができます

 

SnapdragonスマホとAVIOTのTE-BD21j-ltdによるハンズフリー通話の音声もチェックしました。通常のBluetoothイヤホン・ヘッドホンをつないで聴く音声よりも、Snapdragon Soundに対応するAVIOTのイヤホンは通話相手の音声がよりクリアに聴こえます。声の輪郭が的確に捉えられるので、長時間の会話も聴き疲れしにくくなるはず。ビデオ会議もより快適になりそうです。

 

AVIOTはいつも最新のイヤホンに最先端のオーディオ技術を積極果敢に搭載して、なおかつ誰でも迷わず手軽に使える完成度の高い製品に仕上げてくるブランドです。Snapdragon Soundに初めて対応したTE-BD21j-ltdも、練り上げられたハイレゾ対応のサウンドと抜群に安定した操作感が魅力的な完全ワイヤレスイヤホンという印象。これからも続々と登場するSnapdragon Sound対応のスマホにベストマッチするイヤホンとして、AVIOTのTE-BD21j-ltdをイチオシしたいと思います。

 

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