ノイズキャンセリング機能やスタミナが向上するなど、進化がめざましく、最近は2〜3万円台に良作が続々登場。盟主・Apple AirPods Proに勝るとも劣らない注目製品をテクニカルライター・湯浅顕人がチェック。
※こちらは「GetNavi」 2022年3月号に掲載された記事を再編集したものです。
周囲の状況に合わせて最適なNCと外音取り込みを行う
ソニー
WF-1000XM4
実売価格3万1050円
ドライバー:φ6mm密閉ダイナミック型
連続再生時間:約12時間(NCオフ時)
防水性能:IPX4相当
質量:約7.3g
※質量はイヤホン2つの合計の数値
ワイヤレスながら、最大転送速度990kbpsのLDAC規格に対応し、ハイレゾ品質での再生が可能。前モデル(1000XM3)を超えるNC性能を誇り、乗り物などの低周波ノイズから音声などの日常ノイズまで広い帯域にわたって騒音をカットする。充電ケースはQi規格のワイヤレス充電に対応。
SPEC●対応プロファイル:A2DP、AVRCP、HFP、HSP●対応コーデック:SBC、AAC、LDAC●充電時間:約1.5時間●充電方法:USB/ワイヤレス(いずれもケース使用)●通信方式:Bluetooth Ver.5.2
【IMPRESSION】 耳栓状のイヤーピースがノイキャン効果を増強!
「NCをオンにすると、騒音が劇的に低減します。バッテリーはNCオフなら最大12時間再生可能なスタミナが魅力。イヤホンが大きいためやや心配でしたが、外れることはありませんでした。広い空間と厚みを感じるサウンドも素晴らしい」(湯浅さん)
2022年 完全ワイヤレスイヤホンの3か条
1 もはやNCは必須!精度やモードに注目
周囲の音を打ち消す「ノイズキャンセリング(NC)」は、もはやマストの機能。最新モデルでは、複数のマイクやプロセッサーによる精度の向上、外音取り込みモードの多彩さなどに注目したい。
2 長時間の使用も快適な装着感の良さを重視
歩行中にズレたり落ちたりしないことは第一条件。加えて、昨今テレワークで使う機会が増えたこともあり、長時間着けても耳が痛くならないかもチェックすべき。通話時の音声処理にも要注目だ!
3 スタミナ性能に加えて急速充電への対応も要確認
有線タイプと違い、充電が必要なワイヤレスではバッテリーの性能が重要。イヤホン本体で10時間以上(NCオフ時)持つ機種が理想だ。さらにNCオン時の再生時間や、急速充電への対応も確認すべし。