本・書籍
2016/5/6 0:00

スナック菓子、箸で食べればダイエット。

太りやすい人は、食べるスピードが速いという。確かに私もお腹が空いていると、食べ物にふるいついてしまい、あっというまにぺろっと平らげてしまう。適量を食べると、胃には満腹サインが届く。しかし早食いの人はそのサインが届く前にかき込んでしまうので、必要量以上に食べてしまいがちなのだ。ゆっくり噛んで食べていたほうが体にいいのはわかっている。でも、ガマンできない。そんな時は無理やり食事のスピードを遅くするのがいいようだ。

 

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腸を刺激する

私はこのお正月に「毎月1キロ痩せる」と宣言した。けれど、実はちゃんと1キロ減ったのは1月だけ。2月も3月も4月も体重は横ばいのまま。つまり、まだ1キロしか痩せていないのである。原因は明らかで、運動不足。ありがたいことに色々とお仕事をいただけたので、運動も忘れて熱中してしまっていた。運動しない熟女はてきめんに肥える。体重が増えずになんとかもちこたえられたのは、肉を減らし魚を増やし、ごはんを少なめにして野菜を増やしたからだと思う。

 

ダイエットはマラソンと似ている。長い時間、自分を律しなくてはならないのだから。途中脱落者は、マラソンよりダイエットのほうがずっと多いことだろう。私自身の現状も、10キロ地点でタイムアウトになりかけているような状態だと思う。さすがにこのままじゃダメだと思い、毎日30分、自宅のエアロバイクに乗るようにした。すると、びっくりするほどお通じが良くなった。調べてみたら、エアロバイクは腹部のインナーマッスルを鍛えるので、刺激されて腸の動きも良くなるのだそうだ。といってもまだ全然体重計が動く兆しはない。現状維持が精一杯である。

 

 

食事量をコントロールする

いくら腸を刺激したり、運動をしたところで、食べている量が変わらなければ、私のように体重に変化は出ない。毎日おいしくもりもり食べていてはいけないのだ。でも、食事を減らすということが私には大変なストレスだ。物書きの仕事というのは、ずっと座りっぱなしで、外にもほとんど出ない。なので、食べることが何よりの楽しみになっているので、減らされるのはつらすぎるのだ。だったらとっとと運動しなさいと自分でも思うのだけれど、締め切りで頭がいっぱいになってしまうと、どうしても運動を二の次にしてしまう。

 

『医師がすすめる48歳からの腹凹(はらぺこ)ウォーキングダイエット』(川村昌嗣・著/毎日新聞出版・刊)の著者・川村昌嗣さんは、一度開けたら一袋一気に食べ切ってしまいがちなスナック菓子を、途中で止める良い方法を思いついたという。それは、箸でスナック菓子を食べること。そうすれば手も汚れないし、少しずつしか食べられない。袋の中に手を入れると、つい、少し多めの量を掴み取ってしまうこともあるけれど、それも避けられる。少しずつゆっくり食べているうちに満腹サインが届くのか手が疲れるのか、途中でおしまいにすることができるようになったという。これはぜひ試してみたい方法だ。

 

 

悔やむクセをつける

川村さんが効果的ダイエット法として提唱しているのが腹凹ウォーキングという方法。お腹に力を入れ、お腹の肉を出したりひっこめたりしながら歩くだけで、3ヶ月でお腹周りが約17センチも減ったのだそうだ。そしてこの本にも、「お腹を前後に動かすため、その振動で腸が刺激されます。停滞していた便の流れが動き出しますので、便秘の改善、解消にもつながります」と明記されている。やはり、ウエストを痩せさせたかったら、ウエスト周りを刺激するのが一番なのだろう。

 

この本で何に一番感銘を受けたかというと「その日のノルマをこなせなかったら、ものすごく損をしたと考えるようにしましょう」という部分だった。今日もジムに行けなかったわ、でも仕方ないわね、仕事が忙しいんだもの……。そんな言い訳だけを毎日続けてきた私だけれど、これからは「今日ジムに行かなくて、本当に私は損しちゃったなあ。何グラムかお肉を落とせたかもしれないのに!」と悔やみ、明日こそ行くぞ!という活力にしようと思う。

 

(文・内藤みか)

 

 

【文献紹介】

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医師がすすめる48歳からの腹凹(はらぺこ)ウォーキングダイエット
著者:川村昌嗣
出版社:毎日新聞出版

腹囲(ウエスト)マイナス15センチ! 時間もお金もかけずに理想の体が手に入る。超簡単ダイエットの決定版! 肥満、腰痛、肩こり、関節痛、ストレスによる胃痛、便秘、ガス腹……。最近、体調が思わしくない。体重、BMI(肥満度)、血糖値、中性脂肪、血圧も心配。おまけに腹回り、首回り、体型がだらしなくなってきた。基礎代謝が落ちて太りやすくなり、体調不良も気になり始めた読者に向けた健康指南書。エクササイズの基本動作は、「お腹を出したり引っ込めたり、ぺこぺこと動かす→発展させて、通勤など歩く際にお腹を動かし続ける」だけ。さらに、生活習慣病の主な要因である「食習慣」の改善方法にも言及する。根気がなくてズボラな性格の人にも手軽に実践できて、しかも継続できる健康管理法を厳選して紹介する。運動も我慢も嫌いな著者が、努力せずに約3ヶ月で10キロ以上の減量とウエスト・マイナス15cmを達成したノウハウを一挙公開。ぽっこりお腹がみるみる凹んで、若返る。時間とお金をかけず、無理せず楽に理想の体を手に入れたい人、必読!

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