本・書籍
2019/12/24 21:45

マッサージや鍼治療で効果が出る人と痛みが続く人には明らかな差があった!「思考グゼ」を変えて、人生100年時代を生き抜くのだ!

最近、とある鍼灸院に通うようになった。

 

施術してもらったのは「ルート鍼」という福岡の鍼灸師・白川勇作先生が考案されたもので、コリに沿って鍼をどんどん打っていくものらしい。全国でも、受けられる鍼灸院が増えているようだ。一般的な「痛くない鍼」ではなく、悪いところを刺激されると正直痛い。でも、その後の体の様子が全然違う。「本気で治療する鍼」とでも言うべきか。

 

鍼を打ってもらった箇所には瞬く間に血が通って赤くなり、とにかく汗が止まらない。終わったころには、痛みを感じていた腰が何の違和感もなくなっていたのだから、さすが本気で治療する鍼、である。

 

ただし、もちろん数回の鍼治療だけで体が完全復活するわけではない。それに、頭痛持ち、腰痛持ち、便秘持ちと、「長年○○に悩まされ続けている」という人のいかに多いことか。

 

人生100年時代。より健康的に生きていくためには、どうしたらいいのだろう。そんなことを考えていた矢先、『「思考グセ」を変えるだけで、体の痛みは9割消える!』(笠原章弘・著/さくら舎・刊)という一冊を見つけた。

 

「痛みが早く消える人」と「長引く人」がいる!?

著者は、鍼灸整体サロン「鍼林浴」代表の笠原章弘氏。これまで20万人以上の治療実績をもとに、同じ症状でも痛みが早く消える人と長引く人の違いに気づいたのだそう。

 

それは、「性格」「思考・言葉グセ」「生活習慣」「治療の取り組み方」次第で決まってくる、というものだ。

 

たとえば「性格」面でいうと、楽観的で素直、未来志向で生きている人ほど、痛みがすぐに消えていくと笠原氏。

 

「もう5割ラクになった!」と良くなった方に意識を持っていける人のほうが、「まだ5割も痛い!」と残っている痛みに注目する人よりも早く痛みから解放されるし、「原因を追究する人」はその原因を改善しようとするのでどんどん症状が消えていくが、「病名を追究する人」は、その病名にやたらと詳しくなり、病名だけにとらわれることで他の原因を見逃してしまう、結果痛みが長引く傾向にあるという。

 

驚いたのは、「整理整頓が得意な人」は痛みが早く消え、「片付けが苦手な人」は長引く、というもの。

 

笠原氏いわく、整理整頓=モノの置き場所が決まっていて、使ったら元に戻すことができるということ。身体でも同様に、使った骨や筋肉、神経などを元の状態に戻すことこそ大切なのだそう。睡眠をしっかりとる、背骨の歪みを整える、筋肉を軽く使ってほぐすといった身体の整理整頓が、たとえ痛みが生じてもすぐに消えていくカギなのだ。

 

デスク周りが荒れている私には痛いアドバイスである。

 

 

感謝が多くポジティブ思考の人は、痛みが早く消える!

この本のタイトルにもあるように、「思考グセ」や「言葉グセ」によっても、痛みの長引き度は大きく変わると笠原氏。

 

たとえば、「不平不満や愚痴をよく言う人」は言わない人に比べて治りが遅いそうだ。なぜならば、マイナスな言葉を一番近くで聞いているのは、自分自身の耳だから。不平不満や愚痴などネガティブな言葉は、コルチゾールなどのストレスホルモンが分泌され、痛みが増幅することがわかっているのだそう!

 

反対に、「日頃からなにかにつけて感謝する習慣がある人」は、痛みが半分になったことに感謝し、『ありがとう!』と惜しみなく口にする。すると、オキシトシンなどのストレスを抑制するホルモンが分泌、痛みの緩和に繋がる。

 

ほかにも、「人の話を素直に聞く人」や「ポジティブ思考の人」は早く痛みがなくなり、「自分の考えを押し通す人」「ネガティブ思考の人」は長引くなど、すべて、実際の患者さんとのやり取りや治療した結果が踏まえて書かれているので、とても説得力がある。

 

生活習慣についても細かなアドバイスが載っているので、ぜひ実践してみようと思う。

 

 

いま感じている痛みは全体の5~10%であり、氷山の一角である

今通っている鍼灸院の先生曰く、人が感じる痛みはせいぜい3か所までだそうだ。なぜならば、すべてに痛みを感じていたら、人間は痛みにやられてしまうから。それ故に、腰の痛みが取れた側から、別の箇所が痛みだす…ということは珍しくないらしい。

 

だからこそ、特に痛みに困っていないときでも、定期的に鍼灸院などに通って身体のメンテナンスをすることが大切だと笠原氏も述べている。普段から真の意味での健康診断を受けている人は、痛みが表面化してもすぐに取り除くことができるが、痛みが長引く人は病気かそうでないかだけを判断して安心してしまう、だから、感じていない痛みや疲労が蓄積されているので、いざ痛みが表面化してくると改善が遅いとのこと。

 

おそらく、私自身の身体にもいろいろと疲れや悪いものが蓄積されているに違いない。生活に支障をきたすような痛みはないが、このままコリの貯金を続けていると、数年後数十年後に困ったことになってしまう!

 

であれば、悪しき思考グセを改善し、できるだけ巡りのよい身体でいたい。

 

今年も残りわずか。「今年の汚れ、今年のうちに~」ではないが、溜まった疲れや老廃物も、しっかりデトックスしてスッキリと新年を迎えたいものだ。みなさんもぜひ、今年のコリは今年のうちに。痛みがすぐに消える生活を心がけようではないか。

 

【書籍紹介】

 

「思考グセ」を変えるだけで、体の痛みは9割消える!

著者:笠原章弘
発行:さくら舎

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