スマホ決済のトレンドはコレ! “QRコード決済”のQ&A
「QRコード決済」はスマホ決済の最新トレンドだが、その仕組みはまだ周知されていない。ここではそんな同決済の素朴な疑問に答える。
Q.なぜいまQRコード決済が増えているの?
A.手数料が安く、小規模な店舗でも導入しやすいため
「クレジットカード/電子マネー決済は手数料が高く専用端末も高額なので、小規模経営では導入が困難。一方、QRコード決済は、スマホやタブレットだけで行うことができ(QRコードを印刷した紙でもOK)、手数料も割安です。さらに決済から入金までの期間が短いのも魅力です」(岩田さん)
決済方式 | 加盟店手数料 |
クレジットカード | ~10% |
電子マネー | ~5% |
QRコード | ~3%台 |
Q.どんな企業が運営しているの?
A.通信・通販会社や銀行など大手からベンチャーまで様々
「IT・通販系では楽天やLINE、Amazonなどの大手のほか、Origamiなどのベンチャー企業が多数運営。通信系ではNTTドコモに加え、ソフトバンクとヤフーが共同で同サービスに参入し、KDDIも2018年度中に参入する方針です。横浜銀行や福岡銀行などの銀行系の参入も始まっています」(岩田さん)
LINE | 楽天 |
LINEペイ | 楽天ペイ |
NTTドコモ | 横浜銀行 |
d払い | はまペイ |
Q.クレジットカードは必要?
A.サービスによっては不要
「QRコード決済のなかにはオリガミペイなど銀行口座からの引き落としで即時払いが可能なタイプや、LINEペイなど銀行口座からチャージして前払いが可能なタイプがあります。また、NTTドコモのd払いは、月々のドコモのケータイ料金との合算で支払うことができます」(岩田さん)
Q.外国人観光客向けのサービスはある?
A.中国人向けのアリペイやウィーチャットペイは広まりつつある
「中国で利用者5.2億人のアリペイは大手コンビニやデパート、家電量販店などで、利用者8億人のウィーチャットペイもドン・キホーテ、小田急百貨店、ヤマダ電機などで使えます。ちなみにPayPayはアリペイとセットで使える加盟店として展開。また、欧米では、QRコードでなくVisaのタッチ決済が主流です」(岩田さん)
Q.QRコード決済ってどうやるの?
A.ユーザースキャンとストアスキャンの2通りの方法がある
「ともにQRコード決済サービスの専用アプリを使用。ユーザースキャンは店の端末などに表示したQRコードを客のスマホで読み取る方式。ストアスキャンは客のスマホに表示したQRコードを店の端末で読み取ります」(岩田さん)
ユーザースキャン | ストアスキャン |
店のモバイル端末に表示したQRコードを客のスマホで読み取り、金額を入力すれば決済完了。紙に印刷したQRコードでも決済可能だ。 | 客のスマホにQRコードやバーコードを表示し、レジのコードリーダーなどで読み取ってもらう。入金額はコードに含まれている。 |
Q.どんな場所で利用できるの?
A.コンビニはもちろん、タクシーや百貨店などでも利用可
「コンビニではローソンが複数サービスに対応、ドラッグストアや百貨店でも連携が広がっています。タクシーでもQRコード決済対応が進みつつあり、さらに今後は、街の小売店や飲食店での導入が期待されています」(岩田さん)
コンビニ | 百貨店 |
ローソンが楽天ペイ、LINEペイなどに対応。ファミリーマートはPayPayと連携が濃厚で、セブン?イレブンも来春独自のQR決済を開始予定。 | 髙島屋でd払い、阪急・阪神百貨店とロフトでオリガミペイとLINEペイが利用可。LINEペイはアクアシティお台場などでも使える。 |
ドラッグストア | タクシー |
ツルハグループの各店ではd払いとLINEペイが使える。LINEペイはサンドラッグでも利用可。楽天ペイはアインズドラッグなどで決済可能だ。 | 日本交通がオリガミペイと連携。近鉄タクシーグループ4社で楽天ペイが利用可能だ。タクシー配車アプリ「Japan Taxi」もd払いに対応予定。 |
Q.利用明細は各アプリでしか確認できないの?
A.自動家計簿アプリへの連携でまとめてチェックが可能
「マネーフォワードやマネーツリーなどの自動家計簿アプリは、QRコード決済と紐付けられた銀行口座やクレジットカード、電子マネーのアカウントと連携し、利用者のお金の動きを“見える化”。口座の残高と合わせて、利用明細を一元管理できます」(岩田さん)
マネーフォワード