サードウェーブが到来したり、コンビニのレジ横やペットボトルタイプが大ヒットしたりと、常に話題にこと欠かないコーヒー。その反面でダウントレンドといわれているのが、缶コーヒーです。とはいえ、缶コーヒーには一定のファンがいるのも事実。そこで今回は、この時代に新機軸をもってリリースされた、ダイドーの缶コーヒーをレビューしていきます!
缶コーヒーを飲む層と聞いてイメージするのは、働く人の姿ではないでしょうか。それは各社のCMを見ても明らかでしょう。そしてそこで描かれているのは、ホッとひと息つく安らぎのシーンや、ゴクっと飲んで「もういっちょがんばるか!」といった気分転換だったりするものです。
それは、缶コーヒーが持つ味わいともリンクしています。コーヒーの苦みやカフェインがシャキっとさせ、甘さはエネルギー源に。香りやミルクのマイルド感は気分を落ち着かせてくれます。また、200g前後の量は、休憩時間に飲み切る最適なサイズともいえるでしょう。
これぞ缶コーヒー!という感じの「オリジナル」
そんな缶コーヒーの定番ブランドのひとつが「ダイドーブレンドコーヒー」。こちらは発売から43年にもなるロングセラーですが、中身はそのままに、「オリジナル」と銘打たれ、パッケージを現代版へアップデート。新旧を比較してみましょう。
おなじみの斜めのフラッグと、コーヒー豆を入れる麻袋(ドンゴロス)はそのまま。パッと見での安心感はさすがです。そこに新たに配置されたのが、“ORIGINAL”と“since1975”の文字。今でこそダイドーブレンドは様々な商品展開をしていますが、あくまでもこれが旗艦モデルであること、そして歴史と伝統への誇りが伝わってきます。
実際に飲んでみても「そうそう、これこれ」という印象。コクのあるミルクに負けないしっかりしたコーヒー感と心地よい余韻は、オーセンティックな感じすらあります。
まさに缶コーヒーの王道を行く味わいの「オリジナル」。発売から43年を経ても、おいしさのコンセプトがまったくブレておらず、なおかつ古びていないことに驚きです。