本稿では、「つけ麺」や「まぜそば」がウマい店をドーンと紹介していく。ガツガツ・モリモリ食べて元気になれるような“渾身の一杯”を出す店を テーマに、看板メニューや店内・外観写真などの基本情報を中心にお伝えしよう。これを機に、紹介した店の味を己の舌で確かめてもらえれば本望だ。
■本日のお店
らぁ麺 すぎ本
交通:西武新宿線 鷺ノ宮駅徒歩1分
住所:東京都中野区鷺ノ宮4-2-3
総座席数:8席(カウンター8席)
名店「支那そばや」の魂を継ぎつつ個性を引き出した至高の一杯
店主の杉本康介氏は、“ラーメンの鬼”として知られる、故・佐野 実氏の「支那そばや」で3年半修業し、2013年に独立。中野・鷺ノ宮駅近くで、洗練されたラーメンとつけ麺を提供している。出汁に使う岡山の山水地鶏は、佐野氏の代名詞的な素材。一度冷蔵庫で寝かせてコクとまろやかさを出すなど、丁寧な仕事は実直そのものだ。加えて、「支那そばや」ゆずりの優れたバランス感覚が、重層的な味を生み出している。
そんな同店で人気の塩つけ麺は、エッジの効いた清湯スープの塩ダレが決め手。麺には全粒粉が使用されており、しなやかな細さとも相まって、香りと食感が抜群だ。また、彩りある肩ロースと鶏ムネ肉のレアチャーシューは、清湯系つけ汁の味を引き立てるために塩味で仕上げる。さっぱり感のあとに余韻が残るような複雑な味付けが、この店最大の魅力なのだ。
※価格やメニューは変更になっている場合があります。