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2016/7/20 20:37

実は侮れなかった茨城・千葉の日本酒! 幻の酒米を70年ぶりに復活させた「渡舟」ほか4選

ここでは茨城県、千葉県の2県で覚えておくべき日本酒をご紹介。「関東? おいしいお酒があるの?」という方もいるかと存じますが、実は、豊富な水に恵まれ、江戸にも近かったことから、長い歴史の中で実力を磨いてきた蔵が揃っています。今回は、なかでも在来種のお米や独自の酵母にこだわって、おいしい酒を醸す蔵元をピックアップ。しっかり覚えて、周囲に教えてあげましょう!

 

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茨城県

5つの豊かな水系が流れやわらかな味わいのお酒が多い

茨城県は、利根川水系、久慈川水系などの5つの豊かな水系があり、水には恵まれた県。吟醸向きの酵母、協会10号酵母(小川酵母)発祥の地であり、酒質はやわらかくまろやかな酒が多いです。

 

茨城県その1

ツルバラの花酵母を使いナシのような香りに

 

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来福酒造[筑西市]

来福(らいふく)

純米吟醸 愛山(あいやま)

3348円(1.8ℓ) 

300年前に筑波山麓で創業。ほとんどの酒を750㎏の小仕込みで丁寧に醸しています。近年は、数種類の天然の花酵母を使い分けた酒造りに定評あり。こちらはツルバラの花酵母を使用し、ナシのようなフルーティな香りを実現しています。

【蔵元が語る地元との関わり】

筑西市名物開発のために酒粕を提供しました

地産地消を目指し、地元で5種類の酒米の契約栽培を行うほか、社員はすべて地元雇用。また、筑西市活性化プロジェクト「ちっくタッグ」では、「筑西きむち」開発のために当蔵の酒粕を提供しました。

【地元に来たらコレと合わせて!】

◉ あんこう鍋

◉筑西きむち

 

 

茨城県その2

自慢の酒米を使い鮮烈な味と香りを表現

 

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府中誉[石岡市]

渡舟

純米吟醸 ふなしぼり

4104円(1.8ℓ)

蔵元の山内孝明氏の奔走により、幻の酒米、短稈渡船(たんかんわたりぶね)を約70年ぶりに復活させた蔵。研究機関が保存していた種籾を元に、3年をかけて地元での栽培を実現しました。本品は自慢の短稈渡船を使い、鮮烈な味と香りを表現しています。

【蔵元が語る地元との関わり】

地元農家と緊密に連携しともに努力しています

かつて県内で栽培されていたという幻の酒米、短稈渡船の復活に成功。地元の農家との個人契約で栽培しています。私たちと栽培者とは緊密に連携し、良いお酒を造るため、ともに努力しています。

【地元に来たらコレと合わせて!】

◉ あんきも

◉ あんこう鍋

◉納豆の天ぷら

 

千葉県

利根川の水運で発展した歴史ある老舗が多い

豊かな水と利根川の水運により、しょうゆ醸造とともに酒造業が発展。歴史ある老舗が多く、現在は利根川流域や太平洋沿岸などに多くの蔵があります。軽快な酒質の蔵が多いなか、山廃や生酛造りで個性的なお酒を醸す蔵も目立っています。

 

千葉県その1

無農薬米のみで醸したふくよかな味わい

 

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寺田本家[香取郡神崎町]

五人娘(ごにんむすめ)

純米酒

2862円(1.8ℓ) 
若き24代目が自然酒を醸す蔵。無農薬米のみを原料とし、微生物が生き生きと発酵する昔ながらの生酛造りを行っています。本品は濃醇な味とふくよかな香りが楽しめる1本。味噌・しょうゆ、チーズなど発酵系の食品にも合います。

【蔵元が語る地元との関わり】

契約農家の協力を得て原料米をすべて無農薬に

県内を中心とした、心ある契約農家の方々が育てた無農薬自然米を使っています。自家保有田では農薬や化学肥料を一切使わず、在来種の「千葉錦」「中生神力」を栽培。蔵人手製の除草機や人力で除草し、稲と対話しながら育てています。

【地元に来たらコレと合わせて!】

◉ 菊芋の粕漬

 

 

千葉県その2

至福の時間を演出する35%磨きの大吟醸

 

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東薫酒造[香取市]

東薫(とうくん)

大吟醸 叶(かのう)

1万800円(1800mℓ)

1825年(文政8年)に創業。全国新酒鑑評会で多数の賞を受賞し、黄綬褒章も受章した南部杜氏、及川恒男氏が醸しています。本品は山田錦を35%まで磨いた大吟醸。シルキーな口当たり、上品な香りが至福の時間を演出してくれます。

【蔵元が語る地元との関わり】

地産地消に基づく酒造りを意識しています

地産地消に基づく酒造りを意識しています。地元農協、地域の農家との酒米の契約栽培を行い、造った酒を生産者に飲んで頂いております。蔵元見学も随時行い、酒造りが学べる機会も提供しています。

【地元に来たらコレと合わせて!】

◉ 鯉料理

◉うなぎ

◉ ゆで落花生