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2022/11/3 18:00

「微アル低アル」の トレンドは本当に来てる?影響は実店舗にも

勢いは実店舗にも波及

飲める・飲めない・飲まないといった多様性が広がるなか、大きな一歩となったのが、今年6月にオープンした「スマドリバー渋谷」です。

↑「スマドリバー渋谷」。渋谷駅から徒歩1分ほどで、センター街に入ってすぐの場所にある3フロア制のバーとなっています

 

同店はアサヒビールと電通デジタルの共同出資による「スマドリ株式会社」の運営で、ノンアル、微アル、ローアルのドリンクを100種以上ラインナップ。これらはアルコール度数を0%・0.5%・3%の3つから選べるのが特徴です。

↑シグニチャードリンクは「渋谷クラフトコーラ」(700円)や「渋谷クラフトレモネード」(700円)、「Marbling Rain」(800円)など。グラスが3つ並んでいるのは、0%・0.5%・3%がセットの「グラデ飲み」(800円)というメニューです

 

メニューには前述の「ビアリー」(600円)や「ビスパ」(600円)もあるほか、アサヒがAmazon限定で数量限定発売している「アサヒ VIVA」もありました。こちらが前述した「アサヒ FRUITZER(フルーツァー)」とは別のハードセルツァーブランドで、アルコール度数は3%となります(フルーツァーは4%)。

↑「アサヒVIVA Lemon」(左)と「アサヒVIVA Grapefruit」(右)で、「スマドリバー渋谷」では各600円

 

エナジードリンクと同じ文脈

同店の取材にあたり、「アサヒVIVA」などの開発も担当した「スマドリ」ブランドマネジャーの京谷めいさんに話を伺いました。微アルや低アル、ハードセルツァーは今後どのように伸びていくと考えているのでしょうか。

↑京谷さん。「スマドリ」に所属し、ブランドマネジャーも務めています

 

「当社の調査で、お酒が飲めないまたは飲まないけど、飲みの場は好きという方が一定数いることがわかりました。そのニーズに応えるべく誕生したのが『スマドリ』であり、微アルなどの新カテゴリーです。

 

ハードセルツァーも同様ですね。例を挙げると『モンスターエナジー』や『レッドブル』などのドリンクが成功のモデルケースかなと思います。もともと日本にエナジードリンクはありましたが、その市場に欧米から参入し、若者中心にヒットした代表商品が『モンスターエナジー』ですよね。定着には数年におよぶ販促活動がありましたが、当社の挑戦も始まったばかり。今後の展開にご期待ください!」(京谷さん)

↑「スマドリバー渋谷」1階のフロントはこのような感じ

 

後日、同店の利用層を聞くと20代が半数以上で男女比はほぼ均等。やや女性が多く、約3人に1人の割合で20代女性が来店しているとのこと。渋谷という場所柄もあり、コアターゲットにはしっかり刺さっている様子。同トレンドを追う立場として、これからも逐一チェックしていきたいと思います。

 

【SHOP DATA】

SUMADORI-BAR SHIBUYA(スマドリバー渋谷)

住所:東京都渋谷区宇田川町23-10

アクセス:JRほか「渋谷駅」ハチ公口徒歩1分

営業時間:12:00~22:00

定休日:なし

 

【フォトギャラリー(画像をタップすると閲覧できます)】

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