デジタル
2017/1/24 6:00

持ち運びもラク! 防災グッズじゃないのに「危険から身を守ってくれる便利ガジェット」3選

本稿では海外サイトで見つけた、いざというときに役立ちそうなアイテムをご紹介! どれも、もともとは防災用品として開発されたわけではありません。にもかかわらず緊急事態に使える高い実用性を持ち併せています。ぜひチェックしてみてください。

 

【その1】財布に収まるカードサイズのペラペラ電球

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外出先で地震に遭ったら? 突然、停電した地下街で立ち往生したら? 不意な暗闇に襲われたときは、「Credit Card Lightbulb」があればサッと周囲を照らしてくれます。

 

本製品は、クレジットカードサイズのプラスチック板にLEDと小型バッテリーが組み込まれたアイテム。電球の部分を立てるとスイッチが入り、灯りがともります。

 

災害時は通話やメール、SNSのために携帯本体バッテリーを温存しておきたいもの。そんなときにも身の回りの状況を確認するのに、このクレジットカードサイズのLEDライトはきっと重宝するでしょう。

 

災害時に明かりを見ることは、私たちの精神状態を落ち着かせてくれることが調査研究からわかっています。財布にこのカードサイズの電球をキープしておくことで、いざというときに安心できそうですね。

 

定価は4.99ドル(約570円)とかなりお手ごろな価格。大量に購入して知人友人にプレゼントしたり、従業員に配布しているオフィスもあるようです。海外サイトでは、なにかアイデアがひらめいた彼氏の頭上にこのライトを彼女がのせる、といった愉快な用途で注目されていました。このペラペラ感、なんだか漫画みたいでかわいいですよね。

 

【その2】焚き火の炎で充電できる便利なバッテリー

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いま、電気もガスも止まったときのために、緊急で携帯電話を充電できる防災用品は数多く販売されていますよね。ただ、火を燃やしてその熱で充電という発想は珍しいのでは?

 

「CampStove」は小枝などを燃やした熱を、燃焼炉に付着しているバッテリーパック内の熱探知装置が電力に変換する仕組み。このバッテリーパックには2~4ワットのUSB端子があるので、ここに携帯電話をつなげば充電できます。20分の充電で機種にもよりますが、約60分通話ができるというから大した電力です。

 

優れた燃焼効率で、50グラム程度の木を燃やすと1リットルの水が約4.5分で沸騰します。小枝、松ぼっくり、木製ペレットなど木製の燃料を使用するので、身近なところから燃料調達ができるのもうれしいですね。これなら避難先での煮炊きにも活躍しそうです。これをアウトドアで使用すれば、もうこれで重くて高価なガスボンベをキャンプに持って行く必要がなくなります。

 

さらにこの「CampStove」のスゴいところは、煙を発生させないという点。中に設置されたファンを回すことで、発生した煙と熱をまた燃焼炉に戻す仕組みを採用しています。効率的に熱を活用できる賢いストーブです。

 

また、ワイヤーネックで角度を変えられるUSBライトが付属。USB端子にこのライトを接続すれば、ストーブの上で調理するときに便利な明かりになります。周囲を照らす照明としても使えますね。さらにうれしいことに、携帯電話以外にもUSB端子から電源を得るデバイスなら接続可能となっています。

 

持ち運びやすいサイズで、屋外でお湯を沸かしたり調理したりしながら携帯充電ができるので、一石二鳥。途上国でも活用され始めています。

 

ちなみに「CampStove」を製造販売しているBioLite社製品は、日本ではモンベルが正規代理店として販売しているので、楽天やAmazonからも購入可能です。

 

【その3】生活用水を飲料水に変える魔法のストロー

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水道が止まってしまったとき、お風呂の水や、庭の水まき用に貯めた水を飲料水に変換させる魔法のストローがあります。「LifeStraw」を貯めた水に浸けて吸い込むと、安全な飲料水が口に届くのです!

 

20cmほどのスティック状で、筒の中に詰まった特殊ファイバー(環境ホルモンBPA不使用)が大腸菌、サルモネラなどのバクテリアを99.9999%除去し、腸管寄生虫などの原虫類も99.9%除去。バッテリーなど電気を必要とせず、1本のスティックで1000リットルまで濾過できます。ヨード化合物樹脂などは使用していないので、飲んでも嫌な後味が残らないというところもうれしいですね。

 

重量も57グラムと非常に軽いので、持ち運びに超便利。価格もライトで 19.95ドルですから2300円程度。いざというときのために、防災バッグに1本入れておいてもよいかも。

 

しかし、汚れた水を直接ストローで吸うことに抵抗を感じる方はきっと多いでしょう。ご安心ください。「LifeStraw」には、直接口をつけなくてもよいタイプも用意されています。

 

「LifeStraw Family」は、高いところに吊るした付属ポリバケツに汚れた水を入れ、その下にスティック式フィルターを接続するタイプ。これだけで、小さなバルブから濾過後の飲料可能になった水を採取してくれます 。お値段は74.95ドル(約8500円)です。

 

また、5〜12リットルの水を直接運んできて、高いところに吊るして下部に接続したフィルターから採水する「LifeStraw Mission」もあります。こちらは129.95ドル(約1万5000円)。いずれも繰り返し使えて、1万8000リットルまで濾過が可能。

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でも、ご注意ください。 「LifeStraw」のウォーターフィルターは化学薬品や塩分を濾過することはできないので、塩素の入ったプールの水や海水は使用NG。ただ、災害時に雨水を飲料水にしたいときや、避難先で家族の水を確保したいときには便利そうです。もちろん、アウトドアでも大いに活躍するでしょう。

 

ちなみにこの製品もまた、世界各地できれいな飲料水の確保が難しい地域で活用されています。斬新なアイデアのアウトドア用品は、防災グッズにもなるだけでなく、地球を救う役目もあるでしょう!