デジタル
2018/1/9 16:55

デザイン自在のスマートウォッチ「FES Watch U」でオリジナルの文字盤を作ってみた

ソニーの社内ベンチャー「Fashion Entertainments」が販売している「FES Watch U」は文字盤とベルトが電子ペーパーになっている腕時計。ボタン一つで自由にデザインを変えられるのが特徴で、“ディスプレイウォッチ”と呼称されています。クリエーターとのコラボによって生まれたデザインをダウンロードできるキャンペーンも実施中。2017年6月に発売されて半年が経過しますが、改めてその使い勝手を検証してみました。

 

電子ペーパーを使った腕時計

まずはFES Watch Uの外観をチェック。ケースサイズは43.0mm、厚み12mmで、一般的な円形筐体を採用しています。ディスプレイは先述の通り電子ペーパーになっていて、それがバンド部分にもつながっている仕様。

 

↑FES Watch Uの文字盤とバンドには「アクティブマトリクス方式フレキシブル電子ペーパー」が使われている
↑FES Watch Uの文字盤とバンドには「アクティブマトリクス方式フレキシブル電子ペーパー」が使われている

 

バックルはシンプルなシングルロックタイプとなっていますが、バンドとバックルに厚みを感じます。シャツの袖口に引っかかるので、合う服装は限られそうです。

 

↑重量は75gで、装着時には割と存在感がある。IPX5/7相当の防水性能を備える
↑重量は75gで、装着時には割と存在感がある。IPX5/7相当の防水性能を備える

 

リューズ部分がボタンになっていて、ここを1度押すと時刻表示ありのモードに切り替わります。時刻表示がオンの状態でもう一度押すと、デザインが切り替わる仕組みです。デザインはあらかじめ専用アプリで設定しておくことが可能。

 

↑リチウムイオン電池を内蔵していて、連続動作時間は約2週間。専用の充電台にセットすることで、約2.5時間で充電できる
↑リチウムイオン電池を内蔵していて、連続動作時間は約2週間。専用の充電台にセットすることで、約2.5時間で充電できる

 

気になるのは、なぜかリューズが通常の時計と逆の位置にあること。左手に装着すると、肩型にリューズがくるので腕時計に慣れている自分には違和感がありました。

 

専用アプリで初期設定を行う

さて、同機は専用アプリを介して、スマホと連携します。対応OSはiOS 9以上またはAndroid 5.0以上。まずはスマホで「FES Closet」アプリをインストール。なお、今回のレビューではiPhone Xを使用。

 

↑「FES Closet」アプリから初期設定を行おう
↑「FES Closet」アプリから初期設定を行おう

 

スマホと通信するには、その都度ウォッチ側のBluetoothをオンにしなくてはなりません。その際はリューズを長押しして、オンにします。「スマホの日時表示を同期するか否か」、「時刻表示を常時/ボタンを押したときのみにするか」、などを選択。基本的に、画面表示に従ってペアリングを進めれば初期設定は完了します。

 

文字盤を追加しよう

「FES Closet」アプリから文字盤を追加できます。アプリの基本画面は、クリエーターが提供するデザインをダウンロードできる「STORE」と、同期したデザインが確認できる「CLOSET」の2つ。

 

STOREには、ダウンロードできるデザインが並びます。発売記念キャンペーンとして「TOKYO MONOCHLOME」という企画が実施されており、計10名のクリエーターとコラボしたデザインも展開されてきました。また、同コラボのほかにも国内外の個性豊かなクリエーターによるオリジナルデザインが製作・配布されており、無料でダウンロードできます。

 

↑昨年12月には、TOKYO MONOCHLOMEのコラボクリエーターとしてラスト2名となるTOWA TEI氏、および加賀美 健氏のコラボデザインが発表された
↑昨年12月には、TOKYO MONOCHLOMEのコラボクリエーターとしてラスト2名となるTOWA TEI氏、および加賀美 健氏のコラボデザインが発表された

 

CLOSETには、ダウンロードおよびペアリングしたデザインの一覧が並びます。画面右上の「+」をタップすると、「CREATE」画面に切り替わり、オリジナルのデザインを作成できます。

 

↑オリジナルのデザイン作成は簡単に実行できる。「CREATE」画面で、撮影した写真などを型に重ねるだけだ
↑オリジナルのデザイン作成は簡単に実行できる。「CREATE」画面で、撮影した写真などを型に重ねるだけだ

 

デザインを作成したら、ウォッチ側に同期して完了となる。以下、筆者が作ってみたデザインの例です。

 

↑パソコンのキーボードを撮影した写真を組み込んでみた
↑パソコンのキーボードを撮影した写真を組み込んでみた

 

↑iPad Proで作成したイラストを使用した例
↑iPad Proで作成したイラストを使用した例

 

↑iPad Proのアプリ「Zen Brush 2」で筆跡を書き、文字盤にしてみた
↑iPad Proのアプリ「Zen Brush 2」で筆跡を書き、文字盤にしてみた

 

いわゆるスマートウォッチ的な機能は搭載されていませんが、電子ペーパーを採用したデザインはユニーク。カラーバリエーションとしては「ホワイト」「シルバー」「プレミアムブラック」の3色を展開し、直販価格4万9680円~。

 

昨年末から各地で展示即売会が実施されており、現在も阪急メンズ大阪(大阪府、1/4-1/9)で開催中、今後は大丸神戸店(兵庫県1/15-2/14)、岩田屋本店(福岡県2/21-2/26)で実施される予定。好みがハッキリと分かれそうな商品なので、近くにお住まいの方は実物を触って確認してみるのをオススメします。