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2020/7/28 17:30

値段も使い勝手もちょうど良すぎる6.7インチスマホ「OPPO Find X2 Pro」を使ってみた

7月22日、auから「OPPO Find X2 Pro」が発売されました。OPPOの最新フラッグシップモデルで、5Gに対応。日本では “au限定” です。価格は9万2040円(税込)と安くはありませんが、次の機種変更時に端末を返却する「かえトクプログラム」を利用する場合は、実質負担金が5万5200円で手に入れられるハイコスパな一台です。

 

筆者は、このレビューを書くためにいち早く使わせていただいたのですが、一目惚れをして、すぐに予約しました。実は、2018年11月に発売された「OPPO Find X」も使っているのですが、そこから大幅な進化を遂げていました。Find Xはカメラが飛び出す構造を採用し、どちらかと言えばマニア向けの端末でしたが、Find X2 Proは大画面ディスプレイ+高性能カメラというトレンドを押さえた、万人受けしそうなモデルに仕上がっています。

 

でかくて重い! だが、それがイイ!!

Find X2 Proを最初に手にした率直な感想は “でかい&重い” でした。6.7インチの大画面ディスプレイを搭載しているので、サイズは約H165.2×W74.4×D8.8mmと、それなりの大きさです。重さは筆者が試用したブラックは約217gで、オレンジは約200g。ブラックのほうが重いのは背面パネルにセラミックを使っているからで、オレンジはヴィーガンレザー(天然素材を用いた人工皮革)を使っています。いずれにしろ、200g超えなので、スマホとしては超ヘヴィー級と言ってもいいでしょう。

↑6.7インチの有機ELディスプレイを搭載したOPPO Find X2 Pro。価格は9万2040円(税込)

 

↑カラバリはブラックとオレンジの2色で、背面パネルの材質も異なる

 

↑ブラックは高密度のセラミックを用いた光沢仕上げになっている

 

しかし、実際に使っているうちに、大きさや重さは気にならなくなってきました。ディスプレイの左右端には3Dカーブが施され、上下のベゼルも細く、93.1%という高い画面占有率を実現しています。無駄に大きいのではなく、片手で楽に持てるサイズ感で大画面を楽しめるメリットを感じられるようになってきたわけです。むしろ、この視認性を体験したら、もはや軽くてコンパクトなスマホには戻れなくなるかもしれません。

↑左右端には3Dカーブが施され、ほぼベゼルレスになっている。電源ボタンは右側面に搭載

 

有機ELディスプレイの解像度はQHD+(3168×1440ドット)で、10億7000万色を表示できるという画質も魅力。さらに、リフレッシュレートを120Hzに設定することもできるので、素早いレスポンスが求められるゲームを楽しみたい人にもオススメです。

↑撮った写真などを美しく表示できる

 

↑Webページの文字などもクッキリと表示

 

↑ディスプレイは細かい設定が可能

 

↑リフレッシュレートの初期設定は、60Hzと120Hzの「自動選択」になっている

 

ディスプレイ内には指紋センサーも搭載されています。親指で触れやすい位置にあり、認証もスピーディー。インカメラによる顔認証にも対応していますが、コロナ対策でマスクを外せない状況が多い昨今、指紋認証は非常に役立ちます。

↑画面オフの状態から指紋を登録した指を当てるだけでロック解除ができる

 

↑左側面には音量ボタンを搭載

 

↑底部にはUSB Type-CポートとSIMスロット。シングルSIMで、microSDには対応していない

 

超広角から望遠まで、好みの画角でキレイに撮れる!

筆者がFind X2 Proの最大の魅力と感じたのがカメラ。アウトカメラは3眼で、メイン(約4800万画素/F1.7)+超広角(約4800万画素/F2.2)+望遠(約1300万画素/F3.0)という構成になっています。

↑トリプルカメラは「ウルトラビジョンカメラシステム」という名称で、上から望遠、超広角、メインの順に並ぶ。メインカメラには、ソニー製の「IMX689」という大型センサーが採用されている

 

3つのカメラの連携により、最大10倍(0.6倍〜6倍)のハイブリッドズーム撮影が可能で、さらに被写体を引き寄せて最大60倍で撮影できる仕様になっています。まずは、実際に撮影した作例をご覧ください。

 

【作例をギャラリーで見る】※画像をタップすると閲覧できます。一部SNSからは閲覧できません。

●GetNavi web本サイトでフォトギャラリーをみる

 

画質劣化が補正される「ハイブリッドズーム」は6倍までですが、10倍にしても鮮明な画質で撮影でき、最大の60倍でも、レンガの繋ぎ目がわかるほど鮮明に撮れました。倍率によって使うレンズやセンサーが切り替わりますが、どの倍率でも安定した明るさ・色調で撮れることも、この機種のアドバンテージといえるでしょう。

 

もちろんAIによる被写体・シーン認識にも対応しています。それによって過剰に色が強くなることはないので、AIは常時オンにしておいてよさそうです。もし、好みの画質にならない場合はワンタッチでAIをオフにできます。

↑「AI」はワンタッチでオン・オフができ、AIによる自動設定が行われる場合は画面に表示される

 

↑飲食店内で料理を撮った作例

 

↑花を接写すると背景がナチュラルにぼける

 

↑雰囲気のある夜景を撮れるのも魅力。なお、超広角や望遠でも「夜景モード」を使える

 

なお、インカメラは3200万画素(F2.4)で、AIによる美顔補正機能も備えています。自分撮りを楽したい人はもちろん、「Zoom」や「Teams」などオンラインミーティングを使う場合にも心強いでしょう。

 

パフォーマンスも電池持ちも半端ない!

CPUは、現行機種に搭載されるものでは最高峰のSnapdragon 865(最大2.8GHz/オクタコア)。RAM(メインメモリ)も現行機種ではトップクラスの12GBで、ROM(ストレージ)は512GB。これらのスペックで、操作性が悪いわけはありません。1週間以上使っていますが、タッチ反応が遅く感じたり、画面の切り替えを待たされたりすることは一度もありませんでした。

↑「GeekBench 5」というアプリで、スマホの処理速度を比較する目安となるベンチマークを測定した結果、現行機種ではトップクラスのスコアを記録した

 

↑ストレージを掃除するなどして動作性を改善できるアプリもプリインされているが、必要となる場面は少ないかも

 

バッテリーは約4260mAh相当で、2130mAhの電池を2個内蔵し、「SuperVOOC」というOPPOの独自技術でスピーディーに充電できます。OPPOによると、10分で約40%、38分でフル充電が可能のとこと。そもそも電池持ちは良く、Webや動画を見ることが多い日でも1日持つ印象ですが、付属の充電器を持ち歩いていれば、電源のある場所で素早くチャージできます。

↑電池持ちは良く、スピーディーに充電できる。加えて、省エネモードも備えている

 

5Gスマホは4Gスマホよりも消費電力が増えます。大容量のデータをやり取りしたり、高画質で動画を見たりする機会も増えるでしょうから、バッテリー周りのスペックは非常に重要です。

 

ほかにも、よく使う機能を素早く呼び出せる「スマートサイドバー」や、大画面での片手操作を容易にする「アシスティブボール」など独自機能も充実。日常使いで不便を感じることはなさそうです。ただし、おサイフケータイには対応していないので、どうしても「モバイルSuica」を使いたいという人は、ほかの機種を選ぶべきでしょう。

↑画面の端をなぞって、素早く表示できる「スマートサイドバー」はカスタマイズ可能

 

スマートウォッチや完全ワイヤレスイヤホンも発売!

OPPOは6月25日に、楽天モバイル、ワイモバイル、MVNOなど向けに「OPPO Reno3 A」を発売し、売れ行きは好調とのこと。7月31日にはソフトバンクから5G対応のミドルレンジモデル「OPPO Reno3 5G」も発売されます。7月21日にオンラインで開催した発表会では、初めてスマートウォッチとワイヤレスイヤホンを発売することも発表しました。

↑格安スマホ市場に投入した「OPPO Reno3 A」は、4眼カメラを搭載し、おサイフケータイにも対応。メーカー希望小売価格は3万9800円(税込)

 

↑ソフトバンクから発売される「OPPO Reno3 5G」は、Find X2 Proよりもスペックは低いが、おサイフケータイに対応している。価格は6万4800円(税込)で、「トクするサポート+」適用時の実質負担金は3万4200円

 

↑「OPPO Watch 41mm」は2万5800円(税込)で8月下旬発売。OSにはGoogleの「Wear OS」を採用し、多彩なアプリを使えることをアピール

 

↑ノイズキャンセンリング搭載の「OPPO Enco W51」は1万5800円(税込)。8月上旬発売

 

↑コスパ重視の「OPPO Enco W11」は5800円(税込)。8月上旬発売

 

いずれも他メーカーの競合製品に比べると安いことが魅力。コスパを重視する人には、ますます見逃せないブランドになってきたようです。

 

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