7月22日、auから「OPPO Find X2 Pro」が発売されました。OPPOの最新フラッグシップモデルで、5Gに対応。日本では “au限定” です。価格は9万2040円(税込)と安くはありませんが、次の機種変更時に端末を返却する「かえトクプログラム」を利用する場合は、実質負担金が5万5200円で手に入れられるハイコスパな一台です。
筆者は、このレビューを書くためにいち早く使わせていただいたのですが、一目惚れをして、すぐに予約しました。実は、2018年11月に発売された「OPPO Find X」も使っているのですが、そこから大幅な進化を遂げていました。Find Xはカメラが飛び出す構造を採用し、どちらかと言えばマニア向けの端末でしたが、Find X2 Proは大画面ディスプレイ+高性能カメラというトレンドを押さえた、万人受けしそうなモデルに仕上がっています。
でかくて重い! だが、それがイイ!!
Find X2 Proを最初に手にした率直な感想は “でかい&重い” でした。6.7インチの大画面ディスプレイを搭載しているので、サイズは約H165.2×W74.4×D8.8mmと、それなりの大きさです。重さは筆者が試用したブラックは約217gで、オレンジは約200g。ブラックのほうが重いのは背面パネルにセラミックを使っているからで、オレンジはヴィーガンレザー(天然素材を用いた人工皮革)を使っています。いずれにしろ、200g超えなので、スマホとしては超ヘヴィー級と言ってもいいでしょう。
しかし、実際に使っているうちに、大きさや重さは気にならなくなってきました。ディスプレイの左右端には3Dカーブが施され、上下のベゼルも細く、93.1%という高い画面占有率を実現しています。無駄に大きいのではなく、片手で楽に持てるサイズ感で大画面を楽しめるメリットを感じられるようになってきたわけです。むしろ、この視認性を体験したら、もはや軽くてコンパクトなスマホには戻れなくなるかもしれません。
有機ELディスプレイの解像度はQHD+(3168×1440ドット)で、10億7000万色を表示できるという画質も魅力。さらに、リフレッシュレートを120Hzに設定することもできるので、素早いレスポンスが求められるゲームを楽しみたい人にもオススメです。
ディスプレイ内には指紋センサーも搭載されています。親指で触れやすい位置にあり、認証もスピーディー。インカメラによる顔認証にも対応していますが、コロナ対策でマスクを外せない状況が多い昨今、指紋認証は非常に役立ちます。
超広角から望遠まで、好みの画角でキレイに撮れる!
筆者がFind X2 Proの最大の魅力と感じたのがカメラ。アウトカメラは3眼で、メイン(約4800万画素/F1.7)+超広角(約4800万画素/F2.2)+望遠(約1300万画素/F3.0)という構成になっています。
3つのカメラの連携により、最大10倍(0.6倍〜6倍)のハイブリッドズーム撮影が可能で、さらに被写体を引き寄せて最大60倍で撮影できる仕様になっています。まずは、実際に撮影した作例をご覧ください。
【作例をギャラリーで見る】※画像をタップすると閲覧できます。一部SNSからは閲覧できません。
画質劣化が補正される「ハイブリッドズーム」は6倍までですが、10倍にしても鮮明な画質で撮影でき、最大の60倍でも、レンガの繋ぎ目がわかるほど鮮明に撮れました。倍率によって使うレンズやセンサーが切り替わりますが、どの倍率でも安定した明るさ・色調で撮れることも、この機種のアドバンテージといえるでしょう。
もちろんAIによる被写体・シーン認識にも対応しています。それによって過剰に色が強くなることはないので、AIは常時オンにしておいてよさそうです。もし、好みの画質にならない場合はワンタッチでAIをオフにできます。
なお、インカメラは3200万画素(F2.4)で、AIによる美顔補正機能も備えています。自分撮りを楽したい人はもちろん、「Zoom」や「Teams」などオンラインミーティングを使う場合にも心強いでしょう。
パフォーマンスも電池持ちも半端ない!
CPUは、現行機種に搭載されるものでは最高峰のSnapdragon 865(最大2.8GHz/オクタコア)。RAM(メインメモリ)も現行機種ではトップクラスの12GBで、ROM(ストレージ)は512GB。これらのスペックで、操作性が悪いわけはありません。1週間以上使っていますが、タッチ反応が遅く感じたり、画面の切り替えを待たされたりすることは一度もありませんでした。
バッテリーは約4260mAh相当で、2130mAhの電池を2個内蔵し、「SuperVOOC」というOPPOの独自技術でスピーディーに充電できます。OPPOによると、10分で約40%、38分でフル充電が可能のとこと。そもそも電池持ちは良く、Webや動画を見ることが多い日でも1日持つ印象ですが、付属の充電器を持ち歩いていれば、電源のある場所で素早くチャージできます。
5Gスマホは4Gスマホよりも消費電力が増えます。大容量のデータをやり取りしたり、高画質で動画を見たりする機会も増えるでしょうから、バッテリー周りのスペックは非常に重要です。
ほかにも、よく使う機能を素早く呼び出せる「スマートサイドバー」や、大画面での片手操作を容易にする「アシスティブボール」など独自機能も充実。日常使いで不便を感じることはなさそうです。ただし、おサイフケータイには対応していないので、どうしても「モバイルSuica」を使いたいという人は、ほかの機種を選ぶべきでしょう。
スマートウォッチや完全ワイヤレスイヤホンも発売!
OPPOは6月25日に、楽天モバイル、ワイモバイル、MVNOなど向けに「OPPO Reno3 A」を発売し、売れ行きは好調とのこと。7月31日にはソフトバンクから5G対応のミドルレンジモデル「OPPO Reno3 5G」も発売されます。7月21日にオンラインで開催した発表会では、初めてスマートウォッチとワイヤレスイヤホンを発売することも発表しました。
いずれも他メーカーの競合製品に比べると安いことが魅力。コスパを重視する人には、ますます見逃せないブランドになってきたようです。
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