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2020/9/18 11:30

AIやロボットが「普通に存在する」、最先端のスマートビル「東京ポートシティ竹芝」を見てきました!

東京の竹芝エリアが「国家戦略特区」に位置付けられて、再開発が進めらていることをご存知ですか? その中核となる「東京ポートシティ竹芝」というビルが9月14日にオープンしました。ソフトバンク本社も移転してきたこのビルは、入居者や訪問者の利便性を追求した、最新の “スマートビル” とのこと。オープンに先駆けて9月9日に開催された内覧会に参加してきました。

 

スマートシティ化が進行中の竹芝エリアにランドマークが誕生

東京ポートシティ竹芝は、JR浜松町駅から竹芝埠頭に向かって5分ほど歩いたところにそびえ立っています。浜松町駅からは竹芝埠頭まで続くバリアフリーの歩行者デッキを建設中(既に一部区間が開通)で、将来的には雨に濡れずに、湾岸の景色を楽しみながら、ポートシティに行けるようになります。

↑首都高の上を通る歩行者デッキが完成すると、JR浜松町駅からゆりかもめ竹芝駅や竹芝桟橋へ行くのがグッと便利になる

 

東京ポートシティ竹芝は、オフィスタワーとレジデンスタワーから成り、オフィスタワーは地上40階・地下2階。レジデンスタワーは地上18階で、住戸数は262戸。一般住戸だけでなく、主に長期出張者向けのサービスアパートメントや、入居者専用ラウンジを備えたシェアハウスのフロアもあります。

↑東急不動産と鹿島建設で施工し、ビル内のシステム構築にはソフトバンクも協業している

 

↑隣接するレジデンスタワーは18階建て

 

今回見せていただけたのは、オフィスタワーのごく一部。1階から8階の、一般の人が利用できるフロアのみです。ちなみにソフトバンク本社は9階〜39階なので、おそらく広大な東京湾を眺めながら仕事ができるんでしょうね。とはいえ、現在はリモートワークが広がっているので、せっかくの新社屋なのに、ここに出社する社員は少ないのかもしれません。

 

一般でも利用できるシェアオフィスや緑のテラスも

ビルの1階には、約350名を収容できる「ポートホール」があります。「ポートプラザ」という屋外の広場にシームレスで広がる構造なので、いろんなイベントで活用されそうです。1Fにはローソンとタリーズコーヒーが出店していて、ローソンは一部の商品の陳列業務をロボットが行う次世代型コンビニになっています。ロボットは店舗のバックヤードで稼働しますが、それをガラス越しに見られるゾーンも設置するそうです。

↑1階の「ポートホール」は、屋外の「ポートプラザ」と連結可能

 

↑取材時には見られなかったが、左側のシャッターで閉まっているところが開いて、ロボットの働きぶりが見られるらしい

 

2階には、一般の人でも利用できる飲食店ゾーンがあります。イタリアン、中華、タイ料理、スパイスカレーなど8店が出店しているのに加えて、「みなと横丁」というゾーンがあり、昔ながらの飲み屋街といった雰囲気で、仕事帰りの一杯を楽しめそうです。

↑鍛冶屋文蔵、串カツ田中などの人気店が出店する「みなと横丁」

 

↑ビルの中にある飲み屋街という雰囲気

 

3階には「東京都立産業貿易センター 展示室」という広い多目的ホールがありました。このフロアだけでなく、2階〜5階が「東京都立産業貿易センター 浜松町館」になっていて、展示会や見本市、各種カンファレンスなどに使われるそうです。さらに、3階にはブルーボトルコーヒーがあります。開放的なテラス席でコーヒーを飲むことができます。路面店ではないので、しばらくの間は、知る人ぞ知る穴場になるかもしれません。

↑官民で利用されるビルで、2階〜5階には “官”の東京都立産業貿易センター 浜松町館が入っている

 

ブルーボトルコーヒーを片手で散策したいのが「ステップテラス」。3階〜6階にある広いテラスで、ベンチがあり、植栽があり、水田までありました。都会にいながら、四季を感じられる趣向ですね。

↑ここで働く人だけでなく、来場者にとっても憩いの場となりそうな「ステップテラス」

 

↑ランチを食べたり、ラップトップで仕事をしたりするのにも便利そうだ

 

↑わりと広い水田があり、秋には新米を収穫できそうだった

 

6階はオフィスロビー。ソフトバンクの社員は、顔認証でゲートを通過して、カードキーなどを使うことなく、自分の部署のフロアまで行けるそうです。とは言え、社内はフリーレイアウトで、フロア間を行き来できる階段を設置するなど、フレキシブルで風通しのよい環境になっているとのこと。

↑顔認証ゲートはマスク着用でも認識でき、マスクを着用していなかったり、体温に異常がある場合はブザーが鳴って通知される

 

8階は「クリエイションフロア」。「ビジネスエアポート竹芝」という会員制シェアオフィスや、企業が映像撮影に使える「ポートスタジオ」などがありました。シェアオフィスは、空港のラウンジのような雰囲気。個人で利用することもでき、共用スペースを1日3000円(税別)で利用できるプランもあるそうです。立地を考えると、高くはないかもしれません。

↑会員制シェアオフィス「ビジネスエアポート竹芝」の内部

 

↑空港のラウンジのようなおしゃれな雰囲気

 

↑景色を眺めてくつろげるスペースも設置

 

最新の管理システムやロボットを積極的に導入

このビルのどこがスマートなのか? それは管理システムにあります。ビル内には約1000台のセンサーやAIカメラが設置されていて、それらによって人の動き、混雑状況などが分析され、そのデータを迅速に共有できるようになっています。

↑天井に目立たぬようにセンサーやカメラが設置されている

 

例えば、ソフトバンクの社員は、混雑状況を確認してから、トイレに行ったり、ランチを食べに行ったりできるわけです。エレベーターでの “密” を回避することもできます。こうした人の導線を俯瞰するシステムは、新たに建築するビルや施設でないと導入が難しいそうです。

↑ビル内の施設の混雑状況をスマホやタブレットの画面で確認できる

 

↑管理者向けの混雑状況の確認画面の例。過去データを分析して、今後の来場者の予測もできる

 

↑一般の来場者はサイネージや、お店にあるタブレットなどで一部の情報が見られる

 

↑誰でも利用できる「オールジェンダートイレ」を導入し、ランプの点灯で空き状況がわかる

 

↑フロアによっては、こんなに開放的なパウダールームも設置されていた

 

ソフトバンクは、このビルに入居するだけでなく、竹芝エリアをスマート化するプロジェクトにも関わっています。東京ポートシティ竹芝は、オープン時からソフトバンク5Gのエリアになっていて、Wi-Fiを繋げなくても、高速通信を利用でき、5Gスマホを使うサービスなども提供しやすくなっています。その一例として「5Gゲート」というデモを体験させてもらいました。ゲートをくぐるだけで、360°に雪山を見渡せるスキー場に行き、振り返って再びドアをくぐると現在地に戻るという、まるでドラえもんの “どこでもドア” のような感覚でした。

↑伝わりにくい写真で恐縮だが、このゲートをくぐると別世界に。ただし、5Gゲートは5Gのデモのために臨時で設置されたもので、実際には常設されるわけではない

 

↑イベントなどが開催された時に、ARで会場に導き、来場者に役立つ情報を提供するデモも披露された

 

また、ビル内では、積極的にロボットを導入。ビル内を警備する「SQ-2」や、物を運搬したり、紫外線を照射して消毒したりする「Cuboidくん」など、人に代わって稼働するロボットの姿を見ることができます。

↑自律警備ロボット「SQ-2」

 

↑飲食店フロアを黙々と掃除していた清掃ロボット「Whiz」

 

↑さまざまなものの搬送に使える「Cuboidくん」

 

↑「Cuboidくん」に紫外線照射装置を載せて、飲食店の消毒に生かす試みも

 

オープニングイベントはオンラインでも開催

東京ポートシティ竹芝の開業に合わせて、9月18日〜20日には「TAKESHIBA SMART CITY FFS」というイベントがリアルとオンラインで開催されます。リアル会場でのイベントは、すでに定員に達したようですが、オンラインで見られるイベントは予約不要のものもあります。気になる人はぜひチェックしてみてくださいね。

 

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