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2020/10/2 19:30

楽天モバイルの「安くてわかりやすい」5Gサービスをあらためて分析! 新スマホ「Rakuten BIG」「Rakuten Hand」もチェック!/【ゼロから知れる5G】第16回

第四のキャリアとしての道を歩む楽天モバイル。「日本のスマホ代は高すぎる!」とCMで叫んでいるように、月2980円かつデータ使い放題が魅力の「Rakuten UN-LIMIT」プランを提供しています。

 

そんな楽天モバイルは、9月30日に5Gプレスカンファレンスを開催。5Gサービスの提供開始とともに、5G用の新プランも発表されました。また、新しい独自端末なども披露されたので、詳細をレポートします。

 

料金変わらずの新5Gプラン

新プランは「Rakuten UN-LIMIT V」(アンリミットファイブと読みます)。従来のプラン名に「V(=5)」がついただけですが、実は内容もほぼ変わらず。料金は4Gから据え置きで月々2980円。追加料金なしで5Gを利用できます。国内かけ放題、データ使い放題なのも同じ。300万人に限り、1年間無料で提供します。

↑「5Gでも“安くてわかりやすい”が一番」とのこと

 

新規契約は9月30日より受付を開始。従来の「Rakuten UN-LIMIT」を契約しているユーザーに関しては、10月12日よりプラン内容がアップデートされる予定ですが、すぐに5Gを利用したい場合は「my楽天モバイル」から手続きが可能です。

↑プランは自動でアップデートされる

 

楽天モバイルの山田善久代表取締役社長は新プランについて、他社との圧倒的価格差があるとし、これまで通りサービスを提供・拡充していけばユーザーを獲得していけるはず、ユーザーが増えれば平均価格も下がるのではないか、と述べていました。政府も携帯料金の値下げを求めるなか、他3キャリアも追随するでしょうか。

↑他社との料金比較。他キャリアは「かけ放題」の料金が含まれていることに注意

 

肝心の5Gエリアは……?

肝心のエリアはというと、5Gで通信できるのは東京・神奈川・埼玉・北海道・大阪・兵庫の一部。HPに掲載されている詳細を見ると、かなり限られた範囲であることがわかります。5Gサービスを利用したくても、この範囲では満足に使えなさそうです……。

 

↑世田谷区のエリアは楽天の本社周辺だ

 

ただし、エリアはこれから拡大していくとして、来年3月には全都道府県で5Gサービスを提供。さらに同年の第2四半期にはスタンドアローン方式での提供を開始する予定です。なお、4Gではauのネットワークを借り受けたローミングエリアがありましたが、5Gでは他社とのローミングは考えておらず、自社の基地局を用いるとのことです。

 

↑5Gサービスは順次拡大

 

サービス開始時点での通信速度は最大で下り約870Mbps/上り約110Mbpsにとどまりますが、11月中にはネットワークをアップデート予定。最大約2.8Gbps/約275Mbpsの速度になるとのこと。

↑通信速度も順次アップデート予定

 

新端末も登場。miniの次はBIG!

あわせて発表されたのが、5G対応の独自端末「Rakuten BIG」。その名の通り、6.9インチの大画面ディスプレイが特徴の5Gスマホです。「ビッグな画面でビッグな5G体験を」と紹介されたように、ゲームや動画が楽しみたい人に向いているでしょう。また、世界で初めてフロントカメラをディスプレイに内蔵。セルフィ―撮影時にどのようにカメラが動作するのか気になります。

↑ゲームや動画が楽しめる大画面

 

アウトカメラは最大6400万画素、超広角+広角+深度測位+マクロの4眼構成。IP68相当の防水・防塵性能のほか、指紋認証、おサイフケータイ対応などの機能も搭載します。カラーは3種類で、価格は6万9800円(税込)。他社の5Gスマホと比べても安価な部類に入ります。

↑9月30日より発売

 

なお、すでに販売されているAQUOS R5Gについては、プラン変更と、順次配信予定のアップデートを済ませると5Gサービスで利用できるようになるとのことです。

 

また、4Gスマホのラインアップにも新機種が加わりました。「Rakuten Hand」はスリムな本体が特徴で、そのフィット感から「Hand」と名付けられたそう。ディスプレイは5.1インチ、アウトカメラは2眼構成で、顔認証やおサイフケータイを搭載します。価格は未定ですが、今秋の発売を予定しています。

↑カラバリはBIGと同じ展開

 

楽天もいよいよ5Gサービスを開始しました。4Gプランから変わらない価格で5Gを利用できるのは魅力。ですが、利用できるエリアは限られたごく一部であり、ユーザーが“5G”を実感するのは難しいでしょう。政府が携帯料金の値下げを求めるなか、楽天モバイルの打ち出したプランがキャリアの競争を促すことになるでしょうか。

 

楽天モバイルは医療や配送業、旅行、スポーツといった分野にも5Gを広げていきたいとし、デジタルコンテンツもさまざまな企業とのコラボを考えているとのことでした。今後どのようなサービスが発表されるのか、変わらず注目したいところです。

↑5Gでデジタルトランスメーションを可能に

 

↑サッカースタジアムでの活用例

 

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