カシオの英会話学習機「joy study」は、英会話を繰り返し聞いて覚えるのに役立つポケットサイズのデジタル学習ツール。どこでも持ち運べ、電車での移動中など、ちょっとしたスキマ時間でも英会話を学べることが特徴です。
9月9日に発売された最新モデル「JY-L02」(実売価格1万800円)では、従来収録していた英語教材本に加え、「キクタン英会話」など4冊を追加してボリュームアップ。さらに多くのフレーズや単語を学べるようになっています。今回、このJY-L02をお借りして、その使い勝手を試してみました。
収録内容がボリュームアップ!
まずは簡単にjoy study「JY-L02」のスペックや変更点などを紹介します。コンテンツは、前モデル「JY-L01」同様、語学指導者であるデイビッド・セイン氏の「デイリースピーキング」の日常会話シリーズを4冊収録。さらに、「キクタン英会話」3冊と「改訂版キクタン【Advanced】6000」も追加収録しており、従来より大幅にボリュームアップしています。
本体の2.2型モノクロ液晶には、音声で流れる単語やフレーズが表示され、英会話を聞きながら目で見て確認することも可能。画面にはバックライトを備え、暗い場所でも画面を確認できます。
本体には操作ボタンを備えているので、教材の選択やメニュー操作も簡単に行えます。音声の再生速度も、ボタン操作で調整可能。スマホのタッチパネルと違い、しっかりボタンで操作できるので操作ミスが起こりにくいのがうれしいですね。
電源は単4形乾電池1本を使用。eneloopやEVOLTA充電池などにも対応しています。電池寿命は、アルカリ乾電池使用で約10時間、充電池使用で約8時間(いずれもバックライトを点灯しない状態)。専用のイヤホンが付属しています。
ポケットに入るので持ち運びに便利
JY-L02は、シャツのポケットなどにも入るコンパクトサイズ。これなら上着を着ない暑い時期でも、外へ持ち出そうという気になります。基本的には画面を見ながら操作しますが、リピート再生に設定しておけば、ポケットに入れたままリスニングだけを行うことも可能。混雑している電車のなかでも、英会話を学べます。
付属のイヤホンは、カナル型(耳栓型)ではなく、一般的なインナーイヤー型(開放型)のため、遮音性はそれほど高くありません。地下鉄の車内など、外部の音で音声が聞き取りにくいと感じる人は、市販のカナル型イヤホンを使ってみてもいいでしょう。
専用機の1番の利点は「英会話に集中できること」
収録されている英会話は、初心者から中級者向けの内容。単にフレーズを暗記するのではなく、シーンごとに会話を聞けるので、内容をインプットしやすくなっています。
特に、メインとなる「デイリースピーキング」は、英会話を聞いて慣れる“インプット”、目と耳で意味を確認する“メモリー”、実際に発音する“アウトプット”の3ステップで効果的に学習できるようになっています。通勤時はインプットとメモリーを行い、自宅ではアウトプットを行う、というように分けてみてもいいでしょう。
最近では、英会話を学習できるスマホ用アプリも多数登場し、手軽に英語を学べるようになっています。そのようなアプリと比較して、joy studyのような専用機のメリットは、「英会話に集中できること」だと感じました。
スマホで英会話アプリを聞きながら画面を見ていると、メッセージ通知が届いたり、ついついニュースやSNSが気になったり、ほかのことに気が向いてしまいがち。せっかくの英会話も、ほかのことを考えながら聞き流していると効果も半減してしまいそうです。
その点、専用機は余計な情報が表示されず、しっかり英会話に集中することができます。
最近では海外からの観光客も増加し、国内でも英語が必要になるシーンが増えています。また、4年後に開催される東京オリンピックに備え、接客業を中心に企業が社員の英会話学習を促進する動きも見られます。この機会に、joy study「JY-L02」で英語学習を始めてみてはいかがでしょうか。