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2023/2/19 11:15

GIGABYTEが2023年新作ノートPC発表。ゲーマー&クリエイター向けの個性的マシンが揃う

パソコン・周辺機器メーカーのGIGABYTEは、最新のグラフィックボードGeForce RTX 40シリーズを搭載した、2023年新作ノートパソコンの発表会を開催しました。発表会では、ゲーマー向けのAORUS、ライトゲーマー向けのGIGABYTE、クリエイター向けのAEROの各ブランドから新製品が登場。本稿では製品の概要をレポートします。

 

AORUSからは、インテル第13世代CPU搭載モデルが多くラインナップ

AORUSのゲーミングPCは、ハイエンドモデルを中心とした5シリーズが登場しました。そのフラッグシップとなるのが、インテルの第13世代CPU・HXシリーズを搭載したAORUS 17X/15Xです。

↑フラグシップモデルのコンセプトは「最強重装」

 

特に17.3インチ、QHD画質、リフレッシュレート240Hzのディスプレイを備えた17Xは、CPUにCore i9-13950HX、GPUにGeForce RTX 4090 Laptopを搭載した超ハイエンド機。スペックは次の通りです。

  • CPU:Core i9-13950HX
  • GPU:GeForce RTX 4090 Laptop
  • メモリー:32GB(DDR5、5600MHz、最大64GB)
  • ストレージ:1TB M.2 PCle Gen4 SSD×2(空きスロットなし)
  • ディスプレイ:17.3インチQHD IPS液晶 リフレッシュレート240Hz(アスペクト比16:9)
↑AORUS 17X。タッチパッドには、AORUSのイメージである鳥の頭部があしらわれています

 

↑17X、15Xの背面下辺には、LEDを内蔵

 

15.6インチの15Xには、スペックが異なる2つのモデルが用意されています。両モデルで共通しているのは、GPUやストレージ、ディスプレイの解像度。一方で、CPU、メモリーの転送速度などが異なっています。それぞれのスペックは下記をご覧ください。(左が高スペックモデル)

  • CPU:Core i9-13900HX/Core i7-13700HX
  • GPU:GeForce RTX 4070 Laptop(2モデル共通)
  • メモリー:16GB(DDR5、5600MHz、最大64GB)/16GB(DDR5、4800MHz、最大64GB)
  • ストレージ:1TB M.2 PCle Gen4 SSD×1(空きスロット:M.2  PCle Gen4×1)(2モデル共通)
  • ディスプレイ:15.6インチQHD IPS液晶 リフレッシュレート240Hz/165Hz(ともにアスペクト比16:9)
↑AORUS 15X。17Xがそのまま小さくなったような外見です

 

普及機となるのがAORUS 17H、17、15の各シリーズ。17Hは1モデル、17は2モデル、15は5モデルをラインナップします。17Hは、CPUにCore i7-13700Hを搭載。17および15は、Core i7-13700H搭載モデルと、Core i5-12500H搭載モデルがあります。

↑AORUS 15。今回発売されたAORUSシリーズの製品のなかで、唯一のテンキーレス

 

AORUS新モデルのスペック比較は、下掲の画像を参照してください。

↑各機のディスプレイの比較。なお「VF」は、2023年モデルであることを意味しています

 

↑CPUの比較

 

↑GPUの比較

 

ライトユーザー向けとなるのが、GIGABYTEブランドのG5シリーズ。こちらは、Core i5-12500H、GeForce RTX 4050/4060搭載モデルの発売が発表されています。

↑GIGABYTE G5。今回はモックアップのみの展示でした

 

クリエイター向けのAEROは有機ELディスプレイを搭載

今回の発表会で、筆者が特に気に入ったのが、AEROの新モデル。クリエイター向けとして開発されているこのシリーズは、色精度にこだわった有機ELディスプレイを装備しています。高スペックと薄さ・軽さを追求したデザイン性も特徴です。

 

プロフェッショナル向けの16インチモデルは、異なるスペックの2台をラインナップ。下記にスペックをまとめています。(左が高スペックモデル)

  • CPU:Core i9-13900H/Core i7-13700H
  • GPU:GeForce RTX 4070 Laptop(2モデル共通)
  • メモリー:32GB(DDR5、4800MHz、最大64GB)/16GB(DDR5、4800MHz、最大64GB)
  • ストレージ:1TB M.2 PCle Gen4 SSD×1(空きスロット:M.2  NVMe 専用スロット×1)(2モデル共通)
  • ディスプレイ:16.0インチ4K有機ELパネル(アスペクト比16:10)(2モデル共通)
  • サイズ/質量:34.5×25.5×1.8〜2.2cm/2.1kg(2モデル共通)
↑16インチモデル。大型ではありますが、キーボードはテンキーレス

 

↑左側面にはmicroSDカードスロットを装備。SDカードにしなかった理由は「本体のサイズや重さを抑えるため」だそうです

 

↑右側面には、Thunderbolt 4ポートが2つ並んでいます

 

↑背面には、HDMIポートが。コードをスッキリさせながら、マルチディスプレイ環境ができそうです。2つのThunderbolt 4とあわせて、3画面に出力することも可能

 

↑16インチモデルの外部インターフェイス

 

一方、ミドルハイの14インチモデルも用意されています。16インチモデルと比べてスペックこそ劣りますが、500g以上軽くなっているのは魅力です。

  • CPU:Core i7-13700H
  • GPU:GeForce RTX 4050 Laptop
  • メモリー:16GB(LPDDR5、アップグレード不可)
  • ストレージ:1TB M.2 PCle Gen4 SSD×1(空きスロットなし)
  • ディスプレイ:14.0インチQHD有機ELパネル(アスペクト比16:10)
  • サイズ/質量:31.1×22.08×1.7cm/1.49kg
↑14インチモデルのインターフェイス。16インチモデルとほぼ一緒

 

本シリーズのポイントは、GPUを積んだハイスペックノートでありながら、薄くて軽いという点。特に14インチモデルはかなり軽く感じられます。持ち運びのできるGPU搭載ノートが欲しいという方には、選択肢になりうる一台です。

 

AORUS 17X&17Hはすでに発売。他機種も順次発売予定

内覧会で展示された製品のうち、AORUS 17Xおよび17Hはすでに販売が始まっており、税込の参考価格はそれぞれ66万円/36万800円です。そのほかのモデルについては近日中に順次発売されるとのことで、参考価格についても後日発表となっています。