アップルの忘れ物トラッカーAirTagのおかげで、盗まれたクルマが返ってきた事例がいくつも報告されてきました。しかし、地方によっては警察もAirTagを防犯のため着けるよう勧めているためか、犯罪者も警戒心を強めているようです。
そんななか、ある家族がクルマに2つAirTagを取り付けていたおかげで、盗難されてから直ぐに警察に見つけてもらえたニュースが報じられています。
海外メディアABC7 Newsによると、セッター一家は米ワシントン州でピストルを持った男にカージャックされたそうです。「クルマから荷物を降ろしていたら、男がこちらに来て、ピストルを見せてきたんだ」とショーン・セッター氏は説明しています。
そして泥棒は家族のクルマを盗んで立ち去り、赤いクルマに乗った共犯者も後に続いたとのこと。しかしセッター一家は万が一に備え、複数のAirTagをクルマに積んでおこうと決めていたと語っています。1つはキーホルダーに着けられ、もう1つは車内に隠されていました。
走り去ってまもなく、泥棒は夫のiPhoneを車外に投げ捨て、キーホルダーに付いたAirTagも捨てられてしまいました。が、車内に隠されたAirTagは見つからなかったため、奥さんのiPhoneにより追跡できたのです。
セッター一家がそれを警察に見せたため、クルマがどこに行ったか1時間あまりで突き止めることができました。が、乱暴な走行でオイル漏れが起きたり、銃撃戦に巻き込まれて銃弾を撃ち込まれたりと損傷が激しく、保険会社からは全損と判断されたそうです。
今回の家族は、クルマ泥棒の意識をキーホルダーに向けさせて車内のAirTagに気づかせなかったことや、位置情報が分かった後は警察にまかせたことでしょう。被害者が自らバイク窃盗団を追いかけたが鼻を折られた事件もあり、自力で取り返そうとするのは絶対に止めましょう。
Source:ABC7 News
via:AppleInsider