まもなくアップルが長年掛けて開発したAR/VRヘッドセットが発表されると噂されていますが、その価格は約3000ドル(約40万円)とみられています。そうした高価格もあり、2023年内の出荷台数はわずか10万台未満になる可能性があると、台湾の市場調査会社TrendForceが報告しています。
アップル初のヘッドセットは、高いコストや製造の難しさのほか、主に開発者向けとされるため「今年の販売は予約販売に限られる」と主張しています。公式オンラインストアでの予約申込みのみで、店頭での一般販売はないと仄めかしているようです。
このヘッドセットは、AR/VR製品カテゴリーでの新たな需要を掘り起こす可能性はあるものの、やはり3000ドル程度とされるお値段の高さは、より広い市場に育てる上で大きなカベとなるようです。その結果、年内の出荷台数は10万台に及ばず、アップルも生産を30万台以下に留めるかもしれないとのことです。
昨年初め、アップルはサプライヤー向けに、初年度のヘッドセット販売台数を700万~1000万台を想定しておくように通達したと報じられていました。しかし最近では、300万台に引き下げられたようです。
昨年秋、アップルの未発表製品に詳しいアナリストMing-Chi Kuo氏は、アップルが2023年内に約150万台の出荷を計画していると発言していました。が、数か月後には「50万台以下」に下方修正しています。
またアップルの社内事情に詳しいMark Gurman記者は、アップルは直営店で1店舗あたり、1日1台しかヘッドセットを販売しない可能性があり、年間販売台数は18万台強だと予想していました。本製品は、史上最もレアなアップル製品の1つとなるのかもしれません。
Source:Trendforce
via:MacRumors